売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS




E02467 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

当社グループは、多彩なエンターテイメントコンテンツをあらゆる事業領域において様々なデバイス向けに展開する「マルチコンテンツ・マルチユース・マルチデバイス」戦略を基軸とした総合エンターテイメント企業として、強力なIPの確立に向けたブランディング戦略・アライアンス戦略・グローバル戦略を積極的に推進し、話題性の高いコンテンツの提供とサービスの強化に取り組んでおります。

当中間連結会計期間におけるエンターテイメント業界は、国内家庭用ゲーム市場においては、6月に発売された新型ゲーム機Nintendo SwitchTM 2の大ヒットによりハード市場が大きく伸長し、これに牽引されるかたちで新作ソフトの発売も相次いだソフト市場も活性化し、前年の市場規模を大きく上回りました。モバイルゲーム市場においては、IPを活用した一部タイトルでヒットが見られる一方、市場黎明期より運営されてきた長期タイトルのサービス終了が進みました。開発費高騰が依然として続く中、新規タイトルの投入は抑制傾向にあり、市場規模は概ね横ばいで推移いたしました。国内アミューズメント市場においては、主にプライズ(景品)ゲームにおいてファミリー層や若年層といった幅広い客層を取り込み、引き続き好調に推移いたしました。音楽映像市場においては、依然としてパッケージ市場の縮小傾向が継続し厳しい状況にあるものの、動画配信市場は、各配信サービスによる独自コンテンツの拡充等を背景にサービス利用者が増加し、安定的な成長を維持いたしました。ライブエンターテイメント市場においては、「トキ消費」や「推し活」といった消費行動の定着により観客動員が改善し、コロナ禍以前の水準まで回復いたしました。一方、リアル体験への回帰傾向を背景に、オンライン配信市場は縮小傾向で推移いたしました。

このような状況下、各事業セグメントにおいて次項のとおり取り組んだ結果、当中間連結会計期間(2025年4月1日~2025年9月30日)の経営成績は、売上高20,281百万円(前年同期比57.5%増)、営業利益226百万円(前年同期比61.8%減)、経常利益380百万円(前年同期比2.0%増)、親会社株主に帰属する中間純利益184百万円(前年同期比134.7%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 

a.デジタルコンテンツ事業

当事業のコンシューマ部門においては、「ルーンファクトリー」シリーズの最新作となる『龍の国 ルーンファクトリー』を、新型ゲーム機Nintendo SwitchTM 2本体同時発売タイトルとして、2025年6月5日に全世界で発売いたしました。また、「牧場物語」シリーズの最新作『牧場物語 Let's!風のグランドバザール』を同年8月に、「デモンエクスマキナ」シリーズの最新作『DAEMON X MACHINA TITANIC SCION』(デモンエクスマキナ タイタニックサイオン)を同年9月に、それぞれ全世界で投入いたしました。『DAEMON X MACHINA TITANIC SCION』は低調なスタートとなりましたが、『龍の国 ルーンファクトリー』及び『牧場物語 Let's!風のグランドバザール』は、それぞれ累計出荷本数50万本を突破する順調なセールスを記録し、コンシューマ部門全体では計画を上回るペースでの進捗となりました。

オンライン部門においては、コラボイベントが好調に推移した『ドルフィンウェーブ』をはじめ、リリース1周年イベントを実施した『ビックリマン・ワンダーコレクション』、及び『ブラウザ三国志』、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』といった既存タイトルが堅調な業績推移となりました。

コンシューマゲーム新作3タイトルの発売により、売上は前年同期比で大きく伸長いたしましたが、これら3タイトルの開発費の先行負担が重く、セグメント損失を計上いたしました。

この結果、当事業の売上高は12,414百万円(前年同期比98.7%増)、セグメント損失は1,070百万円(前年同期はセグメント利益104百万円)となりました。

 

b.アミューズメント事業

当事業においては、主力であるキッズアミューズメントマシン『ポケモンフレンダ』にて、2025年4月に「5だん」を、稼動2年目に入った同年7月からは「ベストタッグ1だん」を、同年9月からは「ベストタッグ2だん」を稼動開始し、歴代ポケモンキッズアミューズメントマシン最速となる約9ヶ月で累計プレイ回数1億回を突破するなど、好調に推移いたしました。海外市場においては、同年4月より『ポケモンメザスタ』の海外展開を開始し、各地域において好調に推移し、業績貢献いたしました。

この結果、当事業の売上高は5,982百万円(前年同期比36.3%増)、セグメント利益は1,702百万円(前年同期比41.2%増)となりました。

 

c.音楽映像事業

当事業においては、TVアニメ『9-nine -Ruler’s Crown』及びTVアニメ『ブスに花束を。』を2025年7月から放送したほか、TVアニメ『キミとアイドルプリキュア♪』をはじめとした「プリキュア」シリーズ関連タイトル等のパッケージ商品化を行いました。また、劇場版プリキュアの最新作『映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!』が2025年9月12日に公開となり、2023年、2024年に続き3作品連続で興行収入が10億円を突破するなど、好調に推移いたしました。

舞台公演においては、「ミュージカル『テニスの王子様』」や「舞台『刀剣乱舞』」、『ワールドトリガー the Stage』、「ミュージカル『憂国のモリアーティ』」といったシリーズ作品の新作公演を実施し好評を博したほか、新規作品として「舞台『魔道祖師』邂逅編」、「舞台『日本三國』」、「舞台『賭ケグルイ』」の公演を実施いたしました。

前期の不採算事業の整理により、売上は減少しつつも利益面では改善効果が寄与したことに加え、舞台公演でのヒットタイトルの貢献、TVアニメの二次利用収入が好調に推移した結果、前年同期比で減収増益となりました。

この結果、当事業の売上高は1,883百万円(前年同期比16.0%減)、セグメント利益は483百万円(前年同期比183.6%増)となりました。

 

② 財政状態の分析

当社グループの当中間連結会計期間末における財政状態は、資産34,328百万円(前連結会計年度末比1,424百万円増)、負債8,572百万円(前連結会計年度末比1,856百万円増)、純資産25,755百万円(前連結会計年度末比431百万円減)となりました。

 

(流動資産)

当中間連結会計期間末における流動資産は、現金及び預金の増加等により23,442百万円となり、前連結会計年度末に比べ806百万円増加いたしました。

 

(固定資産)

当中間連結会計期間末における固定資産は、無形固定資産の増加等により10,885百万円となり、前連結会計年度末に比べ618百万円増加いたしました。

 

(流動負債)

当中間連結会計期間末における流動負債は、未払印税の増加等により8,407百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,856百万円増加いたしました。

 

(固定負債)

当中間連結会計期間末における固定負債は、前連結会計年度末と同額の165百万円となりました。

 

 

(純資産)

当中間連結会計期間末における純資産は、親会社株主に帰属する中間純利益184百万円を計上したものの、前連結会計年度の配当により利益剰余金が減少したことにより25,755百万円となり、前連結会計年度末に比べ431百万円減少いたしました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ4,506百万円増加し、12,386百万円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、5,822百万円(前年同期は786百万円の支出)となりました。これは主に、棚卸資産の減少額4,845百万円等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果支出した資金は、749百万円(前年同期は2,394百万円の支出)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出581百万円等によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果支出した資金は、608百万円(前年同期は2,007百万円の支出)となりました。これは、配当金の支払額608百万円によるものです。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、デジタルコンテンツ事業584百万円、アミューズメント事業66百万円、音楽映像事業0百万円、総額は651百万円となりました。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。