売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E33313 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結累計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間(2023年8月1日~2024年4月30日)の連結業績は、売上高が2,537,081千円(前年同期比14.3%増)、営業利益が7,889千円(前年同期は営業損失161,510千円)となりました。これは主にタイ、インド、アメリカ合衆国を中心にDancing Stone(※1)作成用パーツやテニスチェーン(※2)の販売が好調だったこと、本年3月に開催された香港展示会での売上を含み同地向けの販売が堅調であったこと、エクアドル等新規得意先の開拓が進んだこと等を要因として海外売上高が大幅に増収増益となったことによります。国内売上高は、売上額を追わず適正な売上総利益率の確保に取り組んでおります。販売チャネル別に円安及び地金の高騰に対応した製品提案を行っており、当第3四半期連結会計期間にその成果は顕在化してきましたが、同累計期間においては微減となりました。

売上総利益率は利益率の高い海外売上高比率が伸長したことにより、前年同期比で5.8ポイント改善し34.9%となりました。

売上高販管費比率は、前年同期に比して1.8ポイント改善し、34.6%となりました。これは第2四半期連結会計期間より新基幹システムの減価償却を開始したこと及び海外展示会への出展を加速した費用の増加を、他経費の抑制及び売上の増加で補ったことによります。

営業外収益は、前年同期に比して為替差益が22,416千円増加したこと等から合計で48,369千円となりました。営業外費用は、前年同期に比して支払利息が3,563千円増加しましたが、棚卸減耗損及び助成金申請手数料等の財務費用が減少したことから、合計で23,333千円となりました。

この結果、経常利益は32,926千円(前年同期は経常損失165,408千円)、税金等調整前四半期純利益は32,972千円(前年同期は税金等調整前四半期純損失159,233千円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は33,198千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失212,388千円)となりました。

当第3四半期連結累計期間の業績は、全ての利益項目において黒字化を達成しました。これまで進めてきた施策は着実に成果を上げており、当社グループがグローバルで唯一無二のジュエリー・アクセサリーブランドであり続け、未来に向けて着実に成長していくため、以下の施策を継続して実施していきます。

 

1)世界中のブランドと共生できるオリジナル製品の開発・セラミックアートシリーズの開発

2)グローバル拡販の加速・北米市場の深耕

3)デジタルトランスフォーメーションの推進

4)事業の拡大とサステナビリティへの取組み

 

※1 「Dancing Stone」とは、当社の特許技術により宝石に穴をあけることなく、宝石を揺らすことができる宝石のセッティング方法であります。

※2 「テニスチェーン(テニスブレスレット)」とは、ダイヤモンドがライン状に留められたチェーン(ブレスレット)の総称であります。

 

なお、当社グループの事業セグメントは、「ジュエリー事業」の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。

 

 

地域別売上高・比率

当第3四半期連結累計期間

地域名

売上高(千円)

売上比率(%)

日本

1,553,729

61.2

中国

226,384

8.9

タイ

329,715

13.0

インド

254,096

10.0

その他

173,154

6.8

 

 

(資産の部)

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ17,517千円増加し、5,277,171千円となりました。これは主に、現金及び預金等の流動資産が75,619千円増加、建物及び構築物(純額)等の固定資産が56,991千円減少したこと等によるものであります。

(負債の部)

当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,470千円減少し、3,449,498千円となりました。これは主に、短期借入金等の流動負債が360,782千円増加、長期借入金等の固定負債が363,253千円減少したこと等によるものであります。

(純資産の部)

当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ19,988千円増加し、1,827,673千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益33,198千円を計上したこと、期末配当12,710千円を行ったこと等によるものであります。

 

(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は22,666千円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。