E33625 IFRS
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間の営業収益は、14,562百万円(前年同期比17.3%減)となりました。銀行代理商品や「ARUHI スーパー40」、2023年8月に取扱いを開始した「ARUHI 住宅ローン(MG保証)」等の変動金利商品の融資実行件数は増加したものの、固定金利と変動金利の金利差等を背景に「フラット35」市場が引き続き低調であったため、融資実行業務は前年同期比24.8%減少しました。また、変動金利商品比率の増加により、ファイナンス業務は前年同期比31.7%減少となりました。一方、リカーリング収益である債権管理回収業務及び保険関連業務は、それぞれ前年同期比2.3%、7.5%増加しました。営業費用は、SBIエステートファイナンス株式会社の完全子会社化に伴う費用が発生したものの、委託業務を含む人員配置の最適化・業務委託の見直し等による固定費の削減に努めたことにより、12,713百万円(同8.3%減)となりました。その結果、税引前利益については1,835百万円(同49.9%減)、当第3四半期連結累計期間利益は1,244百万円(同50.6%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は1,265百万円(同50.0%減)となりました。当社グループは住宅金融事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における資産は183,313百万円となり、前連結会計年度末に比べ34,697百万円増加しました。これは主にSBIエステートファイナンス株式会社(同社子会社含む)を連結範囲に含めたことにより営業貸付金が32,578百万円増加したことによるものです。
当第3四半期連結会計期間末における負債は141,613百万円となり、前連結会計年度末に比べ25,732百万円増加しました。これは主にSBIエステートファイナンス株式会社(同社子会社含む)を連結範囲に含めたことにより、借入債務及び社債がそれぞれ23,025百万円、2,500百万円増加したことによるものであります。
当第3四半期連結会計期間末における資本は41,700百万円となり、前連結会計年度末に比べ8,964百万円増加しました。これは主にSBIエステートファイナンス株式会社を株式交換完全子会社とする株式交換に伴う新株式発行に加え、四半期利益を1,244百万円計上した一方、配当により利益剰余金が1,601百万円減少したことによるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は15,437百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,731百万円の減少となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは187百万円の支出(前年同期は3,849百万円の収入)となりました。これは主に、税引前利益が1,835百万円となり、預り金の減少額2,171百万円等のキャッシュの減少要因があったことによるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは624百万円の収入(前年同期は572百万円の支出)となりました。これは主に、子会社の支配獲得による収入1,208百万円によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは2,167百万円の支出(前年同期は7,735百万円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の増加額1,100百万円及び長期借入による収入15,100百万円等のキャッシュの増加要因があった一方で、長期借入金の返済による支出16,297百万円及び配当金の支払額1,599百万円等のキャッシュの減少要因があったことによるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)従業員数
当第3四半期連結累計期間において、SBIエステートファイナンス株式会社並びにSBIエステートファイナンス株式会社の子会社であるSBIスマイル株式会社及びSBIギャランティ株式会社を連結子会社としたことにより、従業員数が42名増加しております。なお、従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者は含んでおりません。