売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02356 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第3四半期累計期間(2023年5月1日~2024年1月31日)における世界経済は、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や中東での軍事衝突を要因としたエネルギー価格及び物価の高騰などの影響により、先行き不透明な状況が続きました。わが国経済につきましては、元日に能登半島地震が発生したことにより被災地では大きな被害を受け、経済にも暗い影を落としました。その一方で、依然として物価上昇が続いている中でも、雇用・所得環境の持ち直しや経済活動の正常化により、景気は緩やかな回復基調となりました。

このような経営環境の中当社の当第3四半期累計期間の売上状況につきましては半導体市場の足元の低迷による影響を受け、主に中国向け案件の受注・売上計画が当初計画より後ろ倒しになったことなどにより、当該期間の売上高は期初の計画を下回りました。

一方、当第3四半期累計期間の受注状況につきましては、当社の主力製品であるロールtoロール型検査装置及び高性能フラットベッド型検査装置の受注を国内外の顧客から獲得し、受注額は978百万円(前年同期比13.4%減)となり、当第3四半期会計期間末における受注残高は1,729百万円(前年同期比18.1%増)となりました。また当社は販促活動の一環として2024年1月24日~26日に東京ビッグサイトで開催されました第38回 ネプコン ジャパン-エレクトロニクス 開発・実装展-(主催:RX Japan株式会社)に出展いたしました。国内外から多くの来場客が訪れ、複数の顧客から商談に繋がる問い合わせをいただくなど、活気ある3日間となりました。これらの取り組みが受注に結びつくよう、今後も一歩進んだソリューションを提案し、さらなる受注獲得に向けて取り組んでまいります。

新事業であるロールtoロール型シームレスレーザー直描露光装置につきましては、電気自動車の普及に伴いバッテリーマネジメントシステム向けなどの車載用フレキシブルプリント基板の需要が増加し、国内外のフレキシブルプリント基板メーカーより多くの問い合わせをいただいております。現在、複数の顧客と装置導入に向けた評価を行っており、「長尺シームレス両面同時露光」による品質の安定性、高スループット及び低ランニングコストなどについて高い評価をいただいております。また、より高精細化するニーズに対応するための技術開発も進めており、自動車業界のみならず幅広い市場のニーズに応えるべく、引き続き受注獲得に努めてまいります。

 

以上の結果、当社の当第3四半期累計期間の売上高は459百万円(前年同期比55.8%減)、営業損失は412百万円(前年同期は営業損失198百万円)、経常損失は435百万円(前年同期は経常損失246百万円)、四半期純損失は460百万円(前年同期は四半期純損失244百万円)となりました。

 

当社は「基板検査装置関連事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の業績は記載しておりません。

 

(2)財政状態の状況

当第3四半期会計期間末における資産の部は、前事業年度末に比べ355百万円減少し、3,622百万円となりました。これは主に、現金及び預金134百万円の減少、受取手形、売掛金及び契約資産675百万円の減少、電子記録債権340百万円の減少及び仕掛品800百万円の増加によるものであります。

負債の部では、前事業年度末に比べ87百万円増加し、2,658百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金62百万円の減少、短期借入金300百万円の増加及び長期借入金115百万円の減少によるものであります。

純資産の部では、前事業年度末に比べ443百万円減少し、964百万円となりました。これは主に、四半期純損失460百万円の計上によるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当第3四半期累計期間において、当社の財務及び事業の方針を決定する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(6)研究開発活動

当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、309百万円であります。

なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。