売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E22554 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

 当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、経済活動及び社会生活の正常化が進み緩やかな景気回復傾向にあります。一方で、原材料価格の高騰や円安基調の継続のほか、イスラエルとハマスの武力衝突を契機とした中東情勢の不安定化も加わり、依然、景気の先行きが不透明な状況が続いております。

 当社グループ製品の主要市場である路線バス業界においては、2024年問題と言われる運輸ドライバーの労働時間規制に伴うバス運転手不足が深刻化しており、バス事業者様を取り巻く経営環境は一層厳しいものとなっております。

 このような状況のもとで当社グループは、2024年7月に控える新紙幣発行に向けて、機器更新需要がピークを迎えており、順次納入を進めております。

 

 以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は1,314,977千円(前年同四半期比90.0%増)、営業利益は113,398千円(前年同四半期は77,607千円の営業損失)、経常利益は112,318千円(前年同四半期は71,180千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は88,185千円(前年同四半期は66,142千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

 

(運賃収受機器事業)

 運賃収受機器事業においては、路線バス及びワンマン鉄道車両での運賃収受機器等の設計、開発、製造、販売及びメンテナンスサービスを展開しております。

 当事業における売上高は1,174,972千円(前年同四半期比96.0%増)、営業利益は92,440千円(前年同四半期は79,726千円の営業損失)となりました。新紙幣関連での機器更新需要が本格化したことにより、前年同四半期比で増収増益となりました。

 

(システム開発事業)

 システム開発事業においては、主に交通系インフラ案件、ETC関連開発案件及びその他社会インフラ系案件の

システム開発、エンジニアリング、ソフトウエア設計並びにシステム及び機器の輸出入販売を展開しております。

 交通系インフラ案件が順調に推移した結果、当事業における売上高は242,792千円(前年同四半期比27.9%増)、営業利益は23,713千円(前年同四半期比180.5%増)となりました。

 

②財政状態の状況

 当第1四半期連結会計期間末の流動資産は、前連結会計年度末に比べて676,545千円増加し、7,151,364千円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が597,532千円減少したものの、現金及び預金が368,394千円、仕掛品が211,182千円、原材料が601,337千円増加したことによるものであります。

 当第1四半期連結会計期間末の固定資産は、前連結会計年度末に比べて15,814千円増加し、1,211,421千円となりました。これは主に、繰延税金資産が14,424千円増加したことによるものであります。

 当第1四半期連結会計期間末の流動負債は、前連結会計年度末に比べて701,352千円増加し、4,103,915千円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が281,436千円、電子記録債務が321,562千円増加したことによるものであります。

 当第1四半期連結会計期間末の固定負債は、前連結会計年度末に比べて13,113千円減少し、315,048千円となりました。これは主に、退職給付に係る負債が5,186千円、長期借入金が3,000千円減少したことによるものであります。

 当第1四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて4,121千円増加し、3,943,821千円となりました。これは主に利益剰余金が6,397千円増加したことによるものであります。

 

(2) 経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、15,531千円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

(5) 生産、受注及び販売の実績

①生産実績

 当第1四半期連結累計期間の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

品目

金額(千円)

前年同期比(%)

運賃収受機器事業

2,559,938

415.4

システム開発事業

131,649

155.9

合計

2,691,587

384.1

(注)金額は販売価格によっております。

 

②受注実績

 当第1四半期連結累計期間の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

品目

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

運賃収受機器事業

1,386,777

169.2

5,591,775

256.5

システム開発事業

96,793

99.7

94,957

164.2

合計

1,483,570

161.8

5,686,732

254.2

(注)金額は販売価格によっております。

 

③販売実績

 当第1四半期連結累計期間の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

品目

金額(千円)

前年同期比(%)

運賃収受機器事業

1,174,972

196.0

システム開発事業

140,005

150.9

合計

1,314,977

190.0