八千代工業株式会社

上場廃止 (2024/01/10) 株式等売渡請求による取得 輸送用機器自動車部品スタンダード

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02224 IFRS


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

第2四半期連結累計期間の売上収益は、日本及びアジアでの新型コロナウイルス感染症による受注の減少からの持ち直しや、米州での半導体供給不足による受注の減少からの持ち直しはあったものの、中国での受注の減少や機種構成差などにより、900億1千7百万円と前年同期に比べ8億1千8百万円0.9%の減収となりました。利益につきましては、営業利益は、中国での受注の減少や機種構成差などにより、44億1千4百万円と前年同期に比べ7億3千1百万円14.2%の減益となりました。税引前四半期利益は、為替差益の減少などにより、65億6千4百万円と前年同期に比べ10億7千5百万円14.1%の減益、親会社の所有者に帰属する四半期利益は、31億9千7百万円と前年同期に比べ10億4千7百万円24.7%の減益となりました。
 

セグメントの業績は次のとおりであります。

(日本)

日本においては、売上収益は、四輪部品の受注の減少はあったものの、二輪部品での新型コロナウイルス感染症による受注の減少からの持ち直しなどにより、131億1千2百万円と前年同期に比べ11億4千8百万円9.6%の増収となりました。税引前四半期利益は、受注の減少や、販売費及び一般管理費の増加などにより、4億6千3百万円と前年同期に比べ6億2千6百万円57.5%の減益となりました。

(米州)

米州においては、売上収益は、半導体供給不足による受注の減少からの持ち直しや、ヤチヨ マニュファクチュアリング オブ アメリカ エル エル シー(米国)において2022年11月から生産を開始したパノラマサンルーフの増収影響などにより、242億3千4百万円と前年同期に比べ66億5千9百万円37.9%の増収となりました。税引前四半期利益は、為替差益の減少はあったものの、受注の増加や、パノラマサンルーフによる増益影響及びユー エス ヤチヨ インコーポレーテッド(米国)において製品保証引当金戻入額を計上したことなどにより、20億9千万円と前年同期に比べ22億6千4百万円の改善となりました。

(中国)

中国においては、売上収益は、受注の減少や機種構成差などにより、183億3千8百万円と前年同期に比べ100億2千7百万円35.3%の減収となりました。税引前四半期利益は、原価改善効果はあったものの、受注の減少や機種構成差などにより、20億7千5百万円と前年同期に比べ28億9千2百万円58.2%の減益となりました。

(アジア)

アジアにおいては、売上収益は、新型コロナウイルス感染症による受注の減少からの持ち直しや、為替換算上の増収影響などにより、343億3千3百万円と前年同期に比べ14億2百万円4.3%の増収となりました。税引前四半期利益は、受注の増加などにより、19億9千7百万円と前年同期に比べ3億4千4百万円20.8%の増益となりました。

 

第2四半期連結会計期間末の資産合計は、1,483億円と前年度末に比べ60億3百万円の増加となりました。増加した要因は、営業債権及びその他の債権が15億8千9百万円減少したものの、現金及び現金同等物が25億5千7百万円、棚卸資産が17億6百万円増加したことなどによるものであります。

負債合計は、567億3千5百万円と前年度末に比べ6億2千5百万円の減少となりました。減少した要因は、営業債務及びその他の債務が23億1百万円増加したものの、借入金が35億3千万円、引当金が9億9千万円減少したことなどによるものであります。

資本合計は、915億6千5百万円と前年度末に比べ66億2千7百万円の増加となりました。増加した要因は、その他の資本の構成要素が31億9千万円、利益剰余金が27億8千9百万円増加したことなどによるものであります。

 

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、有形固定資産の取得による支出30億8千2百万円、短期借入金の純減額26億7百万円、法人所得税の支払額21億2千2百万円などはあったものの、税引前四半期利益65億6千4百万円、減価償却費及び償却費42億2千4百万円、営業債権及びその他の債権の減少額36億5千8百万円などにより、292億3千7百万円となり、前年度末に比べ25億5千7百万円増加しました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの前年同期に対する増減要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、法人所得税の支払額21億2千2百万円などはあったものの、税引前四半期利益65億6千4百万円、減価償却費及び償却費42億2千4百万円、営業債権及びその他の債権の減少額36億5千8百万円などにより、前年同期に比べ29億8千1百万円増加し、100億7千万円(前年同期は70億8千9百万円の収入)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果支出した資金は、有形固定資産の取得による支出30億8千2百万円、定期預金の預入7億5千7百万円などにより、前年同期に比べ8千万円増加し、40億2千1百万円(前年同期は39億4千1百万円の支出)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果支出した資金は、短期借入金の純減額26億7百万円、配当金の支払額12億9千7百万円などにより、前年同期に比べ16億9千4百万円増加し、51億5千1百万円(前年同期は34億5千7百万円の支出)となりました。

 

(3) 対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は、15億2千1百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5) 生産、受注及び販売の実績

当第2四半期連結累計期間において、米州の生産、受注及び販売の実績が著しく増加しました。これは、半導体供給不足による受注の減少からの持ち直しや、ヤチヨ マニュファクチュアリング オブ アメリカ エル エル シー(米国)において2022年11月から生産を開始したパノラマサンルーフの増収影響などによるものであります。

また、中国の生産、受注及び販売の実績が著しく減少しました。これは、受注の減少や機種構成差などによるものであります。