売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E34455 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、行動制限の緩和が進み、社会経済活動は段階的に回復してきているものの、不安定な国際情勢の継続、大幅な円安の進行や世界的な資源価格の高騰を背景とした物価上昇など、先行きが不透明な状況が続いております。

当社グループが属する医療業界では、物価高騰の影響等により医療機関にとって厳しい経営環境が続いています。また、増加し続ける医療費を背景に医療制度改革が実施されており、2024年は診療報酬、介護報酬の改定、さらに医師の働き方改革がスタートし、医療機関はそれらに対応していくことが求められます。逼迫する人手不足問題など様々な制約がある中で、効率的・効果的で質の高い医療提供体制の構築が求められる厳しい環境となることが想定されています。

このような状況の中、当社グループの主要事業であるメディカルトータルソリューション事業におきましては、医療機関の課題を解決すべく、これまでに培ってきた経験と築き上げてきた情報網を活かし、医療機関等の新築・移転、再編・統合等に伴う医療機器の一括販売、大型医療機器を中心とした医療機器及び医療情報システム(電子カルテ等)の販売活動を日本全国で展開しております。

その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は12,216,679千円(前年同期比4.8%増)、営業利益は357,998千円(同36.0%増)、経常利益は357,958千円(同43.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は220,708千円(同53.5%増)となりました。

 

セグメントごとの業績を示すと、次のとおりであります。

① メディカルトータルソリューション事業

当事業におきましては、医療機関等の新築・移転、再編・統合等に伴う医療機器の一括販売、大型医療機器を中心とした医療機器及び医療情報システム(電子カルテ等)等の販売活動を展開しております。当第2四半期連結累計期間は、主力の医療機関等の新築・移転、再編・統合等に伴う医療機器の一括販売による売上高が前年同期比で増加したことを主因として、売上高が538,203千円増加いたしました。利益面では、販売費及び一般管理費は前年同期比で増加したものの、増収によって売上総利益が増加したことにより、営業利益は前年同期に比べて99,952千円増加いたしました。

これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は11,633,398千円(前年同期比4.9%増)、営業利益は318,654千円(同45.7%増)となりました。

 

 

② 遠隔画像診断サービス事業

当事業におきましては、質の高い遠隔画像診断サービスの提供、放射線診断専門医の安定的確保と専門性の高いノウハウを武器に、導入医療機関及び取扱件数の増加を図り、安定した営業基盤を維持しております。当第2四半期連結累計期間は、売上高は堅調に推移し、前年同期比で10,578千円の増収となった一方で、専門医への委託費の単価アップに伴うコストの増加に加え、前期に実施した設備投資による減価償却費の増加などで、営業利益は前年同期に比べて8,191千円減少いたしました。

これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は372,464千円(前年同期比2.9%増)、営業利益は30,901千円(同21.0%減)となりました。

 

③ 給食事業

当事業におきましては、新規受託施設の獲得及び既存受託施設への販売強化に注力しております。売上高は前年同期比で5,728千円の増収となり、材料費、労務費などの上昇はありましたが、価格の見直しなど収益性の改善に取り組んだ結果、営業利益は2,936千円の増益となりました。

これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は210,815千円(前年同期比2.8%増)、営業利益は7,262千円(同67.9%増)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

① 資産

流動資産は、前連結会計年度末に比べて1,180,204千円減少し、12,328,153千円となりました。これは、現金及び預金が398,326千円増加したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が1,605,877千円減少したことなどによるものです。

固定資産は、前連結会計年度末に比べて14,185千円増加し、1,199,766千円となりました。これは、有形固定資産が29,189千円、無形固定資産が9,388千円減少したものの、投資その他の資産が52,763千円増加したことによるものです。

以上の結果、当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ1,166,018千円減少し、13,527,919千円となりました。

 

② 負債

流動負債は、前連結会計年度末に比べて1,359,808千円減少し、6,732,312千円となりました。これは、主に未払法人税等が137,683千円、契約負債が105,370千円増加したものの、買掛金が1,627,813千円減少したことなどによるものです。

固定負債は、前連結会計年度末に比べて43,407千円増加し、921,121千円となりました。これは、退職給付に係る負債が16,268千円、役員退職慰労引当金が27,875千円増加したことなどによるものです。

以上の結果、当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,316,400千円減少し、7,653,434千円となりました。

 

③ 純資産

当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて150,382千円増加し、5,874,485千円となりました。これは、主に利益剰余金が122,672千円増加したことなどによるものです。

 

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ398,326千円増加し、5,915,747千円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の増加は、520,815千円(前年同四半期は218,941千円の減少)であります。主な要因は、仕入債務の減少1,627,813千円による資金の減少はあったものの、税金等調整前四半期純利益357,958千円、売上債権の減少1,605,877千円による資金の増加があったことによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は、22,856千円(同54,520千円の減少)であります。資金の増減の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出4,747千円、無形固定資産の取得による支出6,460千円、保険積立金の積立による支出11,838千円があったことなどによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の減少は、99,632千円(同117,851千円の減少)であります。資金の減少の主な内訳は、配当金の支払額(非支配株主への支払含む)102,400千円があったことなどによるものです。