売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02435 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日(2023年12月31日)現在において判断したものです。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

  当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日から2023年12月31日)におけるわが国経済は、内外の金利差による為替変動や、中国での景気後退観測の影響を大きく受けたものとなりました。今後についても、国内でのウイズコロナの定着化が進む一方で、原材料やエネルギー価格など、先行き不透明な状況が続くと思われます。

  このような状況において当社では、半導体関係の需要増に応えるべく、生産体制の整備・事業構造のシフトに努めるとともに、原材料価格・仕入れ価格の上昇の当社製品価格への転嫁などの対応を進めてまいりました。

  この結果、当第3四半期連結会計期間末における財政状態及び当第3四半期連結累計期間の経営成績は、以下のとおりとなりました。

 

①財政状態

(資産)

  当第3四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末と比較して663百万円減少の24,435百万円となりました。これは主に、前連結会計年度末にかけて販売を行った製品の代金回収が進んだこと等により、現金及び預金が1,506百万円、前連結会計年度末は固定資産の投資その他の資産に計上していた投資有価証券の一部を流動資産に組替えたことにより、有価証券が200百万円、商品及び製品が200百万円増加した一方、受取手形、売掛金及び契約資産が1,901百万円、仕掛品が738百万円減少したこと等によるものです。

  当第3四半期連結会計期間末における固定資産は、前連結会計年度末と比較して396百万円減少の13,886百万円となりました。これは主に、減価償却費の計上等により有形固定資産合計が201百万円、投資その他の資産のその他に含まれる繰延税金資産が144百万円減少したこと等によるものです。

  この結果、当第3四半期連結会計期間末における総資産は38,321百万円となり、前連結会計年度末と比較して1,059百万円減少いたしました。

(負債)

  当第3四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末と比較して1,366百万円減少の6,325百万円となりました。これは主に、賞与引当金が214百万円、検査計測装置の大口物件の売上計上により契約負債が1,092百万円減少したこと等によるものです。

  この結果、当第3四半期連結会計期間末における負債合計は7,297百万円となり、前連結会計年度末と比較して1,396百万円減少いたしました。

(純資産)

  当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して336百万円増加の31,023百万円となりました。これは主に、保有する有価証券の時価評価額の上昇により、その他有価証券評価差額金が246百万円、円安の進行による為替換算調整勘定が83百万円それぞれ増加したこと等によるものです。

  この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の77.9%から81.0%となりました。

 

 

②経営成績

  当第3四半期連結累計期間の経営成績は、主に検査計測機器事業および産業機器事業の販売の増加により、当第3四半期連結累計期間の売上高は17,591百万円で、前年同四半期比2,242百万円、14.6%の増収となりました。

  利益面につきましては、原材料価格の上昇による利益率の悪化および販売強化や生産体制強化にともなう固定費等が増加したものの、販売増加にともなう粗利益額の増加により、営業利益201百万円(前年同四半期比77百万円、62.3%の増益)、経常利益313百万円(前年同四半期比117百万円、59.9%の増益)となりました。また、特別損益に保有する投資有価証券の売却損益を計上したこと等により、親会社株主に帰属する四半期純利益は285百万円(前年同四半期比170百万円、149.4%の増益)となりました。

 

  セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。

  当社グループは、オフィス用、福祉・医療施設用の椅子および体外診断用医薬品等を製造販売する「住生活関連機器」事業、液晶や半導体・高機能フィルム用の検査計測装置等を製造販売する「検査計測機器」事業、電磁アクチュエータ・ユニット(ばね)製品等を製造販売する「産業機器」事業、カーポート、テラス、オーニング等を製造販売する「エクステリア」事業、機械・工具等を仕入販売する「機械・工具」事業を報告セグメントとしております。

  なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、前年同四半期との比較・分析は、変更後のセグメント区分に基づいております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等) 4.報告セグメントの変更等に関する事項」に記載のとおりです。

 

(住生活関連機器)

  当セグメントにつきましては、働き方の変化に対応した新たなオフィスの価値を創造するオフィス家具の開発・生産に注力してまいりました。

  この結果、今年度はオフィス家具全般としては需要に回復の傾向が見られた一方でWEB会議需要により好調であった個室空間製品の需要に一服感があり、売上高は7,681百万円で前年同四半期比420百万円、5.8%の増収となりました。一方、利益面では固定費の圧縮には努めたものの、円安による仕入れ部材価格の上昇による利益率の悪化等により、セグメント損失は490百万円(前年同四半期はセグメント損失395百万円)となりました。

(検査計測機器)

  当セグメントにつきましては、引き続き設備投資需要が拡大している半導体関連検査装置や電池部材向け検査装置の開発、販売に注力してまいりました。

  この結果、売上高は5,456百万円で前年同四半期比1,373百万円、33.6%の増収となりました。利益面においては、販売増加にともなう粗利益額の増加等により、セグメント利益は104百万円(前年同四半期比9百万円、10.4%の増益)となりました。

(産業機器)

  当セグメントにつきましては、半導体製造装置業界の好調を受け、電磁アクチュエータの増産体制の整備ならびに販売拡大に取り組んでまいりました。

  この結果、売上高は2,621百万円で前年同四半期比397百万円、17.9%の増収となりました。利益面では生産体制の拡大による設備投資や人員増加などの固定費の増加等があったものの、販売増加による粗利益額の増加により、セグメント利益は529百万円(前年同四半期比153百万円、40.9%の増益)となりました。

(エクステリア)

 当セグメントにつきましては、インバウンド需要を捉えたホテル・レストラン業の事業回復を睨み、WEBを活用したプロモーション等の販売促進活動に注力してまいりました。

 この結果、売上高は673百万円で前年同四半期比2百万円、0.3%の増収となりました。利益面ではセグメント損失5百万円(前年同四半期はセグメント損失7百万円)となりました。

(機械・工具)

  当セグメントにつきましては、新規顧客の開拓および既存顧客の需要掘り起こしに注力してまいりました。この結果、売上高は1,158百万円で前年同四半期比48百万円、4.4%の増収となりました。一方、セグメント利益は49百万円で、前年同四半期比16百万円、25.4%の減益となりました。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は527百万円です。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。