売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02838 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

(経営成績の分析)

 当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年12月31日)における当社グループを取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症が収束に向かい社会経済活動の正常化が進む中、インバウンド需要の回復等により景気は緩やかな回復傾向となりました。一方で、ウクライナ情勢や中東情勢の緊迫化、円安によるエネルギー価格の高騰、物価上昇など依然として先行き不透明な状況が続いており、企業の生産活動や設備投資に慎重な姿勢が見られました。

 こうした環境の下、当社では社員の健康と安心安全を最優先とした対策を行いながら、「もの造りサポーティングカンパニー」として、もの造りを支えるために在庫の整備や受発注体制の強化並びに物流体制の維持に努め、商品の安定供給に努めてまいりました。

 当社グループの業績につきましては、仕入先からの供給体制は回復基調にあるものの、主力販売先である電気機器・電子部品・産業機械業界において、生産部材の在庫の積み上がりが解消されないことによる受注減や最終ユーザーにおける設備投資の減速による需要減の影響が継続いたしました。加えて、第3四半期以降、主要顧客の最終ユーザーにおける設備投資計画の先送りや抑制の動きが見られたことも当社の業績に影響いたしました。

 また、利益面につきましては、業務の効率化への取組みや変動比の減少により販売費及び一般管理費は減少いたしましたが、売上減に伴う売上総利益の減少が影響し、前年同四半期を下回ることとなりました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は39,930百万円前年同四半期比21.6%減営業利益は2,211百万円前年同四半期比33.0%減)、経常利益は2,460百万円前年同四半期比31.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,659百万円前年同四半期比30.7%減)と前年同四半期に比べ減収減益となりました。

 

セグメントの業績は、次のとおりであります。

(電機・電子部品販売事業)

電機・電子部品販売事業における売上高は39,678百万円(前年同四半期比21.8%減)、営業利益は2,244百万円(前年同四半期比33.8%減)となりました。

 

なお、当社グループの商品分野別の売上高につきましては、次のとおりであります。

・FA機器分野

小型PLC、インバータ等が増加いたしましたが、センサー、制御盤等が減少し売上高は24,536百万円前年同四半期比20.2%減)となりました。

・情報・通信機器分野

システムラック、モニター等が増加いたしましたが、ルーター、OAアクセサリー等が減少し売上高は2,820百万円前年同四半期比28.4%減)となりました。

・電子・デバイス機器分野

基板、スイッチング電源等が増加いたしましたが、コネクター全般、EMI対策商品等が減少し、売上高は5,107百万円前年同四半期比24.5%減)となりました。

・電設資材分野

空調機器、高圧変圧器等が増加いたしましたが、端子台、積算電力計等が減少し、売上高は7,213百万円前年同四半期比22.5%減)となりました。

 

 

(製造事業)

製造事業における売上高は252百万円(前年同四半期比71.6%増)、営業損失は32百万円となりました。

 

(財政状態)

・資産

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて4,053百万円減少し、29,317百万円となりました。

流動資産は、前連結会計年度末に比べて3,799百万円減少し、23,378百万円となりました。

これは主に、受取手形及び売掛金の減少3,055百万円によるものであります。

固定資産は、前連結会計年度末に比べて253百万円減少し、5,938百万円となりました。

・負債

当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べて3,436百万円減少し、11,323百万円となりました。

流動負債は、前連結会計年度末に比べて3,885百万円減少し、9,380百万円となりました。

これは主に、支払手形及び買掛金の減少1,892百万円、短期借入金の減少1,000百万円によるものであります。

固定負債は、前連結会計年度末に比べて449百万円増加し、1,942百万円となりました。

これは主に、長期借入金の増加421百万円によるものであります。

・純資産

当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて616百万円減少し、17,994百万円となりました。

これは主に、当第3四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純利益の計上1,659百万円、配当金の支払2,354百万円によるものであります。なお、自己資本比率は61.4%となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第3四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末から94百万円増加し、6,163百万円となりました。当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

・営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動の結果、資金は2,673百万円の増加となりました。(前年同四半期における資金は1,312百万円の増加

これは主に、税金等調整前四半期純利益2,467百万円、売上債権の減少3,395百万円の増加要因、仕入債務の減少1,746千円、法人税等の支払額1,627百万円の減少要因によるものであります。

・投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動の結果、資金は33百万円の増加となりました。(前年同四半期における資金は744百万円の減少

これは主に、有形固定資産の取得による支出68百万円、投資有価証券の売却による収入124百万円によるものであります。

・財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動の結果、資金は2,617百万円の減少となりました。(前年同四半期における資金は2,047百万円の減少

これは主に、配当金の支払額2,348百万円によるものであります。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。