売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E25662 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

単位:百万円)

 

前第3四半期

連結累計期間

当第3四半期

連結累計期間

増減額

増減率(%)

売上高

13,305

15,277

1,972

14.8

営業損失(△)

△536

△416

120

経常損失(△)

△240

△289

△49

親会社株主に帰属する四半期純損失(△)

△259

△410

△151

 

 

売上高は、レジャーセグメントにおいてパレットタウン大観覧車の営業が終了したこと等により減収となった一方で、製造業向けセグメントは半導体不況により落ち込んだ産業機械部品の製造を除き乳化・攪拌装置の製造等全般に好調であったこと、前年同期に電子部品・部材の長納期化の影響を大きく受けて落ち込んだ建設業向けセグメントが復調したこと、また2022年8月に買収した松栄電機㈱の売上高が寄与したことから、全体としては増収となりました。

営業利益は、主に建設業向けセグメントの事業特性上、第4四半期に売上計上が集中するため、第3四半期までは固定費を賄えず損失を計上する傾向にあります。当第3四半期は前年同期比増収でしたが、比較的高収益の産業機械部品の製造やレジャー事業が売上を落としたことから、黒字には至りませんでした。

経常損失の拡大は、政策投資株式の配当が減少したことによるものです。

単位:百万円)

 

前第3四半期

連結累計期間

当第3四半期

連結累計期間

増減額

増減率(%)

受注高

13,061

16,473

3,411

26.1

受注残高

12,695

17,165

4,470

35.2

 

 

建設業向けセグメントにおいて引き続き旺盛な建設需要を反映して好調に推移したこと、レジャーセグメントにおいて大口受注を獲得したことから、受注高、受注残高ともに大きく伸長しています。

 

セグメント区分

 

製造業向け

セグメント

建設業向けセグメント

レジャー

セグメント

サノヤス・エンジニアリング㈱

 

 

 

 

機械式駐車装置の製造及びメンテナンス

 

 

ショットブラストマシンの製造及びメンテナンス

 

 

建設工事用エレベーターの製造及びレンタル

 

 

サノヤス精密工業㈱

 

 

 

 

各種産業機械部品の製造及び組立

 

 

農機及び特装自動車用部品の製造及び組立

 

 

 

 

 

製造業向け

セグメント

建設業向けセグメント

レジャー

セグメント

みづほ工業㈱、美之賀機械(無錫)有限公司

 

 

 

 

乳化・攪拌装置の製造

 

 

純水設備・排水処理設備及び膜分離装置の設計及び施工

 

 

大型食品タンク等各種タンクの設計及び施工

 

 

サノヤス・エンテック㈱

 

 

 

 

空調・給排水・衛生設備の設計及び施工

 

 

 

環境装置の製造及びメンテナンス

 

 

 

医療廃棄物処理装置の製造及びメンテナンス

 

 

ハピネスデンキ㈱

 

 

 

 

大規模施設向け動力制御盤・分電盤・配電盤等の製造

及び電気工事

 

 

松栄電機㈱、松栄電気システムコントロール㈱

 

 

 

 

通信インフラ向け配電盤・分電盤等の製造

 

 

サノヤス・ライド㈱、サノヤス・ライドサービス㈱

 

 

 

 

遊園地遊戯機械設備の製造及びメンテナンス

 

 

 

遊園地施設の運営管理の受託

 

 

 

 

(製造業向けセグメント)

単位:百万円)

 

前第3四半期

連結累計期間

当第3四半期

連結累計期間

増減額

増減率(%)

売上高

6,102

6,591

489

8.0

営業利益

293

432

139

47.4

受注高

5,345

5,623

278

5.2

受注残高

4,268

5,031

762

17.9

 

 

売上高は、半導体不況や中国向け需要の減退により産業機械部品の製造及び組立が大きく落ち込んだものの、乳化・攪拌装置の製造等において中国向けに大口売上を計上する等順調であったこと、環境装置の製造及びメンテナンスが健闘したことから増収となりました。営業利益は、売上高の増加に伴い増益となりました。

受注高は、産業機械部品の製造及び組立が低調であったものの、乳化・撹拌装置の製造、純水設備・排水処理設備の施工、環境装置の製造が堅調であり、前年同期を上回りました。

 

(建設業向けセグメント)

単位:百万円)

 

前第3四半期

連結累計期間

当第3四半期

連結累計期間

増減額

増減率(%)

売上高

4,382

6,311

1,928

44.0

営業損失(△)

△398

△150

247

受注高

6,837

8,560

1,722

25.2

受注残高

7,658

10,442

2,783

36.3

 

 

売上高は、前年同期に電子部品・部材の長納期化の影響を受けた高層ビル用の配電盤を主体とする動力制御盤・分電盤・配電盤等の製造や機械式駐車装置のメンテ修繕及びリニューアル工事が復調した他、建設工事用エレベーターの製造及びレンタルや空調・給排水・衛生設備の設計及び施工等総じて順調でした。これに2022年8月に買収した松栄電機㈱の売上高が加わり、大幅増収となりました。但し、建設業界特有の第4四半期に売上計上が集中する傾向には変わりなく、赤字幅を圧縮したものの営業損失を計上することになりました。

受注については、動力制御盤・分電盤・配電盤等の製造や機械式駐車装置のメンテ修繕及びリニューアル工事が復調し、受注高、受注残高ともに大きく伸長しました。

 

(レジャーセグメント)

単位:百万円)

 

前第3四半期

連結累計期間

当第3四半期

連結累計期間

増減額

増減率(%)

売上高

2,820

2,374

△445

△15.8

営業利益

640

383

△257

△40.2

受注高

878

2,289

1,411

160.7

受注残高

767

1,691

923

120.3

 

 

部品販売・メンテナンスは健闘したものの、遊園地遊戯機械設備の販売が少なかったこと、遊園地施設運営において2022年8月31日に営業を終了したパレットタウン大観覧車の売上がなくなったこと及び休日の天候不順が来客に影響したことから、前年同期比減収減益となりました。

受注については、㈱よみうりランドから観覧車を受注する等大きく受注高を伸ばしました。

 

(2) 財政状態の分析

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

当第3四半期
連結会計期間

増減額

増減率(%)

流動資産

11,807

13,809

2,002

17.0

固定資産

13,895

14,551

656

4.7

流動負債

10,395

13,867

3,472

33.4

固定負債

7,296

6,493

△802

△11.0

純資産

8,010

7,999

△10

△0.1

 

 

当第3四半期連結会計期間の流動資産は13,809百万円となり、前連結会計年度に比べ2,002百万円増加しました。これは主に、受取手形及び売掛金1,299百万円減少したものの、現金及び預金1,989百万円仕掛品968百万円契約資産387百万円それぞれ増加したこと等によるものです。また、固定資産は14,551百万円となり、前連結会計年度に比べ656百万円増加しました。これは主に、投資有価証券773百万円増加したこと等によるものです。一方、流動負債は13,867百万円となり、前連結会計年度に比べ3,472百万円増加しました。これは主に、支払手形及び買掛金725百万円賞与引当金218百万円それぞれ減少したものの、短期借入金3,200百万円電子記録債務1,463百万円それぞれ増加したこと等によるものです。また、固定負債は6,493百万円となり、前連結会計年度に比べ802百万円減少しました。これは主に、長期借入金941百万円減少したこと等によるものです。純資産は7,999百万円となり、前連結会計年度に比べ10百万円減少しました。これは主に、その他有価証券評価差額金530百万円増加したものの、利益剰余金578百万円減少したこと等によるものです。

 

(3) 事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は156百万円であります。