売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02352 Japan GAAP


 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営成績

当第2四半期連結累計期間における世界経済は、各国の金融引き締めによる景気下振れリスクの拡大、中東紛争の激化、根強いインフレにより依然として不透明な状況が継続しました。

しかしながら、社会のデジタル化や脱炭素化を背景に電気自動車向け部品やバッテリー等の投資が堅調に推移したことにより、需要が継続いたしました。

このような環境下、当社グループの売上高は、7,861百万円(前年同期比908百万円増)となりました。利益面では、部材の高騰や賃上げに伴うコストの増加が見られたことにより、利益が圧迫される一方で、増収による影響に加えて既存製品のブラッシュアップ、価格改定を進める等、採算性の向上に努めた結果、営業利益が1,215百万円(前年同期比379百万円増)、経常利益が1,303百万円(前年同期比440百万円増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益が1,086百万円(前年同期比455百万円増)となりました。

なお、第2四半期としては売上高、営業利益、経常利益および四半期純利益ともに過去最高を更新いたしました。

 

品目別の営業の概況は次のとおりであります。
① 振動シミュレーションシステム

振動試験機市場におきましては、欧州及び米国における電気自動車向け大型案件に恵まれたことに加え、国内市場におきましても、電気自動車関連や航空宇宙産業向けの設備投資需要が堅調に推移したことにより、受注高及び売上高が共に増加しました。サービス部門におきましては、工事件数向上の取り組みにより、アンプ更新や保守点検・修理サービスともに堅調に推移し、前年同期を上回りました。

以上の結果、この品目の売上高は5,609百万円(前年同期比400百万円増)となりました。

 

② テスト&ソリューションサービス

当第2四半期連結累計期間におきましては、車載用バッテリーを中心に電気自動車関連や鉄道関連及び発電所関連の振動試験が堅調に推移しました。これらに加えて、EMC試験も伸長し、前年同期を上回る結果となりました。

なお、下期からは、上野原サイト高度試験センターにおいて、バッテリー評価の試験に必要な設備を増強し、振動試験に限らず、多種の信頼性評価試験や、製品評価を一括して対応するサービスを開始し、さらなるサービス強化に努めてまいります。

以上の結果、この品目の売上高は1,537百万円(前年同期比217百万円増)となりました。

 

③ メジャリングシステム

当第2四半期連結累計期間におきましては、電子部品や半導体の部品確保及び生産対応の改善により、振動計や監視装置の売上高が伸長し、前年同期を上回りました。

以上の結果、この品目の売上高は713百万円(前年同期比289百万円増)となりました。

 

 

 

(2) 財政状態

(資産)

当第2四半期連結会計期間末における資産は、前連結会計年度末と比べ2,391百万円増加し、19,677百万円となりました。流動資産は、現預金が865百万円、営業債権が522百万円、棚卸資産が357百万円増加したことから前連結会計年度末と比べ2,054百万円増加し、13,852百万円となりました。固定資産は、有形固定資産が220百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比べ336百万円増加し、5,825百万円となりました。

(負債)

当第2四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比べ1,602百万円増加し、9,645百万円となりました。流動負債は、短期借入金が450百万円、契約負債が861百万円増加したことから前連結会計年度末と比べ1,974百万円増加し、9,137百万円となりました。固定負債は、長期借入金が370百万円減少したことから前連結会計年度末と比べ371百万円減少し、508百万円となりました。

(純資産)

当第2四半期連結会計期間末における純資産は、利益剰余金が891百万円増加したことから、前連結会計年度末と比べ788百万円増加し、10,031百万円となりました。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末と比べ2.5ポイント減少し51.0%となりました。

 

(3) キャッシュ・フロー

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べて856百万円増加し、2,765百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における営業活動で取得した資金は前年同四半期連結累計期間と比べ917百万円増加し1,106百万円となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益1,303百万円が、売上債権の増加510百万円、棚卸資産の増加319百万円の資金の減少要因を上回ったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における投資活動で支出した資金は257百万円(前年同四半期連結累計期間は135百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出213百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における財務活動で支出した資金は11百万円(前年同四半期連結累計期間は689百万円の支出)となりました。これは主に短期借入金の増加450百万円を、長期借入金の返済による支出289百万円、配当金の支払額195百万円の資金の減少要因が上回ったことによるものであります。

 

 

(4) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報

資本の財源及び資金の流動性について、当社グループの主な運転資金需要は製品製造の為の原材料購入のほか、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。当社グループは、事業の運営に必要な資金の調達について、調達手段の多様化を図ることで、低コストかつ安定的に資金を確保するよう努めております。また、グループ各社における余剰資金の一元管理を図り、資金効率の向上と金融費用の削減を目的として、国内外でキャッシュ・マネジメントを実施しております。

 

(5) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。

 

(6) 事業上及び財務上の対処すべき課題 

当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(7) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は332百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。