E02236 IFRS
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
① 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間における経済環境は、国内では雇用・所得環境が緩やかに改善しており、円安を追い風にインバウンド需要が増加するなど回復基調となっています。
米国経済は、金融引き締めのなかでも底堅い雇用環境を背景に、個人消費が下支えとなり成長をけん引しております。一方中国経済については、消費喚起策や金融緩和などの景気浮揚策等を実施しているものの、個人消費と輸出の低迷、不動産市場の冷え込みが景気を下押ししています。
当社グループに関係する自動車業界においては、半導体不足などの供給制約の状況が緩和され、景況感は改善してきております。しかしながら、日系完成車メーカーの中国市場での不振、資源エネルギー価格の上昇や物価高騰の長期化、各国の金融の引き締めによる景気の下振れなど懸念材料は多く、先行きは依然不透明な状況です。
この様な環境の中、当社グループは、顧客からの受注増により当第3四半期連結累計期間の売上収益は、1,659億4千9百万円(前年同期比3.5%増)、営業利益73億4千8百万円(前年同期は営業利益5億4千9百万円)、税引前四半期利益77億5千3百万円(前年同期比410.1%増)、四半期利益54億7百万円(前年同期は四半期損失4億4千8百万円)、親会社の所有者に帰属する四半期利益46億3千3百万円(前年同期は親会社の所有者に帰属する四半期損失6億6千9百万円)となりました。
セグメントの業績を示すと次のとおりであります。
売上収益は顧客からの受注増及び海外からの収入増に加え為替変動により増収、利益面においては増収効果に加え費用削減施策の効果等により、売上収益312億8千3百万円(前年同期比17.8%増)、営業利益6億2千4百万円(前年同期は営業損失8億2千2百万円)となりました。
売上収益は顧客からの受注増に加え為替変動により増収、利益面においては増収効果に加え原材料や輸送費高騰分の価格転嫁等により、売上収益465億4千9百万円(前年同期比18.3%増)、営業損失1億3千7百万円(前年同期は営業損失26億6千3百万円)となりました。
主にインドネシアにおいて自動車部品二輪が好調に推移したことにより、売上収益255億4千2百万円(前年同期比25.3%増)、営業利益23億1千2百万円(前年同期比202.2%増)となりました。
製品に含まれる貴金属の価格下落や顧客からの受注減の影響により減収したものの、利益面においては費用削減施策の効果等により、売上収益738億1千8百万円(前年同期比11.3%減)、営業利益44億3千7百万円(前年同期比32.5%増)となりました。
顧客からの受注増や工場移転に伴う売却益の発生により、売上収益11億4千7百万円(前年同期比46.6%増)、営業利益3億6千5百万円(前年同期比211.3%増)となりました。
② 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の資産につきましては、主に現金及び現金同等物の増加はありましたが、営業債権及びその他の債権や有形固定資産の減少により、前連結会計年度末に比べ118億1千万円減少し、1,878億2千4百万円となりました。
負債につきましては、主に営業債務及びその他の債務や借入金及びその他の流動負債が減少したことにより、前連結会計年度末に比べ183億8千5百万円減少し、838億2千8百万円となりました。
資本につきましては、利益剰余金やその他の資本の構成要素の増加により、前連結会計年度末に比べ65億7千5百万円増加し、1,039億9千6百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は375億8千1百万円(前連結会計年度末比16.2%増)となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
営業活動の結果獲得した資金は139億7千4百万円(前年同期は20億1千5百万円の使用)となりました。これは主に減価償却費及び償却費や営業債権及びその他の債権の減少額による収入が、営業債務及びその他の債務の減少額や預り金の減少額及び法人所得税等の支払額による支出を上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は28億2千9百万円(前年同期比70.1%増)となりました。これは主に新機種投資等に伴う有形固定資産の取得による支出によるものであります。
財務活動の結果使用した資金は66億5千3百万円(前年同期比2.5%減)となりました。これは主に借入金の返済や配当金の支払によるものであります。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は18億3千2百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績に著しい変動がありました。その内容については、「(1)財政状態及び経営成績の状況①経営成績の分析」に記載しております。
① 生産実績
当第3四半期連結累計期間における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
② 受注実績
当第3四半期連結累計期間における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
③ 販売実績
当第3四半期連結累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。