売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01602 IFRS


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績の分析

当第3四半期連結累計期間における経済環境は、中国の経済成長鈍化が表面化したものの、自動車の生産回復等により、景気は緩やかな回復基調にありました。一方で、ロシアによるウクライナ侵攻や中東での軍事衝突の激化によるエネルギー費の高騰、世界的なインフレ進行に対する各国の金融引き締めの影響が広がることに伴う景気後退懸念等、依然として先行き不透明な状況が継続しております。

このような状況の中で、当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上収益は1兆4,118億27百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ1,869億17百万円(15.3%)の増収となりました。事業利益につきましては545億59百万円となり、前第3四半期連結累計期間に比べ224億59百万円(70.0%)の増益、親会社の所有者に帰属する四半期利益につきましては364億11百万円となり、前第3四半期連結累計期間に比べ180億78百万円(98.6%)の増益となりました。

 

セグメントの業績は次のとおりであります。

「自動車」におきましては、中国を除く全地域で販売が増加したことにより売上収益は前第3四半期連結累計期間に比べ1,731億57百万円(20.9%)増収1兆26億30百万円となりました。事業利益は、販売増や為替の影響、原価低減の効果等により、前第3四半期連結累計期間に比べ238億52百万円(234.6%)増益340億20百万円となりました。

「産機・軸受」におきましては、中国やアジアで販売が減少したものの、日本や欧州等で販売が増加したことにより、売上収益は前第3四半期連結累計期間に比べ80億52百万円(3.1%)増収2,700億59百万円となりました。事業利益は、為替の影響等はあるものの、原材料価格やエネルギー費の高騰影響等により、前第3四半期連結累計期間に比べ12億31百万円(11.3%)減益96億39百万円となりました。

「工作機械」におきましては、北米で販売が増加したこと等により、前第3四半期連結累計期間に比べ売上収益は57億8百万円(4.3%)増収1,391億36百万円となり、事業利益は4億30百万円(4.2%)増益106億87百万円となりました。

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末における資産は、現金及び現金同等物やその他の金融資産の増加等により、1兆5,299億39百万円と前連結会計年度末に比べ885億83百万円の増加となりました。

負債につきましては、営業債務及びその他の債務や繰延税金負債の増加等により7,749億15百万円と前連結会計年度末に比べ342億96百万円の増加となりました。

また、資本につきましては、親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上やその他の資本の構成要素の増加等により、7,550億23百万円と前連結会計年度末に比べ542億87百万円の増加となりました。

 

 

(3) キャッシュ・フローの状況

営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前四半期利益の計上や営業債権及びその他の債権の減少等により、当第3四半期連結累計期間は1,298億4百万円の資金の増加となりました。(前第3四半期連結累計期間は627億80百万円の資金の増加)

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出や無形資産の取得による支出等により、当第3四半期連結累計期間は608億74百万円の資金の減少となりました。(前第3四半期連結累計期間は340億円の資金の減少)

財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の発行による収入があったものの、借入金の返済や配当金の支払等により、当第3四半期連結累計期間は331億66百万円の資金の減少となりました。(前第3四半期連結累計期間は328億21百万円の資金の減少)

これらに換算差額を加算した結果、当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は1,632億42百万円となりました。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費は、435億6百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。