売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01842 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績

当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、ロシア・ウクライナ情勢の長期化による資源価格の高騰が継続していることや、中東情勢の緊迫化、不安定な為替相場の動向等により先行きは依然として不透明な状況が続く一方で、新型コロナウイルス感染症の影響が緩和されたことで社会・経済活動の平常化が進みました。

このような中、当社グループの業績につきましては、医療機器事業、微粒子計測器事業の販売が好調に推移したほか、環境機器事業において2022年11月に買収したNorsonic ASの業績が貢献したことにより、前年同四半期と比べて増収増益となりました。

 

[医療機器事業]

補聴器では、社会活動の回復により来店客数が好調に推移しているほか、新製品を中心とした高付加価値製品の販売が貢献したことで増収となりました。医用検査機器では、顧客である耳鼻咽喉科などの医療機関において設備投資が回復傾向にあり、オージオメータや聴力検査室などの販売が好調に推移したことなどにより前年同四半期の売上高を上回り、医療機器事業全体では増収増益となりました。

[環境機器事業]

国内市場は官公庁をはじめとした顧客において、物価高騰等の影響に伴い設備投資を控える姿勢が見られたことなどにより低調に推移した一方で、海外市場において騒音計の新製品の販売が好調に推移したほか、Norsonic ASの業績が貢献したこともあり、前年同四半期と比べて増収となりました。一方、利益面においては新製品の発売に伴う費用が発生したことなどにより減益となりました。

[微粒子計測器事業]

半導体関連市場における設備投資が堅調に推移しており、半導体製造工場で使用される微粒子計の需要が継続して高い状況にあることから、液中微粒子計や気中微粒子計の販売が好調に推移しました。加えて、高い製品需要に対応するために設備等を増強し生産効率を向上させることができたため、売上高・営業利益ともに過去最高となりました。

 

当第3四半期連結累計期間の業績を前年同四半期と比較しますと、次のとおりとなります。

 

 

 

 

 

(金額単位:百万円)

 

 

前第3四半期連結累計期間
(自 2022年4月1日
  至 2022年12月31日)

当第3四半期連結累計期間
(自 2023年4月1日
  至 2023年12月31日)

増減

増減率 (%)

 

 売上高

16,977

18,508

1,530

9.0

 

 

 医療機器事業

8,946

9,548

602

6.7

 

 

 環境機器事業

3,203

3,684

481

15.0

 

 

 微粒子計測器事業

4,827

5,275

447

9.3

 

 営業利益

1,949

2,626

676

34.7

 

 

 医療機器事業

751

1,164

413

55.0

 

 

 環境機器事業

57

26

△30

△53.5

 

 

 微粒子計測器事業

1,140

1,434

294

25.8

 

 経常利益

2,074

2,694

620

29.9

 

 親会社株主に帰属する

 四半期純利益

1,290

2,002

711

55.1

 

 

(2) 財政状態

(資産)

資産の部は、前連結会計年度末に比べて1,337百万円増加し、35,895百万円となりました。これは主に現金及び預金の減少881百万円、電子記録債権を含む受取手形及び売掛金の減少575百万円があった一方で、棚卸資産の増加1,092百万円、有形固定資産の増加1,357百万円があったことによるものであります。

(負債)

負債の部は、前連結会計年度末に比べて163百万円減少し、7,781百万円となりました。これは主に賞与引当金の減少517百万円があったことによるものであります。

(純資産)

純資産の部は、前連結会計年度末に比べて1,501百万円増加し、28,113百万円となりました。これは主に利益剰余金の増加1,448百万円によるものであります。

 

(3) キャッシュ・フロー

当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成しておりません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,572百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。