売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00863 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に移行したことに伴い、経済活動の本格的な再開が進み、景気は回復基調がみえるものの、原油価格の上昇に伴う原材料価格の高止まり、ユーティリティコストの更なる増大、円安の継続、物価高騰に伴う消費者の購買意欲の変化など景気の先行きが不透明な状況が継続しております。

このような状況のもと当社グループは、安定供給を第一に、お客様が求める製品の提案によって売上を拡大すべく、事業活動を行ってまいりました。

営業面では、ストレスフリー「掴めるくん®」及び乾燥剤フリー「吸湿くん®」などの機能包材や、「MARUTOエコプロダクツ(環境対応品)」、「MARUTOパッケージプロモーション(販売促進策)」の提案を行ってまいりました。

また、原材料価格の高騰に対しては、その一部を製品価格に反映させる活動を継続して行ってまいりました。

生産面では、原材料価格の上昇分を内部で吸収する努力を行うとともに、お客様への安定供給を果たすべく、協力会社を含め一丸となって製品を製造する取り組みを行ってまいりました。

さらに、「製品の生産量を増加させるための生産能力拡大」、「個包装化・環境に配慮した生産設備の拡充」、「生産の自動化による省力化」、「環境配慮型のユニークな開発の強化」を推進すべく、令和5年5月から福岡第二工場の稼働を開始し、新たな生産技術の確立や生産自動化への取り組みを行ってまいりました。

このような状況のもと、当第2四半期連結累計期間までは前四半期純利益を上回ることができましたが、当第3四半期は想定以上に市況が停滞したことに加え、原材料の更なる高騰やユーティリティコストの増大による製造コストの高止まりが継続したことを受け、当第3四半期連結累計期間では、前四半期純利益を下回る利益水準となりました。

この結果、当第3四半期連結累計期間において売上高は、135億8千1百万円(前年同期比1.2%減)、損益面では、営業利益3億3千万円(前年同期比17.3%減)、経常利益4億2千7百万円(前年同期比16.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、3億2百万円(前年同期比15.4%減)となりました。

 

(2)財政状態の状況

当第3四半期連結会計期間末日における総資産は、前連結会計年度末日に比べて11億7千3百万円増加し、180億6千2百万円となりました。これは主に、現金及び預金や建物及び構築物の増加によるものであります。

負債は、前連結会計年度末日に比べて6億9千8百万円増加し、90億1千9百万円となりました。これは主に、長期借入金の増加によるものであります。

純資産は、前連結会計年度末日に比べて4億7千4百万円増加し、90億4千2百万円となりました。これは主に、利益剰余金及びその他有価証券評価差額金の増加によるものであります。

 

(3)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は69百万円であります。