売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E33313 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結累計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間(2023年8月1日~2024年1月31日)の連結業績は、売上高が1,635,399千円(前年同期比8.8%増)、営業損失が41,410千円(前年同期は営業損失108,555千円)となりました。これは主にタイ、インドを中心にDancing Stone(※1)作成用パーツやテニスチェーン(※2)の販売が好調だったことで、海外売上高が大幅に増収増益となったこと、一方で国内売上高は主要取引先である通販チャネル業者、大手小売店の販売不振の影響を受けDancing Stone製品の販売が伸び悩み、他チャネル及び製品で拡販を図ったものの挽回に至らなかったことによります。

売上総利益率は利益率の高い海外売上高比率が伸長したことにより、前年同期比で4.2ポイント改善し33.6%となりました。

売上高販管費比率は、前年同期に比して0.5ポイント改善し、36.1%となりました。これは当第2四半期連結会計期間より新基幹システムの減価償却を開始したこと及び海外展示会への出展を加速した費用の増加を、他経費の抑制及び売上高の増加で補ったことによります。

営業外収益は、前年同期に比して為替差益が5,867千円増加したこと等から合計で19,723千円となりました。営業外費用は、支払利息が前年同期程度であったこと等から合計で14,890千円となりました。

この結果、経常損失は36,577千円(前年同期は経常損失111,729千円)、税金等調整前四半期純損失は36,577千円(前年同期は税金等調整前四半期純損失111,729千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は35,528千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失119,601千円)となりました。

当第2四半期連結累計期間の業績は、前年同期に比して全ての段階利益において改善したものの、黒字化を達成することができませんでした。しかしながら、これまで進めてきた施策は着実に成果を上げており、当社グループがグローバルで唯一無二のジュエリー・アクセサリーブランドであり続け、未来に向けて着実に成長していくため、以下の施策を継続して実施していきます。

 

1)世界中のブランドと共生できるオリジナル製品の開発・セラミックアートシリーズの開発

2)グローバル拡販の加速・北米市場の深耕

3)デジタルトランスフォーメーションの推進

4)事業の拡大とサステナビリティへの取組み

 

※1 「Dancing Stone」とは、当社の特許技術により宝石に穴をあけることなく、宝石を揺らすことができる宝石のセッティング方法であります。

※2 「テニスチェーン(テニスブレスレット)」とは、ダイヤモンドがライン状に留められたチェーン(ブレスレット)の総称であります。

 

なお、当社グループの事業セグメントは、「ジュエリー事業」の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。

 

 

地域別売上高・比率

当第2四半期連結累計期間

地域名

売上高(千円)

売上比率(%)

日本

1,018,462

62.3

タイ

193,469

11.8

中国

155,467

9.5

インド

160,984

9.8

その他

107,014

6.5

 

 

(資産の部)

当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ199,969千円減少し、5,059,685千円となりました。これは主に、商品及び製品が192,178千円減少、固定資産が50,041千円減少しましたが、現金及び預金が25,395千円増加受取手形及び売掛金27,121千円増加したこと等によるものであります。

(負債の部)

当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ152,573千円減少し、3,299,395千円となりました。これは主に、長期借入金(1年内返済予定を含む)が114,766千円減少、短期借入金46,000千円減少社債(1年内償還予定含む)が27,000千円減少しましたが、支払手形及び買掛金32,428千円増加したこと等によるものであります。

(純資産の部)

当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ47,395千円減少し、1,760,289千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失35,528千円を計上したこと、期末配当12,710千円を行ったこと等によるものであります。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ16,395千円増加し、601,240千円となりました。当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュフロー)

当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の増加は、227,378千円(前年同四半期は167,612千円の支出)となりました。これは主に、減価償却費48,500千円、棚卸資産の減少額177,237千円、未払又は未収消費税等の増加52,512千円等の増加要因があったものの、税金等調整前四半期純損失36,577千円等の減少要因があったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュフロー)

当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は、21,229千円(前年同四半期は90,523千円の支出)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出21,000千円等の減少要因によるものであります。

(財務活動によるキャッシュフロー)

当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の減少は、200,509千円(前年同四半期は1,440千円の収入)となりました。これは主に、長期借入金の借入・返済による収支114,766千円の減少、短期借入金の返済による46,000千円減少、社債の償還による27,000千円配当金の支払額12,743千円の減少要因によるものであります。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は14,782千円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。