売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02821 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 財政状態の状況

当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ15,038百万円増加し、144,246百万円となりました。これは主として受取手形及び売掛金、棚卸資産並びに有形固定資産の増加によるものです。

当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ9,958百万円増加し、54,518百万円となりました。これは主として買掛金、短期借入金の増加と、長期借入金の減少との差引によるものです。

当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ5,079百万円増加し、89,727百万円となりました。これは主として利益剰余金の増加によるものです。

 

② 経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における我が国経済は緩やかな回復基調となりましたが、世界的な金融の引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念、地政学リスクなどを背景に依然として不透明な状況が続いております。

このような状況の中で、当社グループの貴金属関連事業においては、資源リサイクルの総合力及び高機能電子材料の開発などによる差別化のもとで、貴金属原料の確保、高機能電子材料などの製商品販売及び産業廃棄物処理受託の拡大に取り組みました。また、食品関連事業においては、グローバルに展開する調達力を活かして、顧客ニーズに応えた商品の開拓と安全安心な商品の安定提供により、販売量の拡大に取り組みました。

これらの結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高271,388百万円(前年同四半期比0.3%増)、営業利益7,181百万円(前年同四半期比37.1%減)、経常利益7,960百万円(前年同四半期比30.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益5,343百万円(前年同四半期比33.0%減)となりました。

 

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

 (貴金属関連事業)

当事業の主力顧客であるエレクトロニクス業界の電子デバイス分野は、人工知能(AI)技術などに伴う新たな需要の兆しは見られるものの、全体的な生産状況は依然として停滞が続く厳しい市場環境となりました。

このような状況の中で、当事業においては、電子デバイス分野を対象とした貴金属リサイクルの取扱量及び製商品の販売量は減少し、宝飾分野からの貴金属リサイクル取扱量増加や金相場の堅調な推移はあったものの、売上高及び営業利益は前年同四半期に比べ減少しました。

これらの結果、当該事業の売上高は186,701百万円(前年同四半期比2.4%減)、営業利益は5,319百万円(前年同四半期比43.5%減)となりました。

 

(食品関連事業)

当事業の主力顧客である食品製造業界は、需要面に顕著な変化がない中で販売価格の値上げなどにより緩やかに持ち直しの状況は見られましたが、原材料価格や物流コストは依然として高止まりの状況が続く厳しい市場環境となりました。

このような状況の中で、当事業においては、水産品の販売量は減少しましたが、畜産品、農産品の販売量は増加し、販売価格も上昇したことから、売上高は前年同四半期に比べ増加しました。また、営業利益につきましては、運送費及び保管料の増加や仕入価格上昇の影響などにより、前年同四半期に比べ減少しました。

これらの結果、当該事業の売上高は84,747百万円(前年同四半期比6.7%増)、営業利益は1,861百万円(前年同四半期比7.3%減)となりました。

 

 ③ キャッシュ・フローの状況

当第3四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ717百万円増加し、12,478百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第3四半期連結累計期間における営業活動により減少した資金は2,794百万円となりました。これは主として税金等調整前四半期純利益、減価償却費並びに仕入債務の増加による資金の増加と、売上債権、棚卸資産の増加及び法人税等の支払いによる資金の減少との差引によるものです。なお、前年同四半期の4,274百万円の資金の減少に比べ1,480百万円増加しました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第3四半期連結累計期間における投資活動に使用した資金は5,075百万円となりました。これは主として工場設備新設等の有形固定資産の取得によるものです。なお、前年同四半期の10,357百万円の支出に比べて5,281百万円の支出減少となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第3四半期連結累計期間における財務活動により増加した資金は7,800百万円となりました。これは主として短期借入金の増加による資金の増加と、長期借入金の返済、配当金の支払い及び自己株式の取得による資金の減少との差し引きによるものです。なお、前年同四半期の12,222百万円の資金の増加に比べ4,422百万円減少しました。

 

 

(2) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当第3四半期連結累計期間において、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定に重要な変更はありません。

 

(3) 経営方針・経営戦略等、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当第3四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等に重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は233百万円であります。

 

(6) 従業員数

当第3四半期連結累計期間において、連結会社または提出会社の従業員数の著しい増減はありません。

 

(7) 生産、受注及び販売の実績

当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。

 

(8) 主要な設備

当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。