売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02163 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

[グローバル販売]

当第3四半期連結累計期間のグローバル販売台数は、米国における販売が好調に推移したことに加え、車種別では当連結会計年度より導入した「MAZDA CX-90」等のラージ商品群が台数増加を牽引したことから前年同期比16.9%増930千台となりました。

市場別の販売台数は、次のとおりです。

<日本>

「MAZDA CX-60」や「MAZDA CX-8」等のクロスオーバーSUVの販売が増加したことから、前年同期比12.4%増121千台となりました

<北米>

米国は、2023年4月より販売を開始した「CX-90」をはじめ、「MAZDA CX-5」や「MAZDA CX-50」及び「MAZDA CX-30」などのクロスオーバーSUVが販売を牽引したことにより前年同期比29.3%増275千台となりました。北米全体でも、カナダやメキシコでの好調な販売により前年同期比32.2%増380千台となりました。

<欧州>

主要市場であるドイツや英国などで販売が増加したことから、前年同期比24.4%増135千台となりました。車種別では、「CX-60」や「CX-5」が販売増加に貢献しました。

<中国>

「MAZDA3」、「CX-5」、及び2023年5月に導入した「CX-50」の販売が台数増加に寄与したことにより、前年同期比0.9%増73千台となりました。なお、第3四半期連結会計期間の販売台数は、前年同期比18.9%増の28千台となりました。

<その他の市場>

主要市場のオーストラリアは、2023年7月より販売を開始した「CX-60」に加え、「MAZDA CX-3」や「CX-30」が販売増加に貢献し前年同期比13.4%増75千台となりました。一方、その他の市場全体では、タイやベトナム等ASEAN市場の販売が減少したことなどにより前年同期比0.8%増222千台となりました。

 

[財政状態及び経営成績]

①経営成績

当第3四半期連結累計期間における当社グループの連結業績は、売上高は出荷台数の増加や販売単価の改善等により3兆5,665億円(前年同期比8,702億円増32.3%増)となりました。営業利益は、出荷台数の増加やラージ商品群の導入に伴う台当り変動利益の改善等により、2,002億円(前年同期比907億円増82.9%増)となりました。経常利益は、為替差益の計上等により2,390億円(前年同期比1,036億円増76.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、税金費用688億円等により1,655億円(前年同期比619億円増59.8%増)となりました。なお、売上高及び全ての利益項目で、第3四半期連結累計期間として過去最高となりました。

 

 

②セグメントごとの経営成績

日本は売上高が3兆66億円(前年同期比7,046億円増30.6%増)、営業利益は1,811億円(前年同期比923億円増104.1%増)となりました。北米は売上高が2兆1,899億円(前年同期比7,373億円増50.8%増)、営業利益は605億円(前年同期比421億円増230.0%増)、欧州は売上高が6,606億円(前年同期比2,086億円増46.2%増)、営業利益は163億円(前年同期比63億円増62.6%増)、その他の地域は売上高が5,533億円(前年同期比802億円増16.9%増)、営業利益は188億円(前年同期比3億円増1.4%増)となりました。

 

③財政状態

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末より2,558億円増加3兆5,150億円となり、負債合計は、前連結会計年度末より716億円増加1兆8,741億円となりました。純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益1,655億円等により、前連結会計年度末より1,841億円増加1兆6,409億円となりました。自己資本比率は、前連結会計年度末より2.0ポイント増加46.2%(劣後特約付ローンの資本性考慮後47.1%)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第3四半期連結会計期間末において、現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より286億円増加7,456億円となり、有利子負債は805億円減少5,350億円となりました。この結果、2,107億円のネット・キャッシュ・ポジションとなりました。

当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。

 

営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益2,353億円等により、2,100億円の増加(前年同期は497億円の増加)となりました。

 

投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出687億円等により、893億円の減少(前年同期は717億円の減少)となりました。

 

以上により、連結フリー・キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計)は、1,207億円の増加(前年同期は220億円の減少)となりました。

 

財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済等により、1,154億円の減少(前年同期は156億円の増加)となりました。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、1,008億円であります。