売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02100 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、社会経済活動の正常化が進み、企業収益や雇用・所得環境の改善を背景に、緩やかな回復基調で推移した一方で、ウクライナ情勢の長期化や中東地域を巡る地政学的リスクの高まりに加え、継続的なエネルギー・原材料価格の高騰や物価上昇などの影響により、景気の先行きについては依然として不透明な状況が続いております。
 このような状況の中で、当社及びユビテックソリューションズは2022年6月期を初年度とする4カ年の中期経営計画「ユビテック4.0」を策定いたしました。本中期経営計画では従来から保有するIoTテクノロジーに加え、AI・データ活用をコア技術の柱とした新たなビジネスモデルへの転換を図っており、経営資源を「Work Mate」「D-Drive」「カーシェア関連事業」の3事業に集約し、各サービスの開発、リリース、ブラッシュアップに注力しております。
 当第2四半期連結累計期間における主な活動といたしましては、安全見守りサービス「Work Mate」及び安全運転支援サービス「D-Drive」のブラッシュアップや営業展開を行うとともに、前連結会計年度から引き続きWEBマーケティング及びウェビナーなどによる情報発信や展示会への出展等を通じて、新規顧客の獲得に向けたプロモーション活動に積極的に取り組んでおり、弊社ホームページ上で順次お知らせいたしているように、導入実績は順調に増加しております。またカーシェア事業関連においては、第1四半期に引き続き、高い安全性と汎用性を目指した新型車載機の開発に着手しました。なお「Work Mate」については、防爆対応に係る開発が完了したことから、新たに化学工業や石油精製等のプラントなどの防爆エリアでの利用が可能となりました。

当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は432百万円(前年同四半期比24.5%増加)、営業損失は163百万円(前年同四半期は営業損失143百万円)、経常損失は162百万円(前年同四半期は経常損失143百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は164百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失128百万円)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

IoT事業

IoT事業は、テレマティクス車載機出荷停止による保守売上減少分を「Work Mate」及び「D-Drive」の実績増加がカバーし、売上高は増収となりましたが、利益面につきましては、売上構成の変化による利益率低下及び広告宣伝費の増加等により、損失幅は前年同四半期より拡大しました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は303百万円(前年同四半期比48.4%増加)、セグメント損失は51百万円(前年同四半期はセグメント損失30百万円)となりました。

 

 

製造受託事業

製造受託事業は、紙幣鑑別センサモジュール及び通信アミューズメント機器の受注が減少する中、新規の量産案件として前第3四半期より医療業界向けに咬合力計測機器用回路基板の販売を開始しており、当連結会計年度においては下期での売上計上を予定していることから、売上高は第1四半期同様、低調に推移しました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は3百万円(前年同四半期比74.5%減少)、セグメント損失2百万円(前年同四半期はセグメント損失3百万円)となりました。

 

開発受託事業

開発受託事業は、子会社のユビテックソリューションズにおいて、医用分野における受託開発案件規模縮小の影響により、売上高は減収となりましたが、前連結会計年度から継続して取り組んでいる業務効率化効果により、セグメント利益は前年同四半期の赤字から黒字へ転換いたしました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は125百万円(前年同四半期比3.4%減少)、セグメント利益は2百万円(前年同四半期はセグメント損失10万円)となりました。

 

財政状態は、次のとおりであります。

(資産の状況)

当第2四半期連結会計期間末の資産合計は2,450百万円となり、前連結会計年度末から175百万円減少しております。主な内容としましては、現金及び預金171百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が122百万円減少しております。

(負債の状況)

当第2四半期連結会計期間末の負債合計は262百万円となり、前連結会計年度末から11百万円減少しております。主な内容としましては、支払手形及び買掛金が26百万円減少しております。

(純資産の状況)

当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は2,188百万円となり、前連結会計年度末から164百万円減少しております。主な内容としましては、親会社株主に帰属する四半期純損失164百万円の計上によるものです。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、以下の各キャッシュ・フロー状況とそれらの増減要因により、前連結会計年度末に比べて171百万円減少し、当第2四半期連結会計期間末は1,345百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果使用した資金は63百万円(前年同四半期は17百万円の支出)となりました。これは主に税金等調整前四半期純損失162百万円、減価償却費31百万円、売上債権の減少122百万円、棚卸資産の増加37百万円があったことによるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は108百万円(前年同四半期は81百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出59百万円、無形固定資産の取得による支出50百万円があったことによるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は0百万円(前年同四半期は0百万円の支出)となりました。

 

 (3) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は5百万円であります。