売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02877 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、経済活動の正常化が進む中で、雇用・所得環境の改善、インバウンド需要の増加等を背景に回復基調をもって推移いたしました。一方で、原材料価格の高騰、エネルギー価格の高止まり等に伴う物価上昇が続き、個人消費の低迷が懸念されております。さらに、世界的な金融引き締めやウクライナ情勢、中東情勢の緊迫化など、国内外で不安定な状況が続いております。

二輪車業界では、本格的シーズンインを前に東京、大阪、名古屋においてモーターサイクルショーが開催され、各車両メーカーの新車展示や部品用品メーカーの多数出展もあり、会場は活況を呈しておりました。

このような状況のもと、当社グループでは中期経営方針として「変革と成長」を掲げ、支持率№1ブランドの獲得に向けて、主に新商品開発及び既存品のリニューアル開発に注力してまいりました。

販売面では大口取引先における在庫調整や物価高騰に伴う趣味嗜好性への消費抑制が顕著となり、高価格帯商品の売れ行き鈍化が懸念される状況となりました。

この結果、当第1四半期連結累計期間の連結売上高は29億79百万円前年同四半期比6.1%減)、営業利益は2億43百万円前年同四半期比29.0%減)、経常利益は2億45百万円前年同四半期比18.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億73百万円前年同四半期比16.3%減)となりました。

 

[国内拠点卸売事業]

国内拠点卸売事業は、ツーリング用品やライディングウェア、ならびに新型車や人気車のカスタマイズ商品の販売が引き続き好調に推移しているものの、流通市場における在庫調整や高価格帯商品の売れ行き鈍化、さらには、為替相場の円安の進行による仕入れコストの増加なども重なり、売上・利益共に前年同四半期を下回る状況となりました。

この結果、売上高は19億84百万円前年同四半期比15.3%減)、セグメント利益は78百万円前年同四半期比67.0%減)となりました。

 

[アジア拠点卸売事業]

アジア拠点卸売事業におけるインドネシア子会社では国内の新車販売台数の回復傾向もみられるなか、販売チャネルの拡大、商品販売網の整備や主要商品の認知も進み、見込みを大きく超える好調な販売が続きました。

今年2月に設立したフィリピン子会社(DAYTONA Motorcycles Philippines)は、輸入ライセンスの取得、その後の売上計上までは数か月を要する見通しのため、稼働開始に向け、人材確保、マーケティング活動等の準備を進めております。

この結果、売上高は3億97百万円前年同四半期比82.8%増)、セグメント利益は1億15百万円(前年同四半期比103.5%増)となりました。

 

[小売事業]

小売事業においては、アフターコロナにおける社会・経済活動の正常化により消費活動の選択肢が増え、バイクに向かっていた需要の分散化が見られたこと、ならびに消費者の購買方法の変化等により、来店客数が前年比で僅かに減少し、また買上率、買上点数は来店客数以上に減少いたしました。

この結果、売上高は5億27百万円前年同四半期比4.6%減)、セグメント利益は20百万円前年同四半期比21.3%減)となりました。

 

[その他]

その他事業の太陽光発電事業では、当四半期は曇天や雨天の日が多く、売上高は前年同四半期を僅かに下回りましたが、費用減少等により利益は前年同四半期並みに推移いたしました。

リユースWEB事業では、中古部品販売は順調に推移し売上高は前年同四半期を上回り、利益は賃貸倉庫のスペース拡張や人材投資による経費増加があったものの、その他費用の抑制が寄与したことにより前年同四半期に比して増益となりました。

この結果、その他事業全体の売上高は91百万円前年同四半期比4.5%増)、セグメント利益は12百万円前年同四半期比31.5%増)となりました。

 

(流動資産)

流動資産は、前連結会計年度末に比べ0.8%減少し、77億60百万円となりました。これは、棚卸資産が4億16百万円増加しましたが、現金及び預金が2億97百万円、受取手形及び売掛金が2億52百万円減少したことなどによります。

 

(固定資産)

固定資産は、前連結会計年度末に比べ3.6%増加し、25億95百万円となりました。これは、有形固定資産が94百万円増加したことなどによります。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ24百万円増加し、 103億56百万円となりました。

 

(流動負債)

流動負債は、前連結会計年度末に比べ7.1%増加し、24億53百万円となりました。これは、買掛金が2億25百万円増加したことなどによります。

 

(固定負債)

固定負債は、前連結会計年度末に比べ11.0%減少し、3億41百万円となりました。これは、長期借入金が41百万円減少したことなどによります。この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べ1億20百万円増加し、27億94百万円となりました。

 

(純資産)

純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1.2%減少し、75億61百万円となりました。

 

(2)重要な会計上の見積り

当第1四半期連結累計期間において、当該会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載については重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第1四半期累計期間において、当社の経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は17,438千円であります。