売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00725 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く環境は、わが国ではインバウンド需要の回復と堅調な年末需要を背景として、緩やかな市場回復が進みました。一方で、グローバルでは物価上昇が鈍化したものの、ロシア・ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の不安定化、および原材料、資材、エネルギー価格の変動が影響を及ぼし、引き続き先行きは不透明な状況で推移いたしました。

このような環境のなかで、当社グループでは「包んで価値を 日々新たなこころで 創造します。」を経営理念に掲げ、お客様と共に成長することにより、企業価値の向上を図っております。また「人と環境にやさしい価値を届ける」ことを経営の基本方針とし、お客様、従業員、取引先、株主、社会をはじめとするすべてのステークホルダーとともに、グローバルNo.1パッケージングカンパニーであり続けることを目指しております。

この結果、当第3四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

①財政状態

当第3四半期連結会計期間末における総資産は1,964億19百万円となり、前連結会計年度末と比べ164億15百万円の増加となりました。

その主な要因は、現金及び預金が65億75百万円増加したこと、受取手形及び売掛金(電子記録債権を含む)が47億67百万円増加したこと、棚卸資産が14億54百万円増加したこと、有形固定資産が32億18百万円増加したことなどによるものであります。

負債合計は640億59百万円で、前連結会計年度末と比べ46億26百万円の増加となりました。これは借入金が20億88百万円増加したことなどによるものであります。

純資産合計は1,323億60百万円で、前連結会計年度末と比べ117億88百万円の増加となりました。これは利益剰余金が56億85百万円増加したこと、為替換算調整勘定が65億2百万円増加したことなどによるものであります。

 

②経営成績

当第3四半期連結累計期間における経営成績は、売上高1,447億30百万円(前年同期比6.3%増)、営業利益91億90百万円(前年同期比48.3%増)、経常利益102億22百万円(前年同期比68.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は76億2百万円(前年同期比123.9%増)となりました。

セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。

 

(日本)

シュリンクラベルは売上高383億22百万円(前年同期比5.4%増)、タックラベルは売上高62億25百万円(前年同期比11.2%減)、ソフトパウチは売上高154億6百万円(前年同期比0.6%増)、機械は売上高41億13百万円(前年同期比6.0%増)、その他は売上高98億90百万円(前年同期比2.6%増)となりました。

その結果、日本全体の売上高は739億58百万円(前年同期比2.5%増)、損益面は営業利益66億65百万円(前年同期比15.6%増)となりました

 

(米州)

シュリンクラベルは売上高342億88百万円(前年同期比10.2%増、現地通貨ベース2.3%増)、タックラベルは売上高13億47百万円(前年同期比2.7%減、現地通貨ベース9.7%減)、ソフトパウチは売上高2億7百万円(前年同期比16.8%減、現地通貨ベース22.8%減)、機械は売上高42億70百万円(前年同期比30.0%増、現地通貨ベース20.6%増)、その他は売上高5億91百万円(前年同期比29.0%減、現地通貨ベース34.1%減)となりました。

その結果、米州全体の売上高は407億6百万円(前年同期比10.4%増、現地通貨ベース2.5%増)、損益面は営業利益18億82百万円(前年同期比4.0%増、現地通貨ベース3.5%減)となりました。

 

(欧州)

シュリンクラベルは売上高131億68百万円(前年同期比15.3%増、現地通貨ベース4.7%増)、タックラベルは売上高42億73百万円(前年同期比4.1%増、現地通貨ベース5.4%減)、機械は売上高55億19百万円(前年同期比8.1%増、現地通貨ベース1.8%減)となりました。

その結果、欧州全体の売上高は229億61百万円(前年同期比10.5%増、現地通貨ベース0.4%増)、損益面は営業利益6億61百万円(前年同期は営業損失9億75百万円)となりました。

 

(アセアン)

シュリンクラベルは売上高63億86百万円(前年同期比1.7%増、現地通貨ベース5.6%減)、タックラベルは売上高1億41百万円(前年同期比14.9%減、現地通貨ベース21.0%減)、ソフトパウチは売上高62億81百万円(前年同期比5.6%増、現地通貨ベース2.0%減)、機械は売上高4億20百万円(前年同期比82.8%増、現地通貨ベース69.6%増)、その他は売上高58百万円(前年同期比71.6%減、現地通貨ベース73.6%減)となりました。

その結果、アセアン全体の売上高は132億87百万円(前年同期比3.6%増、現地通貨ベース3.9%減)、損益面は営業利益2億31百万円(前年同期は営業損失57百万円)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、128億23百万円の収入(前年同期は29億25百万円の収入)となりました。これは税金等調整前四半期純利益102億18百万円、減価償却費62億59百万円などの計上、売上債権の増加額22億16百万円、法人税等の支払額22億21百万円などによる支出によるものであります。

投資活動によるキャッシュ・フローは、62億97百万円の支出(前年同期は83億9百万円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出47億99百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出12億4百万円などによるものであります。

財務活動によるキャッシュ・フローは、2億19百万円の収入(前年同期は51億63百万円の支出)となりました。これは、借入金の増加24億54百万円、配当金の支払額19億17百万円などによるものであります。

これらの結果、当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ76億19百万円増加の249億67百万円となりました。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、18億54百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金(設備投資・研究開発・人財育成に関わる費用を含む)の財源につきましては、主に営業活動によるキャッシュ・フローから得られる自己資金及び金融機関からの短期借入金にて充当しております。

また、大規模な設備投資並びにM&Aなどの事業投資の長期資金需要につきましては、資金需要が発生した時点で自己資金及び金融機関からの長期借入金及び社債発行など、金利等のコストの最小化を図れるような調達方法を検討し対応しております。

なお、当第3四半期連結会計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は、146億17百万円で、主に金融機関からの借入となっております。

また、当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は249億67百万円であります。