売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E33588 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間(2023年1月1日~2023年9月30日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症対策の影響緩和に伴い、雇用・所得環境の改善が進み、緩やかな回復基調で推移しました。一方、地政学的リスクの長期化や世界的な物価上昇とそれを受けた金融引き締めが続いており、世界経済の先行きには、依然として不透明感が漂う状況が続いております。

当社グループの主たる事業領域である情報サービス産業においては、社会環境の変化に対応するためのデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが本格化しております。AI、RPA(Robotic Process Automation)等の業務ロボット導入やテレワーク推進等の働き方改革など、社内における変革活動を側面支援するサービスへのニーズも高まっており、多様化するプロジェクト支援に関する需要も底堅く推移いたしました。

このような経営環境のもと、当社グループは、個々の変革プロジェクトを支援するだけでなく、変化に対応し未来を切り拓ける人・事業・組織を創るパートナーとして、コンサルティングの枠組みを越えるサービスで顧客の変革を実行支援する「デジタル時代のベストパートナー」を目指し、顧客の現場に入り込み、顧客の課題や変革テーマに応じた各種支援をワンストップで提供するプロフェッショナルサービス事業及び企業のIT人材不足を解消するプラットフォーム事業を展開してまいりました。プロフェッショナルサービス事業では、積極的な人材採用及び育成活動を継続し、安定的なサービス提供能力の拡大に向けた取り組みを推進いたしました。プラットフォーム事業では、既存サービスである「コンサルタントジョブ」のサービス名称を2023年7月に「プロフェッショナルハブ」に変更し、既存サービスの「アサインナビ」、IT企業の成長と連携を促進する「グロースカンパニークラブ」と共に、積極展開を推進しました。

 

これらの結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高8,231,818千円(前年同期比17.3%増)、営業利益545,219千円(前年同期比27.7%増)、経常利益580,135千円(前年同期比38.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益369,452千円(前年同期比34.9%増)となりました。

 

セグメントごとの業績(売上高には内部売上高を含む)は、次のとおりです。

 

(プロフェッショナルサービス事業)

プロフェッショナルサービス事業では、コロナ禍で制約されていた企業活動の正常化が進み、IT部門を取り巻く環境も変化していく中、旺盛なDXに関するニーズが追い風となり、ビジネスプロセスマネジメントを活用した業務の可視化・改善を強みとする従来型のコンサルティング案件(業務分析・設計、IT導入支援・現場展開)の受注は、堅調に推移いたしました。昨年度、資本業務提携したFPTジャパンホールディングス株式会社及び横河デジタル株式会社との連携強化に加え、データアナリティクス&AIサービス領域での株式会社ビジー・ビーとの協業、システム開発支援やサービス開発支援領域での株式会社FUNDINNOとの協業、ITファイナンスの高度化を支援するApptioとのパートナーシップ契約締結等、外部企業とのアライアンスに積極的に取り組むとともに、「洪水ハザードマップと人工衛星データ・AI技術を用いたサプライチェーンの影響可視化サービス」の第9回洪水管理国際会議(ICFM9)への出展、静岡県・広島県・群馬県における事例を通じた、自治体・地域のDX・SX(サスティナビリティ・トランスフォーメーション)につながる活動等、外部への情報発信も推進しました。

 

この結果、プロフェッショナルサービス事業の売上高は、7,329,904千円(前年同期比19.2%増)、セグメント利益(営業利益)は503,123千円(前年同期比24.1%増)となりました。

 

(プラットフォーム事業)

プラットフォーム事業では、IT業界に特化した、ビジネスマッチングと学びの場を提供するプラットフォームである「アサインナビ」の会員数は、2023年9月30日現在で法人・個人を合わせ13,267会員(前期末比773会員の増加)となり、順調に成長を続けております。会員基盤の拡大に伴い、「アサインナビ」及び「プロフェッショナルハブ」によるマッチングや会員向けサービスの実績も増加し、売上高は堅調に推移しました。一方、自社・顧客・IT業界の成長を目指すIT企業向けの会員制コミュニティとして立ち上げた「グロースカンパニークラブ」の業容拡大及び収益化に向けたマーケティング活動を積極化し、既存サービスの収益拡大に耐えうる組織体制の強化も推進しました。

 

この結果、プラットフォーム事業の売上高は、1,469,295千円(前年同期比22.7%増)、セグメント利益(営業利益)は 42,096千円(前年同期比95.8%増)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末の総資産は7,513,805千円となり、前連結会計年度末に比べ1,918,080千円増加しました。これは、敷金及び保証金が54,123千円減少したものの、現金及び預金が1,647,892千円、売掛金及び契約資産が238,397千円増加したことによるものであります。

負債は3,854,419千円となり、前連結会計年度末に比べ1,508,103千円増加しました。これは、未払金が42,252千円減少したものの、長期借入金が1,367,419千円、未払法人税等が92,460千円増加したことによるものであります。

純資産は3,659,386千円となり、前連結会計年度末に比べ409,977千円増加しました。これは、主に利益剰余金が369,452千円増加したことによるものであります。自己資本比率は、47.8%となっております。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6) 従業員数

当第3四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい変動はありません。

 

(7) 生産、受注及び販売の実績

当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。

 

(8) 主要な設備

当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変動はありません。

 

(9) 経営成績に重要な影響を与える要因について

当第3四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。

 

(10) 資本の財源及び資金の流動性について

当第3四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。