売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02155 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

当第3四半期連結累計期間の経済環境は、中東地域での紛争が勃発、ウクライナ情勢と併せ地政学リスクは好転の兆しは見えず、中国経済の改善も依然遅々としており、グローバル市場の不確実性は継続しておりますが、半導体供給の安定化も貢献し、一部地域で自動車用製品の需要は改善の傾向を見せております。

 

このような状況の中、当企業集団の売上高(外貨ベース)は、中国地域を除き、前年同期比で増加しました。営業利益は、売上増加等により、前年同期比増益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益については、前年同期比増益となりました。

 

この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比5,769百万円増加し、122,135百万円(5.0%増)、営業利益は2,484百万円増加し、3,159百万円(368.0%増)、経常利益は2,047百万円増加し、3,532百万円(138.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,731百万円増加し、1,352百万円となりました。

 

セグメントの業績は次のとおりであります。

連結子会社の当第3四半期連結累計期間の決算日は9月30日であり、連結財務諸表の作成にあたっては同日現在の財務諸表を使用しております。ただし、連結決算日との間に生じた重要な取引については、連結上必要な調整を行っております。該当するセグメントは、米国、欧州、アジア、中国であります。

 国内子会社の決算日は、連結会計年度の末日と一致しております。該当するセグメントは、その他であります。

 

 

 セグメント

 

 

売 上 高

営 業 利 益

前第3四半期連結累計

当第3四半期連結累計

増減

増減率※

(外貨ベース)

前第3四半期連結累計

当第3四半期連結累計

増減

増減率※

(外貨ベース)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(%)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(%)

 日本

48,988

52,555

3,567

7.3

1,000

1,160

160

16.0

 米国

31,019

33,235

2,215

3.7

△3,011

△2,222

789

-

 欧州

4,241

4,489

248

3.1

△442

52

495

-

 アジア

14,455

16,310

1,855

11.6

2,098

2,642

544

21.3

 中国

17,490

15,314

△2,175

△15.0

846

1,290

444

51.8

 その他

 (含む消去)

170

229

58

33.0

184

235

51

27.7

 合計

116,365

122,135

5,769

5.0

675

3,159

2,484

416.1

※表中の増減率(外貨ベース)は、海外売上の為替換算レート変動による差異を補正した場合の増減率です。

 

① 日本

建設産業機械用売上高は、受注の減少等により、前年同期比減少となりましたが、自動車用売上高は、受注の増加等により、前年同期比増加となりました。この結果、当該セグメントの売上高は、3,567百万円増加し、52,555百万円となりました。

営業利益は、材料・部品費、エネルギー費の売上価格転嫁も進み、前年同期比160百万円増加し、1,160百万円となりました。

 

② 米国

自動車用売上高は、新規受注機種の量産開始、及び受注の増加等により、前年同期比増加しました。建設産業機械用売上高は、受注の増加等により、前年同期比増加となりました。この結果、当該セグメントの売上高は、前年同期比2,215百万円増加し、33,235百万円となりました。外貨ベースでは、3.7%の増加となりました。

営業利益は、減価償却費の減少、及び材料・部品費、エネルギー費の売上価格転嫁も進み、前年同期比789百万円増加し、△2,222百万円となりました。

 

③ 欧州

チェコにおいて自動車用売上高について、新規受注機種の量産開始等により、前年同期比増加しました。当該セグメントの売上高は、前年同期比248百万円増加し、4,489百万円となりました。外貨ベースでは、3.1%の増加となりました。

営業利益は、現地政府による電力費補助政策も寄与し、前年同期比495百万円増加し、52百万円となりました。

 

④ アジア

自動車用売上高は、ベトナムにおいて景気悪化の影響等により減少しましたが、タイ、インドネシアにおいて受注の増加等により、前年同期比増加しました。この結果、当該セグメントの売上高は、前年同期比1,855百万円増加し、16,310百万円となりました。外貨ベースでは、11.6%の増加となりました。

営業利益は、前年同期比544百万円増加し、2,642百万円となりました。外貨ベースでは、21.3%の増益となりました。

 

⑤ 中国

自動車用及び建設産業機械用売上高は、市場低迷による受注の減少等により、前年同期比減少しました。この結果、当該セグメントの売上高は、前年同期比2,175百万円減少し、15,314百万円となりました。外貨ベースでは、15.0%の減少となりました。

営業利益は、為替の影響等もあり、前年同期比444百万円増加し、1,290百万円となりました。外貨ベースでは、51.8%の増益となりました。

 

(2)財政状態の分析

①資産、負債及び純資産の状況

 当第3四半期連結会計期間末の総資産は、現預金、有形固定資産及び売掛金等の増加により、前連結会計年度末比5,514百万円増加し、99,612百万円となりました。

 負債は、買掛金及び電子記録債務の増加等により、2,516百万円増加し、52,763百万円となりました。

 純資産は、為替換算調整勘定及び利益剰余金の増加等により、2,997百万円増加し、46,848百万円となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの増減要因は次のとおりであります。

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益の増加、受取配当金の増加等により前年同期比5,717百万円増加し、10,288百万円のキャッシュインとなりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、短期貸付金の実行等により前年同期比115百万円増加し、5,440百万円のキャッシュアウトとなりました。

営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計であるフリー・キャッシュ・フローは、前年同期比5,602百万円増加し、4,847百万円のキャッシュインとなりました。

また、財務活動によるキャッシュ・フローは、有利子負債の減少等により、前年同期比630百万円キャッシュが減少し、2,022百万円のキャッシュアウトとなりました。

以上の結果、当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前年同期比1,727百万円増加し、14,023百万円となりました。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2,228百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。