売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02336 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間における当社グループの業績について、売上高は前年同期と比較して減少いたしました。これは、主にIoT関連事業セグメントにおいて製品の販売が低調に推移したためであります。

 営業利益についても前年同期と比較して減少いたしました。これは、IoT関連事業セグメント及びインダストリー4.0推進事業において収益性の高い製品の販売が低調に推移したためであります。

 なお、当連結会計年度では、売上高が下期偏重になると予測しており、当第2四半期においても概ね予算通りの進捗となっております。

 これらの事業活動の結果、当第2四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高は2,979百万円(前年同期の売上高3,032百万円に比し、1.8%の減少)、売上高の減少等により売上総利益は1,145百万円(前年同期の売上総利益1,468百万円に比し、22.0%の減少)となりました。また、営業利益は393百万円(前年同期の営業利益614百万円に比し、36.0%の減少)、経常利益は439百万円(前年同期の経常利益660百万円に比し、33.5%の減少)、法人税等を控除した親会社株主に帰属する四半期純利益は269百万円(前年同期の親会社株主に帰属する四半期純利益429百万円に比し、37.1%の減少)となりました。

 

 セグメント別の経営成績は、以下のとおりであります。

 

(IoT関連事業)

 当第2四半期連結累計期間における当セグメントの外部顧客に対する売上高は1,637百万円(前年同期の売上高1,829百万円に比し、10.5%の減少)、セグメント利益は636百万円(前年同期のセグメント利益973百万円に比し、34.6%の減少)となりました。これは、第1四半期に引き続き、国内顧客向け検査用光源装置及び瞳モジュールの販売が好調に推移したものの、収益性の高い海外顧客向け検査用光源装置の販売が低調に推移したためであります。

 なお、国内顧客向け検査用光源装置について、今後は収益性の低い既存モデルではなく、新型モデルの販売が中心となるため、収益性は従来よりも改善していくと想定しております。

 

(環境エネルギー事業)

 当第2四半期連結累計期間における当セグメントの外部顧客に対する売上高は466百万円(前年同期の売上高360百万円に比し、29.3%の増加)、セグメント利益は18百万円(前年同期のセグメント損失は14百万円)となりました。これは、乾燥脱臭装置分野において、価額の高い装置本体の販売及び収益性の高いメンテナンス案件の販売が好調に推移したためであります。

 

(インダストリー4.0推進事業)

 当第2四半期連結累計期間における当セグメントの外部顧客に対する売上高は874百万円(前年同期の売上高842百万円に比し、3.9%の増加)、セグメント利益は15百万円(前年同期のセグメント利益40百万円に比し、60.6%の減少)となりました。これは、精密除振装置の販売が好調に推移したものの、精密除振装置と比較して収益性の高い歯車試験機の販売が低調に推移したためであります。

 また、セグメント利益の減少については、長崎開発センター開設に伴い、研究開発費等が発生していることも要因であります。

 

(2)財政状態の状況

 当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ211百万円減少し、12,398百万円となりました。

 流動資産は、前連結会計年度末に比べ164百万円減少し、11,131百万円となりました。これは、電子記録債権が136百万円増加したものの、受取手形及び売掛金が330百万円減少したこと等によるものであります。

 固定資産は、前連結会計年度末に比べ47百万円減少し、1,266百万円となりました。

 当第2四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べ356百万円減少し、2,120百万円となりました。これは、未払法人税等が186百万円、役員株式給付引当金が119百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。

 当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ145百万円増加し、10,277百万円となりました。これは、前事業年度の期末配当金274百万円があったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益269百万円を計上したこと及び自己株式が126百万円減少したこと等によるものであります。

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ69百万円増加し、6,922百万円となりました。

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは401百万円の収入(前年同期は143百万円の収入)となりました。これは、役員株式給付引当金の減少119百万円及び法人税等の支払額272百万円があったものの、税金等調整前四半期純利益438百万円の計上及び売上債権の減少212百万円があったこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは77百万円の支出(前年同期は70百万円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出62百万円があったこと等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは283百万円の支出(前年同期は200百万円の支出)となりました。これは、配当金の支払額273百万円があったこと等によるものであります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の

分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重

要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 また、当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する

基本方針について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は48百万円であります。

 なお、当第2四半期連結累計期間において、主に次世代半導体製造分野へ向けた様々なレーザソリューションの開発(インダストリー4.0推進事業)を開始しております。