売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E35560 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の分類が5類に引き下げられて以降、堅調な個人消費やインバウンド需要等に支えられ経済活動の正常化の動きが進みました。一方、日銀による金融政策の正常化の動きに加え、ウクライナやパレスチナのガザ地区における地政学リスクの懸念及びアメリカや中国をはじめとする世界的な景気後退懸念等により、景気の先行きに対して不透明な状況が続いております。

このような状況の中、当社グループにおいては、9月に稼働を開始したMatsuya R&D(Vietnam)Co.,Ltd.の新工場が順調に生産を続けております。メディカルヘルスケア事業の血圧計腕帯については円安の影響のほか、省人化・業務効率化の推進により増収増益となりました。セイフティシステム事業については、カーシートにおいて新規顧客の出荷が本格化したこと、エアバッグにおいても既存顧客の数量増加や新規顧客の量産が本格化したことから増収増益となりました。また、縫製自動機では、継続してインド向け大型エアバッグ製造ラインに注力しました。

そのほか、リハビリロボット関連では理学療法学会等での企業出展ブースにおいて、リハビリ用ロボット「LunaEMG」の製品紹介やデモンストレーションを実施したほか、関西圏の数件の病院において当該ロボットのトライアル貸出しを行うとともに、患者さまにも試用いただくなど積極的な販促活動を進めてまいりました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高6,404,832千円(前年同期比31.2%増)、営業利益984,690千円(前年同期比124.5%増)、経常利益1,003,614千円(前年同期比98.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は735,910千円(前年同期比107.2%増)となり、第3四半期連結累計期間の各利益は上場以来過去最高となりました。

第3四半期連結累計期間における各セグメントの概況は、次のとおりであります。

 

(メディカルヘルスケア事業)

メディカルヘルスケア事業につきましては、円安の影響及び省人化・業務効率化の推進により、売上高・利益共増加しました。

以上の結果、売上高は4,168,688千円(前年同期比22.0%増)、セグメント利益は996,646千円(前年同期比32.5%増)となりました。

 

(セイフティシステム事業)

セイフティシステム事業につきましては、縫製自動機においてエアバッグメーカーのインド工場向けの設備をはじめベトナム工場向け設備でも売上が増加しました。カーシート及びエアバッグでは、新規取引先の増加などいずれも生産量が増加したことにより売上高・利益ともに増加しました。

以上の結果、売上高は2,199,796千円(前年同期比51.9%増)、セグメント利益は191,844千円(前年同期はセグメント損失124,151千円)となりました。

 

(その他事業)

その他事業につきましては、売上高36,347千円(前年同期比116.0%増)、セグメント利益は15,481千円(前年同期はセグメント損失1,380千円)となりました。

 

 

(2) 財政状態の状況

(資産)

第3四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べて747,397千円増加し、6,990,044千円となりました。これは主として、現金及び預金342,733千円減少したことに対して、受取手形、売掛金及び契約資産458,492千円商品及び製品177,074千円原材料及び貯蔵品469,835千円それぞれ増加したことなどによるものであります。

固定資産は、前連結会計年度末に比べて534,359千円増加し、3,035,250千円となりました。これは連結子会社Matsuya R&D (Vietnam)Co.,Ltd.の新工場が完成し旧工場から移転したことにより、建設仮勘定1,599,820千円、使用権資産が125,169千円それぞれ減少し、建物及び構築物が1,316,334千円無形固定資産965,001千円それぞれ増加したことなどによるものであります。

この結果、当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,281,756千円増加し、10,025,295千円となりました。

 

(負債)

第3四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べて1,384,275千円減少し、3,036,017千円となりました。これは主として支払手形及び買掛金287,385千円1年内返済予定の長期借入金103,258千円未払金56,104千円それぞれ増加したことなどに対して、短期借入金1,620,000千円未払法人税等73,277千円、その他流動負債が114,445千円それぞれ減少したことなどによるものであります。

固定負債は、前連結会計年度末に比べて1,401,272千円増加し、1,949,371千円となりました。これは短期借入金から切り替えた長期借入金1,473,840千円の増加が主要因であります。

この結果、当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べて16,997千円増加し、4,985,388千円となりました。

 

(純資産)

第3四半期連結会計期間末における純資産は5,039,906千円と、前連結会計年度末に比べて1,264,759千円増加となりました。これは利益剰余金の配当により26,408千円減少したものの、譲渡制限付株式報酬による新株発行及び新株予約権の行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ7,909千円増加、為替換算調整勘定539,437千円増加、並びに親会社株主に帰属する四半期純利益を735,910千円計上したことによるものであります。また、減資により資本金298,772千円をその他資本剰余金に振替えております。

なお、自己資本比率は前連結会計年度末の43.2%から50.3%となりました。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき新たに生じた課題はありません。

 

(4)研究開発活動

第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、39,498千円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。