売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02231 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、昨年5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したことにより緩やかな持ち直しの動きが継続しているものの、ウクライナ情勢や中東紛争によるエネルギー価格の高騰、円安進行による物価上昇、長期化するインフレと各国での金融引き締め等の影響により、先行き不透明な状況が続いております。

 当社グループの主要事業分野であります自動車関連業界におきましては、半導体供給不足の緩和により生産活動が徐々に回復しつつあるなか、中国におけるNEV市場拡大に伴う競争激化、原材料価格の高騰が続いており厳しい経営環境にあります。

 当第3四半期連結累計期間におきましては、売上高は73,313百万円(前年同期比1.2%減)、営業損失は210百万円(前年同期は572百万円の損失)、経常利益は328百万円(前年同期比47.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は972百万円(前年同期は278百万円の損失)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

(a) 日本

 売上高は30,310百万円(前年同期比0.4%増)となりましたが、材料価格高騰の影響により営業損失は399百万円(前年同期は428百万円の利益)となりました。

 

(b) 北米

 為替影響により売上高は21,225百万円(前年同期比6.1%増)、前年同期に発生した港湾問題による輸送コストが解消したことにより損失幅は縮小したものの、賃金上昇や人員不足等の影響により営業損失は1,148百万円(前年同期は2,062百万円の損失)となりました。

 

(c) アジア

 中国における自動車生産台数が減少したことにより、売上高は21,777百万円(前年同期比9.4%減)、営業利益は1,058百万円(前年同期比14.1%減)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第3四半期連結累計期間において営業活動の結果増加した資金は、411百万円(前年同期は3,346百万円の減少)、投資活動の結果減少した資金は、863百万円(前年同期は1,246百万円の減少)、財務活動の結果減少した資金は、3,349百万円(前年同期は1,139百万円の増加)となりました。
 この結果、当第3四半期末の現金及び現金同等物の残高は12,805百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、411百万円の増加となりました。これは主として、売上債権の増加額が1,061百万円、法人税等の支払額が699百万円であったものの、減価償却費が2,225百万円、棚卸資産の減少額が1,623百万円であったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、863百万円の減少となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出が1,445百万円であったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、3,349百万円の減少となりました。これは主として、短期借入金の純減額による支出が1,306百万円、長期借入金の返済による支出が1,171百万円であったことによるものであります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における研究開発活動に係る費用の総額は1,439百万円であります。なお、当該金額には既存製品の改良、応用等に関する費用が含まれており、「研究開発費等に係る会計基準」(企業会計審議会)に規定する「研究開発費」は155百万円であります。

 また、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。