売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02411 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況分析

 当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、企業収支や雇用・所得環境の改善の下、個人消費の持ち直しが見られるなど緩やかな回復基調となりました。

 当社グループ(当社及び連結子会社)の主要取引先である鉄鋼、電子部品、化学、半導体、印刷・紙加工、食品など各メーカーの設備投資は、業種により強弱はあるものの一定の回復基調が続きました。一方、一部製品分野では、米中関係の地政学的な競争環境の高まりや中国経済の変調による影響を受けました。

 このような状況の下、当社グループはいかなる環境下においても成長できる企業グループの実現を目指し、当社グループのコア技術である画像処理、センシング及び光学技術の強化を進めるとともに、顧客需要の取り込みに努めました。

 また、今後のグループにおける電子機器等の生産能力拡大や、新規事業及び光学機器に係る開発・生産などの拠点として活用すべく八王子市楢原町に土地の取得を行ったほか、グループ内の連携強化と今後の一層の業務効率化を図るため、2023年12月25日開催の取締役会において、2024年4月1日を効力発生日として、完全子会社であるミヨタ精密株式会社の吸収合併を決議しました。

 

ⅰ)財政状態の分析

(資産)

当第3四半期連結会計年度末の総資産は前連結会計年度末に比べて627百万円増加して17,629百万円となりました。

これは主に現金及び預金の減少273百万円があったものの、原材料及び貯蔵品の増加458百万円、投資有価証券の増加334百万円による資産の増加があったことによります。

(負債)

当第3四半期連結会計年度末の負債は前連結会計年度末に比べて199百万円減少して2,197百万円となりました。

これは主に未払法人税等の減少245百万円による負債の減少があったことによります。

(純資産)

当第3四半期連結会計年度末の純資産は前連結会計年度末に比べて827百万円増加して15,432百万円となりました。

これは主に配当金の支払360百万円があったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益775百万円の計上、その他有価証券評価差額金の増加270百万円による純資産の増加があったことによります。

 

ⅱ)経営成績の分析

当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高7,041百万円(前年同期比10.8%増)、営業利益1,035百万円(前年同期比50.3%増)、経常利益1,117百万円(前年同期比47.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益775百万円(前年同期比55.1%増)となりました。また、受注残高は6,256百万円(前期末比17.0%増)となりました。

 

セグメント別の業績は次のとおりです。

 

① プロセス事業

売上高  1,793百万円(前年同期比15.4%増)、セグメント利益 297百万円(前年同期比47.0%増)、

受注残高 2,359百万円(前期末比38.7%増)

 

 鉄鋼メーカー向けの販売活動において新規取扱製品も含めた販売活動が奏功し、受注及び売上高は前年同期比で増加しました。利益面においても、売上高の増加や収益性の高い製品の販売増から、前年同期比で増加しました。

 

 

② ウェブ事業

売上高  2,232百万円(前年同期比16.0%増)、セグメント利益 400百万円(前年同期比55.9%増)、

受注残高 1,446百万円(前期末比9.4%減)

 

 二次電池製造装置業界向けなどを中心に主力製品である耳端位置制御装置の受注に落ち着きがみられるものの、高水準の期初受注残高や産業界の設備投資回復を背景に売上高は前年同期比で増加しました。利益面においても、売上高の増加や収益性の高い製品の販売増などを受け前年同期比で増加しました。

 

③ 検査機事業

売上高 1,205百万円(前年同期比9.6%増)、セグメント利益 147百万円(前年同期比472.7%増)、

受注残高 822百万円(前期末比19.5%減)

 

二次電池製造装置業界向けの無地検査装置分野の一部で設備投資に遅れがあったものの、食品検査装置を含め全般的には堅調な推移となり、売上高は前年同期比で増加しました。利益面においては、収益性の高い製品の販売増などを受け前年同期比で増加しました。

 

④ オプティクス事業

売上高  1,395百万円(前年同期比3.7%増)、セグメント利益 574百万円(前年同期比3.2%増)、

受注残高 1,467百万円(前期末比80.3%増)

 

 半導体製造・検査装置業界向け光学部品の受注に落ち着きがみられたものの、半導体検査装置向けレーザ光源装置の受注が増加しました。売上高は、高水準の期初受注残高を背景に前年同期比で増加しました。また、利益面においても、売上高の増加を受け前年同期比で増加しました。

 

(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(3) 研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は338百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の状況の内容に重要な変更はありません。

 

(4)設備の新設、除却等の計画

 当第3四半期連結累計期間において、今後の当社グループにおける電子機器等の生産能力拡大や、新規事業及び

光学機器に係る開発・生産などの拠点として活用すべく八王子市楢原町に土地・建物を総額396百万円で取得いた

しました。

 なお、前連結会計年度末に計画した重要な設備の新設について重要な変更はありません。