売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01580 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項の記載については、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間の当社グループをとり巻く経済環境は、コロナ禍からの経済活動正常化が進み、景気は緩やかな回復基調となりました。一方、緊迫する世界情勢を背景とした原材料価格やエネルギー価格の高騰、円安の進行等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。

(業績の概況)

 当第3四半期連結累計期間における連結の経営成績及び財政状態は、以下のとおりであります。

 当第3四半期連結累計期間の売上高は、42,012百万円(前年同期比2.7%増)となりました。利益面につきましては、営業利益は4百万円(前年同期比99.5%減)、経常利益は865百万円(前年同期比50.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は597百万円(前年同期比26.7%減)となりました。

 財政状態につきましては、当第3四半期連結会計期間末の総資産は前連結会計年度末と比べ、現金及び預金が1,645百万円減少したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が848百万円、棚卸資産が1,039百万円、機械装置及び運搬具が780百万円、建設仮勘定が755百万円、投資有価証券が2,401百万円増加したことなどにより4,573百万円増加し、77,603百万円となりました。負債につきましては、前連結会計年度末と比べ、借入金が1,149百万円増加したことなどにより1,536百万円増加し、42,289百万円となりました。純資産につきましては、前連結会計年度末と比べ、その他有価証券評価差額金が1,683百万円、為替換算調整勘定が982百万円増加したことなどにより3,037百万円増加し、35,313百万円となりました。

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

①日本

 完成車メーカー向け二輪車用チェーン及び自動車用チェーンの受注が好調に推移したものの、利益面では、原材料価格等の高騰に対し、販売価格の改定によるコスト上昇分の価格転嫁など採算面の改善が遅れ、外部顧客への売上高は19,824百万円(前年同期比4.6%増)、営業損失は592百万円(前年同期は53百万円の営業損失)となりました。

②アジア

 円安による為替換算の影響に加え、完成車メーカー向け二輪車用チェーンの受注が好調であったものの、利益面では、中国において自動車用チェーンの受注が減少したことや、原材料価格等の高騰に対し、販売価格の改定によるコスト上昇分の価格転嫁など採算面の改善が遅れ、外部顧客への売上高は12,377百万円(前年同期比0.7%増)、営業利益は147百万円(前年同期比69.7%減)となりました。

③北米

 コロナ特需が継続していた前年からの反動減に加え、完成車メーカー向け二輪車用アルミリムの受注が減少したことや、原材料価格等の高騰に対し、販売価格の改定によるコスト上昇分の価格転嫁など採算面の改善が遅れ、外部顧客への売上高は2,273百万円(前年同期比20.7%減)、営業利益は35百万円(前年同期比74.6%減)となりました。

④南米

 円安による為替換算の影響に加え、二輪車用チェーン及び産業機械用チェーンの受注が好調に推移したものの、原材料価格等の高騰に対し、販売価格の改定によるコスト上昇分の価格転嫁など採算面の改善が遅れ、外部顧客への売上高は3,824百万円(前年同期比17.4%増)、営業利益は117百万円(前年同期比9.0%減)となりました。

⑤欧州

 円安による為替換算の影響に加え、補修市場向けにおいて、二輪車用チェーンの受注が好調に推移したことから、外部顧客への売上高は3,714百万円(前年同期比4.3%増)、営業利益は362百万円(前年同期比14.8%増)となりました。

(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

(3) 経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要

な変更はありません。

(5) 研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、411百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。