売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01583 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

    文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

  a.経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、世界的なインフレ影響による資源・資材価格の高騰や地政学的問題継続の影響を受けつつも緩やかな回復が継続しました。世界経済は、欧米では、経済活動が活発化するなかでインフレが落ち着きつつあり、中国においては、建設需要の落ち込みが継続するなど、依然として不透明な状況です。このような状況下、当社グループは、2022年度を新たな中期経営計画の初年度として、中期経営計画の基本方針として掲げた「収益性改善・強化」「財務体質の改善」「将来の基盤構築」に取り組んでおります。

当第3四半期連結累計期間の売上高は、建設用クレーンの主要部品供給不足や中国市場が低迷したものの、中国を除くアジア市場や米州において販売が堅調に推移した結果、403億6千5百万円(前年同期比102.5%)となりました。損益につきましては、昨年度から取り組んでいる収益性改善施策が奏功し、営業利益8億8千7百万円(前年同期比120.5%)、経常利益は為替影響や不動産賃貸収益等もあり17億2千8百万円(前年同期比139.0%)、固定資産売却益など特別利益もあり、親会社株主に帰属する四半期純利益は28億7千7百万円(前年同期比134.2%)となりました。

 

  セグメント別の状況は次のとおりであります。

①  日本

国内向け建設用クレーンは、受注は好調なものの、主要部品供給不足の影響もあり、売上高は201億6百万円(前年同期比93.5%)となりました。海外向け建設用クレーンは堅調に推移し、売上高は35億4千2百万円(前年同期比140.2%)となりました。

国内向け油圧ショベル等の売上高は、競争激化による影響を受け、57億4千3百万円(前年同期比96.0%)となりました。海外向け油圧ショベル等の売上高は、北米向けが堅調に推移し61億1百万円(前年同期比142.1%)となりました。

よって日本の売上高は361億5千1百万円(前年同期比103.2%)となり、セグメント利益は17億5千5百万円(前年同期比162.3%)となりました。

 

②  中国

中国においては、建設需要の低迷により厳しい販売環境が継続しており、売上高は14億9千4百万円(前年同期比79.3%)となり、セグメント損失は8億8千8百万円(前年同期はセグメント損失5億8千9百万円)となりました。

 

③  欧州

欧州においては、売上高は38億9千9百万円(前年同期比106.2%)と前期の水準を維持したものの、材料高騰の影響を受けセグメント利益は1百万円(前年同期比2.2%)となりました。

 

④ その他

その他地域においては、KATO WORKS(THAILAND)CO.,LTD.の操業停止により売上高は発生しておりません(前年同期は1億6千3百万円)。セグメント損失は6千2百万円(前年同期はセグメント損失9千1百万円)となりました。

 

 

主要品目別売上高の状況は次のとおりであります。

 

①  建設用クレーン

建設用クレーンは受注好調なものの、主要部品供給不足の影響もあり、国内売上高は、201億6百万円(前年同期比93.5%)となりました。海外売上高は、アジア市場での販売強化により35億9千3百万円(前年同期比138.6%)となりました。よって、建設用クレーンの売上高は237億円(前年同期比98.4%)となりました。

 

②  油圧ショベル等

油圧ショベル等は弾力的な販売活動により、国内売上高は57億4千3百万円(前年同期比96.0%)と前期の水準を維持しました。海外売上高は米州を中心に販売が好調に推移し102億6千4百万円(前年同期比120.1%)となりました。よって、油圧ショベル等の売上高は160億7百万円(前年同期比110.2%)となりました。

 

③  その他

その他につきましては、6億5千7百万円(前年同期比89.1%)となりました。

 

 b.財政状態の状況

 (資産の状況)

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末の987億9千9百万円に比べ34億7千8百万円増加し、1,022億7千8百万円となりました。これは主として、棚卸資産の増加46億7千4百万円現金及び預金の増加31億5千3百万円受取手形及び売掛金の減少34億3千9百万円有形固定資産の減少16億7百万円によるものであります。

 

(負債の状況)

当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末の518億9千3百万円に比べ9億7百万円増加し、528億円となりました。これは主として、短期借入金の増加23億1千3百万円電子記録債務の増加4億8千6百万円長期借入金の減少21億2百万円社債の減少4億5千2百万円によるものであります。

 

(純資産の状況)

当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末の469億6百万円に比べ25億7千1百万円増加し、494億7千7百万円となりました。これは主として利益剰余金の増加22億9千1百万円為替換算調整勘定の増加2億4千6百万円によるものであります。

 

(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、12億8千8百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。