売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03266 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

この度の「令和6年能登半島地震」で被災された皆さま、及びご家族をはじめ関係者の皆さまに心からお見舞い申し上げます。

第3四半期に入り国内景気は、企業収益は総じて改善が進み、消費環境においてもインバウンド需要の高まりや株価の上昇に伴う個人消費の押し上げ効果により、旅行関連や高額品の需要が堅調に推移し、都市部百貨店等の業績も持ち直しを見せる一方、特にサービス業において人手不足感はますます強くなりました。

 

(直営店商品販売事業)

ハウス オブ ローゼ直営店は、コロナ禍の収束に伴い、ハンドウォッシュ(お客様の手を顔に見立て、洗顔料等を使用しお客様の手に触れながら洗顔方法をお伝えする、当社の強みである販売手法)を再開し、お客様一人ひとりに対する「ふれる(触れる)接客」を通じた販売力を再強化することでスキンケア化粧品の売上増加を図りつつ、業績向上に取り組んでいます。9月にリニューアルした保湿美容液「モイスチュアコントローラー」の売上は好調を持続しており、保湿ケアライン「ミルキュアピュア」の洗顔料も販売強化に伴い大きく売上伸長する等、スキンケア化粧品売上高は着実に増加しました。一方、第1四半期に苦戦したボディ化粧品や雑貨商品売上高は、ボディスムーザーの新たな期間限定品が健闘しましたが、前年同期比で減少となりました。店舗数が不採算店舗の退店等により12月末時点で前年同期末より11店舗減少したため、累計売上高は前年同期比2.6%減となりましたが、既存店ベースではほぼ前年同期の水準を確保しました。

EC事業は、コロナ禍の収束に伴うリアル回帰により、EC業界自体の伸長率低下が指摘される中、当社EC事業においても売上伸長率はコロナ禍に比べ鈍化傾向で推移していましたが、Amazonモールを始めとした外部モールについては、モールごとの各種イベントを的確に捉えることを重視した中で、特に11月のブラックフライデーイベントが活況で計画を上回る売上伸長となりました。12月はその反動減がみられましたが、総じて売上増加に資することができました。自社ECにつきましては、会員数は堅調に増加しているものの新規注文数が減少、ウインターセールも計画を下回るスタートとなりました。当事業の今期累計売上高は、前年同期比5.7%増となりました。

他の直営店販売事業を加えた当事業売上高は、今期累計で68億58百万円(前年同期比1.4%減)となりましたが、ハウス オブ ローゼ直営店でスキンケア化粧品の売上高が増加、スキンケア売上比率も拡大したことで、売上原価率が低下し、営業利益は42百万円(前年同期は営業損失21百万円)と黒字転換となりました。

 

(卸売販売事業)

個人オーナー店舗向け卸売上高は、12月の新店オープンやウインターセールの納品増等により今期累計売上高は前年同期比で微増となりました。また大手量販店向けは、季節限定商品やウインターセールの納品増に加え、卸売先からの返品を抑制する取り組みも寄与した他、その他国内一般卸では、当社は以前から株式会社オリエンタルランドと取引があり、同社から委託を受けオリジナル商品等を東京ディズニーランド(以下、TDL)向けに卸売をしていますが、今年はTDL開園40周年で取引額が大幅に増加したことが寄与し、今期累計売上高は、前年同期を大きく上回りました。一方中国向け越境EC卸売は、中国市場の回復の遅れや日本製品への忌避感情もあり低迷が続きました。

他の卸売販売事業を加えた当事業売上高は、今期累計で12億94百万円(前年同期比11.0%増)となりました。また売上増に加え、不振の大手量販店ショップへのスタッフ派遣を中止する等改善を進めた結果、営業利益は91百万円(前年同期比48.6%増)に増加しました。

 

(直営店サービス事業)

リラクゼーションサロン事業は、施術単価の高いロングコースの需要が好調に推移、またブラックフライデー等のイベントや季節に応じた販促施策も奏功しました。一方で、行楽シーズンに来店客数が減少する傾向も見られました。店舗数では、今期も不採算店2店舗を退店し12月末時点で前年同期末より3店舗減少したため、今期累計売上高は前年同期比5.6%減となりましたが、既存店ベースでは微増となりました。

カーブス事業は、引き続き既存会員へのサポート強化と退会者の抑制に努めると共に、自宅でもトレーニングができる「おうちでカーブス」をセットにしたWプランの推奨やプロテイン等の販売にも注力しました。またフランチャイザーであるカーブスジャパンのTVCM効果も寄与し、12月末時点の会員数は前年同期末比で約170名増となりました。スタッフ不足が続く中、今期累計売上高は前年同期比8.4%増となりました。

以上の結果、当事業売上高は今期累計で9億18百万円(前年同期比2.3%増)、営業利益はカーブス事業が牽引する形で1億12百万円(前年同期比16.5%増)となりました。

 

以上、当第3四半期累計期間における売上高は90億71百万円(前年同期比0.6%増)、営業利益2億46百万円(前年同期比79.6%増)、経常利益2億52百万円(前年同期比48.4%増)、四半期純利益1億5百万円(前年同期比71.1%増)となりました。

 

(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期累計期間において事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(3) 研究開発活動

該当事項はありません。