売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00719 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済社会活動の正常化を反映して、個人消費に持ち直しが見られるなど景気は緩やかな回復基調が見受けられました。一方で、グローバルでの地政学リスクやインフレに伴う金融引き締めなどによる景気減速リスクは依然として高く、日本国内においては、急速な円安による経済への悪影響や物価高が懸念材料となるなど、先行きの不透明な状況で推移しております。

印刷業界におきましては、情報媒体のデジタルシフトによるペーパーメディアの需要減少、競争の激化、価格の低迷という構図が長期にわたり継続していることに加え、原材料やエネルギー価格をはじめとした諸物価の高騰等も重なり依然として厳しい経営環境が続いております。

このような環境下にあって当社グループは、2025年に向けた90周年スローガン「Challenge for Change 2025 ~変革への挑戦~」のフェーズ2となるメインテーマとして前年度より「One Sun Messe」を掲げ、更なる事業成長と企業価値向上を実現できるよう努めております。なお、今年度の基本戦略のテーマを『変わる、変える。』として、稼ぐ会社に変わるための具体的な施策を推進してまいります。また、地球環境ならびに社会の持続的発展と、グループ全体の持続的成長を両立していくためのサステナビリティ経営につきましても、企業として具体的な取り組みを継続して推し進めてまいります。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は123億3百万円(前年同期比2.5%減)、営業利益は1億43百万円(前年同期比11.2%増)、経常利益は2億84百万円(前年同期比10.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億81百万円(前年同期比17.0%減)となりました。

 

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

①印刷事業

一般商業印刷物の売上高は、カタログなどの増加により92億58百万円(前年同期比2.9%増)となりました。また、包装印刷物の売上高は、パッケージなどの減少により18億61百万円(前年同期比10.2%減)、出版印刷物の売上高は6億76百万円(前年同期比5.7%減)、合計売上高は117億95百万円(前年同期比0.1%増)となり、営業利益は1億6百万円(前年同期は営業損失8百万円)となりました。

②イベント事業

イベント事業につきましては、前期において増注となったコロナ関連事業が今期には大幅に減少したことの影響等により売上高は5億7百万円(前年同期比39.0%減)となり、営業利益は34百万円(前年同期比74.5%減)となりました。

 

また、財政状態につきましては、資産の部は、受取手形、売掛金及び契約資産が5億14百万円、電子記録債権が1億89百万円、繰延税金資産が3億55百万円それぞれ減少しましたが、現金及び預金が5億4百万円、投資有価証券が8億42百万円それぞれ増加したこと等により、前連結会計年度末と比べて1億69百万円増加し、197億20百万円となりました。

負債の部は、支払手形及び買掛金が3億48百万円、賞与引当金が2億7百万円それぞれ減少したこと等により、前連結会計年度末と比べて5億71百万円減少し、79億77百万円となりました。

純資産の部は、その他有価証券評価差額金が6億86百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比べて7億41百万円増加して117億43百万円となりました。

 

 

(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(3) 研究開発活動

特記すべき事項はありません。