売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02839 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 重要な会計方針

 当社グループの財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。

 

(2) 財政状態の分析

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は437億24百万円となり、前連結会計年度末に比べて37億円増加しました。流動資産は247億17百万円となり、32億56百万円増加しました。主な要因は、現金及び預金で14億85百万円、売上債権で18億81百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。固定資産は190億6百万円となり、4億43百万円増加しました。主な要因は、東大阪配送センターの建設に伴い、有形固定資産が4億49百万円増加したこと等によるものであります。

当第3四半期連結会計期間末における負債合計は92億15百万円となり、前連結会計年度末に比べて18億71百万円増加しました。流動負債は79億25百万円となり、18億49百万円増加しました。主な要因は仕入債務で23億18百万円増加したものの、未払消費税等で2億13百万円、賞与引当金で2億円減少したことによるものであります。また、固定負債は12億90百万円となり、22百万円増加しました。

当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は345億8百万円となり、前連結会計年度末に比べて18億29百万円増加しました。主な要因は、利益剰余金が11億4百万円増加したこと、自己株式が7億14百万円減少したことによるものであります。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ2.7ポイント低下し、78.8%となりました。

 

(3) 経営成績の分析

当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日から2023年12月31日)における我が国経済は、政府による新型コロナウイルスに対する行動制限が緩和されたことを受けて経済活動が緩やかに回復してきました。しかし、原材料やエネルギー価格の高騰などに起因した物価の上昇、地政学リスクの高まり、金利や為替の変動幅の増大など、依然として景気の先行きが不透明な状況にあります。

当社グループが属する業界においては、脱プラスチックの流れはますます加速しています。インターネット通販市場の拡大や、催事・イベント関連資材の需要が回復するなど、消費行動は引続き大きく変化しています。

このような状況のもとで、当社グループは、「“パッケージ×サービス”でお客様に元気を届けるトータルパートナーを目指す」と定めた長期ビジョンの実現に向けて、中期経営計画に沿った活動を継続しております。

(なお、2023年11月9日に中期経営計画の目標数値を一部修正しております。詳しくは、同日開示しております「中期経営計画の目標数値修正と中期経営計画達成に向けた新たな施策に関するお知らせ」をご覧ください。)

URL:https://www.shimojima.co.jp/ir/news.html

 

(販売部門別活動の状況)

当社は、営業販売部門、店舗販売部門、通信販売部門の3つのチャネルを有しています。

営業販売部門では、環境配慮型商品や既製品の主力商品の拡販と特注品の受注活動に注力いたしました。経済活動の回復に伴い全国的に催事・イベントが活発化し、関連資材の需要が拡大したことに加え、対面営業も復活したことで売上は増加いたしました。

店舗販売部門ではイベント、インバウンドや飲食店向け資材の需要回復に伴い、店内における商材の品揃えを充実させたことで、売上は増加いたしました。

通信販売部門では、「シモジマオンラインショップ」において、会員数は順調に伸び、注文単価も上昇しました。さらにメーカー直送に特化した「シモジマモール」、お客様のオリジナル商品を作成する「シモラボ」への出品の案内を取引先各社に対し活発化させたことで、掲載商品点数が増え、売上は増加いたしました。

これら各チャネルの販売活動効果により、グループ全体の売上は、前年同期比で引続き増加いたしました。

利益面では、売上が堅調に推移したことで売上総利益が増加いたしました。また、物流費をはじめとする販売費及び一般管理費の抑制に努めたことにより、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益ともに前年同期比で増加いたしました。

この結果、連結売上高は446億4百万円(前年同期比6.3%増)、連結営業利益は31億35百万円(前年同期比70.7%増)、連結経常利益は34億20百万円(前年同期比62.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は22億71百万円(前年同期比54.8%増)となりました。

 

(商品セグメント別活動の状況)

当社事業は主に紙製品事業、化成品・包装資材事業、店舗用品事業の3つの商品セグメントで構成されています。

当期は催事やイベントが復活したことにより、特に化成品・包装資材事業において、関連資材の需要が拡大いたしました。

 

[紙製品事業]

紙製品事業は、当社創業以来の主力事業としてオリジナルブランドの紙袋、包装紙、紙器を中心に販売しております。個人消費、インバウンド需要などの回復、脱プラスチックによる紙製品へのシフトの動きが追い風となり売上は増加いたしました。その結果、紙製品事業全体の連結売上高は78億14百万円(前年同期比2.7%増)となりました。

 

[化成品・包装資材事業]

中核の化成品・包装資材事業においては、ゴミ袋、レジ袋、コップなどの主力商品の販売が好調に推移しました。さらに環境配慮型商品の開発と拡販に積極的に取組んだ結果、化成品・包装資材事業の連結売上高は263億74百万円(前年同期比8.9%増)となりました。

 

[店舗用品事業]

店舗用品事業においては、「店舗及びオフィスで使用するあらゆるものが揃う」をコンセプトに取組んでおります。当期はインバウンド需要が回復傾向にあり、飲食業界向けの資材も好調に推移した結果、店舗用品事業の連結売上高は104億15百万円(前年同期比2.6%増)となりました。

 

(当四半期における重要なトピックス)

1.パッケージプラザ綾瀬店OPEN

当社は、11月6日に東京都足立区綾瀬に売り場面積50㎡弱の狭小店舗であるパッケージプラザ綾瀬店をOPENいたしました。

お客様にとって最適なチャネルで商品をご提案する「シモジマ型オムニチャネル」を推進する実証店舗として、実店舗と外商員、そしてECを組み合わせて展開しております。

 

2.「シモジマの森」 植林活動開始

当社は、「都市と森をつなぐ」をキーワードに森林保全活動を行う一般社団法人more trees様と宮川森林組合様との間に11月22日に包括連携協定を締結し、三重県多気郡大台町で「シモジマの森」として植林活動を開始いたしました。

今後も一般社団法人more trees様、宮川森林組合様と協働で、複数の樹種が混在し共生する、多様性のある森づくりに取組んでまいります。

 

3.使用済みストレッチフィルムの水平リサイクル開始

当社は、グループ会社である朝日樹脂工業株式会社の他、稲畑産業株式会社、ダイセーエコロジー株式会社と共同で、シモジマの配送センターから回収した使用済みのストレッチフィルムをペレット化した再生原料の一部を利用して、新たなストレッチフィルムを生産する「水平リサイクル」の取組みを開始いたしました。

 

※詳細はいずれも当社ホームページ(ニュースリリース)をご覧ください。

https://www.shimojima.co.jp/ir/topics.html