売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E33864 IFRS


 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年12月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行の発表とともに各種行動制限が解除されたことから、人流も回復し経済活動の正常化への動きが見られました。しかしながら、世界的な金融引締めによる景気への影響に加え、資源、エネルギー価格が高止まりし、電力をはじめとして物価高が継続するなど、国内景気の見通しは依然として不透明な状況が続いております。

当社グループの属するネイル業界におきましても、原材料の高騰などからサービス価格を見直す動向があり、物価上昇による消費者の節約志向の高まりや人材獲得競争の激化等により、依然として厳しい経営環境で推移しました。

このような環境の中、当社グループは、既存店舗の稼働率向上のため、引き続き予約枠の適正化による機会損失の低減、顧客単価の向上施策に注力し、季節需要の向上や人流が回復傾向にもあることから、前年同期比は増収増益となりました。

店舗展開では、ファストネイルブランドにて、4月にららぽーと門真店(大阪府門真市)とジ・アウトレット湘南平塚店(神奈川県平塚市)、7月に博多マルイ店(福岡県福岡市)の直営3店舗を新規出店し、6月には大宮店(さいたま市大宮区)を移転し、駅直結のコクーンシティさいたま新都心店としてオープンしました。また、4月にはフレンテ笹塚店(東京都渋谷区)を商業施設の改装に伴い、リニューアルオープンしました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上収益は1,978百万円(前年同期比15.9%増)、営業利益は97百万円(前年同期は営業損失50百万円)、税引前四半期利益は88百万円(前年同期は税引前四半期損失56百万円)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は56百万円(前年同期は親会社の所有者に帰属する四半期損失56百万円)、当社グループが経営上の重要な指標としているEBITDA(※)は293百万円(前年同期は131百万円)となりました。

 ※ EBITDA=営業利益+減価償却費及び償却費

 

四半期連結会計期間別の業績

(会計期間)

第1四半期

第2四半期

第3四半期

売上収益

(千円)

651,753

679,965

646,634

営業利益

(千円)

15,680

79,314

2,146

税引前四半期利益(△は損失)

(千円)

13,514

75,543

△1,220

親会社の所有者に帰属する

四半期利益(△は損失)

(千円)

8,661

48,418

△756

 

 

セグメント別の業績は次のとおりであります。

 

① ネイル事業

(店舗数)

 

ブランド名

地域

2023年3月末

新規出店

2023年12月末

 

ファストネイル

関東

41(1)

42(1)

 

 

東海

6

6

 

 

関西

5

6

 

 

中国

1

1

 

 

九州

1

1

2

 

 

54(1)

1

57(1)

 

ファストネイル・プラス

関東

3

3

 

ファストネイル・ロコ

関東

3

3

 

 

東海

1(1)

2(2)

 

 

関西

2(2)

1(1)

 

 

九州

2(2)

2(2)

 

 

8(5)

8(6)

 

合計

 

65(6)

1

68(6)

 

 (注)( )内はフランチャイズ店舗であり内数であります。

 

(新規出店)

 

内容

 

2023

ファストネイル ららぽーと門真店(大阪府門真市)を新規出店

 

 

 

ファストネイル ジ アウトレット湘南平塚店(神奈川県平塚市)を新規出店

 

 

ファストネイル ロコ アクロスプラザ富士宮店(静岡県富士宮市)を新規出店

 

 

 

ファストネイル 大宮店(さいたま市大宮区)を移転し、駅直結の商業施設内にファストネイル コクーンシティ さいたま新都心店としてオープン

 

 

ファストネイル 博多マルイ店(福岡市博多区)を新規出店

 

 

 

ファストネイル ロコ 大名店(福岡市中央区)を移転し、ファストネイル ロコ 志免店(福岡県糟屋郡)としてオープン

 

 

(業績)

                                  (単位:百万円)

 

 

前第3四半期
連結累計期間

当第3四半期
連結累計期間

増減

 

売上収益

1,701

1,971

270

 

セグメント利益(△は損失)

△45

91

135

 

 

② メディア事業

(業績)

                                  (単位:百万円)

 

 

前第3四半期
連結累計期間

当第3四半期
連結累計期間

増減

 

売上収益

7

8

1

 

セグメント利益(△は損失)

△6

7

12

 

 

(2) 財政状態の状況

当第3四半期連結会計期間末における資産、負債及び資本の状況は次のとおりであります。

 

(資産)

流動資産は、前連結会計年度末に比べ29百万円増加し、658百万円となりました。これは主に、営業債権及びその他の債権が34百万円増加した一方で、棚卸資産が7百万円減少したことなどによるものであります。非流動資産は、前連結会計年度末に比べ33百万円増加し、1,941百万円となりました。これは主に、有形固定資産が11百万円及び使用権資産が28百万円増加した一方で、無形資産が7百万円減少したことなどによるものであります。その結果、資産合計は前連結会計年度末に比べ63百万円増加し、2,598百万円となりました。

 

(負債)

流動負債は、前連結会計年度末に比べ192百万円減少し、1,052百万円となりました。これは主に、未払法人所得税が30百万円増加した一方で、借入金が250百万円減少したことなどによるものであります。非流動負債は、前連結会計年度末に比べ194百万円増加し、670百万円となりました。これは主に、リース負債が17百万円増加したこと及び借入金が171百万円増加したことなどによるものであります。その結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ2百万円増加し、1,722百万円となりました。

 

(資本)

資本は、四半期利益の計上などにより前連結会計年度末に比べ61百万円増加し、877百万円となりました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

 当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2百万円増加し、401百万円となりました。
 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は294百万円(前年同期比280百万円の収入増)となりました。これは主に、税引前四半期利益88百万円計上したことなどによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は58百万円(前年同期比26百万円の支出増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出を44百万円計上したことなどによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は234百万円(前年同期比206百万円の支出増)となりました。これは主に、短期借入金の増減額300百万円、長期借入れによる収入250百万円、リース負債の返済による支出158百万円をそれぞれ計上したことなどによるものであります。

 

(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。詳細は、要約四半期連結財務諸表の注記「4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載のとおりであります。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

特記事項はありません。