売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01609 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善により一定の回復基調が見られましたが、地政学的リスクの高まり、世界的な金融引き締め、物価の上昇、為替や金融資本市場の変動など、内外のリスク要因により経済の先行きは依然として不透明な状況で推移いたしました。

発電プラント用バルブの製造およびメンテナンスを主要事業とする当社グループの事業環境につきましては、主力とする原子力発電活用への期待は高く、再稼働時期についても一定程度の見通しが立ってきている状況であります。また、福島第一原子力発電所における処理水放出や原子炉格納容器内のデブリ取り出しの調査など、廃炉に向けた活動についても持続的に進行しております。

このような事業環境の中、バルブ製造部門では、田原バイオマス発電所向け弁、高浜原子力発電所2号機向け素材、女川原子力発電所2号機向け部品などの販売のほか、自家発電設備向けの弁部品販売も好調であったことから、売上高は前年同期を上回ることとなりました。

メンテナンス部門では、福島第一原子力発電所3号機の廃炉関連工事をはじめ、東通原子力発電所1号機の機器点検工事、福島第一原子力発電所向けの弁改造工事や弁点検工事など、原子力発電向けの売上が著しく好調であったことから、売上高は前年同期を大幅に上回ることとなりました。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は1,570百万円(前年同期比96.3%増)となりました。利益面につきましては、メンテナンス部門における原子力発電向けの売上高増加が大きく寄与した結果、営業利益269百万円(前年同期は営業損失134百万円)、経常利益325百万円(前年同期は経常損失88百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益241百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失70百万円)となりました。

 

②財政状態の状況

当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ84百万円減少し、12,622百万円となりました。この主な要因は、現金及び預金が193百万円、仕掛品が175百万円、投資有価証券が64百万円それぞれ増加した一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が504百万円減少したことによるものであります。

負債合計は、前連結会計年度末と比べ297百万円減少し、2,398百万円となりました。この主な要因は、未払費用が244百万円、長期借入金が78百万円それぞれ減少したことによるものであります。

純資産合計は、前連結会計年度末と比べ213百万円増加し、10,224百万円となりました。この主な要因は、利益剰余金が193百万円増加したことによるものであります。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1百万円であります。