E01909 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、社会経済活動の正常化が加速する中、緩やかな景気回復が持続しましたが、海外経済の減速を背景に輸出は伸び悩み、エネルギー価格や原材料価格の継続的高騰や、慢性的な人手不足など、楽観視できない状況が続きました。
設備投資は、省力化・デジタル化に向けたソフトウエア投資は堅調に推移したものの、欧米の利上げや中国景況感悪化を背景に、製造業の生産用設備投資に慎重な姿勢が強まりました。また、半導体メモリーの循環的な落ち込みを背景に、在庫調整が長期化するなど、半導体設備投資の抑制が続きました。
海外経済では、欧米のインフレは鈍化傾向が続くものの、長期化した影響で景気減速の懸念は継続しました。欧米では製造業の生産活動の弱さ、東南アジアでは世界経済の減速による輸出不振の影響が引き続きみられました。中国では経済の低迷が続き、製造業の需要は調整局面が続きました。
このような状況のもとで、当社グループの当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高100,252百万円 (前年同四半期比16.6%減) 、営業利益9,613百万円 (前年同四半期比40.6%減) 、経常利益9,658百万円 (前年同四半期比40.2%減) 、親会社株主に帰属する四半期純利益6,378百万円 (前年同四半期比43.2%減) となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
① 自動機械部門
産業機械では、リチウムイオン電池製造システム、三次元はんだ印刷検査機の売上高が増加しました。自動包装システムでは、薬品向けの売上高が増加しました。
その結果、売上高は11,811百万円 (前年同四半期比13.2%増) 、セグメント利益はセールスミックスの変化や収益改善により、1,786百万円 (前年同四半期比68.0%増) となりました。
② 機器部門
国内市場では、人手不足を背景とした工場・倉庫の自動化ニーズは底堅く推移しました。一方、コロナ特需の反動によるパソコンやスマートフォン需要の減少、在庫調整の長期化を背景に半導体製造装置向け売上高が減少しました。
海外市場では、半導体市場の需要が減少した中国含む東アジア、製造業で低迷が続いた欧米や中国、景気減速の影響を受けた東南アジアなどそれぞれの地域で売上高が減少しました。
その結果、売上高は88,440百万円 (前年同四半期比19.4%減) 、セグメント利益は売上高の減少などにより11,344百万円 (前年同四半期比38.6%減) となりました。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ15,722百万円増加の201,349百万円となりました。これは主に、売上債権が減少したものの、現金及び預金、棚卸資産並びに有形固定資産が増加したことによるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ12,294百万円増加の78,189百万円となりました。これは主に、仕入債務、未払賞与及び未払法人税等が減少したものの、借入金、賞与引当金及び前受金が増加したことによるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ3,428百万円増加の123,159百万円となりました。
自己資本比率につきましては、前連結会計年度末に比べ3.3ポイント減少の61.2%となりました。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、2,652百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、自動機械部門の生産高及び受注残高が著しく増加しております。これは、主に薬品向け自動包装システム及びリチウムイオン電池製造システムの受注高増加によるものであります。自動機械部門の当第3四半期連結累計期間における生産高は16,072百万円 (前年同四半期比49.6%増) 、受注残高は21,109百万円 (前年同四半期比33.5%増) となりました。