売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01905 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)財政状態および経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における我が国の経済状況は、新型コロナウイルス感染症禍からの経済活動の正常化が進展し、緩やかな回復傾向が見受けられます。一方で、ロシア・ウクライナ情勢や円安に起因する原材料の高騰やエネルギー価格の高止まりなど、景気の先行きが不透明な状況が続いております。

このような状況下、当社グループは、中期経営計画「Evolving Growth Plan」(2022年度~2024年度)に掲げる重点戦略を強力に推進し、企業価値の向上および経営基盤の強化を図るとともに受注・売上の確保に努めました。

この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は106,877百万円(前年同期比0.8%減)となりました。損益面におきましては、営業利益は13,251百万円(前年同期比24.0%減)、経常利益は14,185百万円(前年同期比17.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は10,146百万円(前年同期比23.5%減)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 理科学・計測機器事業

 各国政府の活発な科学技術投資や半導体/電池関連の民需増などにより電子顕微鏡を中心に、受注・売上が好調に推移しました。

 この結果、当事業の売上高は71,458百万円(前年同期比 23.9%増)となりました。

② 産業機器事業

 調整局面の先端半導体市場動向を反映してマルチビームマスク描画装置の売上は低い水準で推移しました。一方、レガシーノード半導体向け用途のシングルビームマスク描画装置の受注・売上が堅調に推移しました。

 この結果、当事業の売上高は24,517百万円(前年同期比 33.8%減)となりました。

③ 医用機器事業

 国内は受注・売上が堅調に推移しましたが、海外は中国の内製化政策などの影響もあり受注・売上が低い水準にとどまりました。

 この結果、当事業の売上高は10,901百万円(前年同期比 16.1%減)となりました。

 

また、財政状態は次のとおりであります。

当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末から18,593百万円増加し217,873百万円となりました。主なものとしましては、棚卸資産が19,624百万円、投資有価証券が17,459百万円増加し、現金及び預金が10,821百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が6,619百万円減少しております。

当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末から9,881百万円増加し107,265百万円となりました。主なものとしましては、契約負債が10,940百万円、長期借入金が2,616百万円、1年内返済予定の長期借入金が1,765百万円増加し、未払法人税等が2,975百万円、電子記録債務が1,273百万円、賞与引当金が852百万円減少しております。

一方、当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、利益剰余金の増加等に伴い110,607百万円となりました。以上の結果、当第3四半期連結会計期間末の自己資本比率は前連結会計年度から0.3ポイント減少して50.8%となりました。

 

(2)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当連結会社が優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は7,673百万円であります。