売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02403 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

遊技機業界は、パチスロ機は市場評価の高いスマートパチスロが複数登場し好調な稼働を継続しております。一方でパチンコ機は、全体的な稼働の停滞は続いているものの、話題性のある稼働の良いスマートパチンコが登場していることに加え、今後、新しいゲーム性である「ラッキートリガー」を搭載したパチンコ機の販売が予定されるなど明るい材料も出てきており、市場の回復が期待されます。

ゴルフ業界は、5月、6月に雨が多かったこと、夏場の記録的猛暑によるマインドの低下があったものの、第3四半期の天候は台風や豪雨の影響もなく比較的良好に推移し、全体としては全国的に天候に恵まれゴルフプレー需要は増加傾向となりました。

このような経営環境下、当第3四半期連結累計期間における業績は、売上高102,804百万円(前年同期比11.6%減)、営業利益19,314百万円(前年同期比31.4%減)、経常利益18,546百万円(前年同期比33.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益11,609百万円(前年同期比43.4%減)となりました。

セグメント別の業績は次のとおりであります。

(遊技機事業)

遊技機事業は、パチンコ機は、「バイオハザード RE:2」、「ルパン三世 銭形からの招待状」等を発売し、販売台数23千台(前年同期比38千台減)、パチスロ機は「主役は銭形4」、「戦国乙女4 戦乱に閃く炯眼の軍師」等を発売し、販売台数38千台(前年同期比5千台減)となりました。

売上高及び利益面につきましては、パチンコ機、パチスロ機の販売台数が減少したため、前年同期比で減収、減益となりました。

以上の結果、売上高26,322百万円(前年同期比39.3%減)、営業利益2,617百万円(前年同期比82.7%減)となりました。

(ゴルフ事業)

ゴルフ事業は、競合他社との差別化を図る施策として、女性ゴルファー拡大を目的に「女性におすすめのゴルフ場」20コースを選定し公開いたしました。収益構造の改善の施策としては、ビジターのロッカー利用の選択制、フェアウェイカート乗入の有料化等の施策を継続して実施いたしました。また、2023年7月に株式譲渡契約を締結した「武庫ノ台ゴルフコース」は、2023年10月2日より運営を開始しております。

売上高及び利益面につきましては、堅調なゴルフプレー需要と収益構造改善の施策の奏功、旺盛な需要を取り込んだ価格設定による顧客単価の上昇、前期に取得したゴルフ場が貢献したことにより、前年同期比で増収、増益となりました。

以上の結果、売上高76,481百万円(前年同期比5.0%増)、営業利益18,685百万円(前年同期比23.2%増)となりました。

 

(2)財政状態の状況

(資産の部)

総資産は、前連結会計年度末に比べ813百万円減少し、422,914百万円となりました。流動資産のその他が4,244百万円、新規ゴルフ場の取得等により有形固定資産が4,191百万円、原材料及び貯蔵品が3,718百万円、受取手形及び売掛金が1,850百万円、商品及び製品が1,013百万円増加する一方、有価証券(投資有価証券含む)が9,579百万円、現金及び預金が6,590百万円減少しております。

(負債の部)

負債は、前連結会計年度末に比べ3,711百万円減少し、189,010百万円となりました。長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が2,702百万円、未払法人税等が738百万円、引当金が669百万円減少しております。

(純資産の部)

純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益の組み入れにより利益剰余金が11,609百万円増加する一方、剰余金の配当により利益剰余金が7,890百万円減少したこと等により、前連結会計年度末より2,898百万円増加し、233,903百万円となりました。

この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の54.5%から55.3%となっております。

(3)キャッシュ・フローの状況

当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末より628百万円増加し、35,084百万円となりました。
各キャッシュ・フローの増減状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、得られた資金は7,958百万円(前年同期は22,922百万円の獲得)となりました。主な増加要因は、税金等調整前四半期純利益18,546百万円、減価償却費6,663百万円となったこと等によるものであります。また、主な減少要因は、前渡金の増加額1,644百万円、売上債権の増加額2,099百万円、棚卸資産の増加額4,731百万円、法人税等の支払いとして遊技機事業1,645百万円、ゴルフ事業4,884百万円となったこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、得られた資金は4,185百万円(前年同期は7,999百万円の使用)となりました。主な増加要因は、定期預金の払戻・預入8,640百万円(純額)、有価証券及び投資有価証券の売却及び償還・取得6,956百万円(純額)となったこと等によるものであります。また、主な減少要因は、有形固定資産の取得による支払いとして、遊技機事業では製品製造に伴う金型等の取得として841百万円、ゴルフ事業ではゴルフカートの取得及びクラブハウス、コース等の改修に要する支払いとして8,161百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出1,822百万円となったこと等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、使用した資金は11,515百万円(前年同期は12,389百万円の使用)となりました。主な増加要因は、長期借入れによる収入としてゴルフ事業4,133百万円となったことによるものであります。また、主な減少要因は、長期借入金の返済による支払いとしてゴルフ事業7,382百万円、配当金の支払い7,861百万円となったこと等によるものであります。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、6,562百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 (6) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(7)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。