E01634 Japan GAAP
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第2四半期連結累計期間においては、欧米諸国を中心に堅調な経済活動が継続するも、長期化するロシア、ウクライナ情勢や、原材料コストの高騰、さらには急激な円安など、依然として先行き不透明な状況が続いています。こうした環境下、需要動向は期初想定に沿って推移したものの、円安の進行が業績に好転をもたらす結果となりました。当社グループにおいても部品供給の滞りにより、全ての需要にお応えできていない状況ではありますが、グループ横断的に、サプライチェーンの確保に注力し、増産体制を維持、安定した顧客サービス提供に努めてまいりました。
その結果、売上高は35,859百万円(前年同期比26.7%増)となりました。利益面では、販売価格の見直しや効率的な生産に注力することで、大幅な原材料コストの上昇に対応したことにより、営業利益は2,652百万円(前年同期比7.9%増)となりました。経常利益は為替差益の影響を受け3,196百万円(前年同期比32.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,156百万円(前年同期比28.5%増)となりました。売上高、各段階利益とも過去最高となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。当社グループは、当社及び連結子会社の所在地別セグメント区分で事業活動を展開しております。
(日本)
国内市場においては、半導体や供給部品の不足による影響から、中小企業を中心に生産が滞るものの、都市部を中心とした建設需要への回復がみられました。輸出については、引き続き、北米や欧州などの需要動向が堅調に推移したことに加え、円安の影響もあり、売上高は14,963百万円(前年同期比20.1%増)、営業利益は3,657百万円(前年同期比28.8%増)となりました。
(米州)
米国においては、製造業を中心とした投資活動と、インフラ需要が継続した結果、売上高は19,603百万円(前年同期比47.7%増)、営業利益は1,252百万円(前年同期比298.3%増)となりました。サプライチェーン遅延、資材費高騰などが懸念されるものの、輸送手段の確保と、顧客サービスの維持に注力いたしました。
(中国)
当局による徹底したコロナ対策などの影響により、需要動向に足踏みはあるものの、売上高は4,623百万円(前年同期比7.2%増)、営業利益は602百万円(前年同期比3.5%減)となりました。なお同セグメントは12月決算のため、当四半期は1~6月の結果となっております。
(アジア)
アジア各国においては、経済活動の制限緩和とともに、需要環境も回復してまいりました。その結果、売上高は1,673百万円(前年同期比34.6%増)、営業利益は178百万円(前年同期比161.9%増)となりました。
(欧州)
需要環境は引き続き堅調に推移するものの、ロシア、ウクライナ問題の影響で資材、エネルギー価格高騰の影響は顕著で、売上高は3,543百万円(前年同期比23.3%増)、利益面では117百万円の営業損失となりました。
(その他)
当セグメントは現在、豪州のみで構成されております。売上高は900百万円(前年同期比3.5%減)、営業利益は49百万円(前年同期比265.5%増)となりました。
② 財政状態
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は82,681百万円と前連結会計年度末に対し10,190百万円増加いたしました。これは、商品及び製品の増加4,469百万円、有形固定資産のその他(純額)の増加1,856百万円、受取手形及び売掛金の増加1,410百万円等によるものです。
負債合計は39,986百万円と前連結会計年度末に対し4,543百万円増加いたしました。これは、短期借入金の増加3,839百万円、長期借入金の減少1,278百万円、支払手形及び買掛金の増加1,206百万円等によるものです。
純資産合計は42,694百万円と前連結会計年度末に対し5,647百万円増加いたしました。これは、為替換算調整勘定の増加3,725百万円、利益剰余金の増加1,703百万円等によるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は10,243百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,026百万円減少いたしました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは△292百万円と前年同期比4,028百万円収入減となりました。これは、棚卸資産の増加額が3,520百万円、税金等調整前四半期純利益が3,191百万円となったこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは△2,127百万円と前年同期比144百万円支出増となりました。これは、有形固定資産の取得による支出が1,839百万円、無形固定資産の取得による支出が326百万円となったこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは894百万円と前年同期比5,592百万円収入増となりました。これは、短期借入れによる収入が17,307百万円、短期借入金の返済による支出が13,643百万円、長期借入金の返済による支出が2,016百万円となったこと等によるものです。
(3) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は634百万円であります。
(4) 生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、生産の実績が著しく増加しております。詳細につきましては、「(1) 財政状態及び経営成績の状況①経営成績」に記載のとおりです。