売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00696 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものです。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ16億99百万円増加の292億5百万円となりました。これは主に投資有価証券が増加したことによるものです。

負債合計は、前連結会計年度末に比べ7億90百万円増加の107億55百万円となりました。これは主に繰延税金負債(固定負債のその他)が増加したことによるものです。

純資産合計は、前連結会計年度末に比べ9億9百万円増加の184億50百万円となりました。これは主にその他有価証券評価差額金が増加したことによるものです。

 

当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行に伴い、経済活動の正常化が進み、景気は緩やかな回復傾向が見られましたが、緊迫した国際情勢、資源価格の上昇等もあり、先行きにつきましては不透明な状況で推移しました。

印刷業界におきましては、インバウンド需要回復などの動きはあるものの、生活様式の変化に伴うデジタル化の加速による紙媒体の需要減少に加え、燃料費や原材料価格などの高騰は継続しており、依然として厳しい状況が続きました。

当社におきましては、利益面に影響を及ぼすエネルギー価格や諸資材価格の高騰に対して製品価格の改定を引き続き進めています。生産面では、グループ全体のオフセット印刷の生産性を高めるため、川越工場の機能を狭山工場の敷地内に移転・集約しました。また、グループ全体の生産設備を活用することにより厚紙封筒の定期的な生産を開始しました。

なお、スクリーン印刷機の製造販売を事業内容とする株式会社桜井グラフイックシステムズと業務提携を行い、スクリーン印刷機を使用した半導体加工テープなどの産業資材製造事業を行う産業資材本部を2024年2月に新設し、試験生産を3月より開始する予定です。

当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は111億59百万円と前年同期と同等となり、営業損失13百万円(前年同期は1億4百万円の損失)、経常利益1億17百万円(前年同期は34百万円の損失)となり、特別損失に工場移転関連費用1億61百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純損失40百万円(前年同期は1億76百万円の損失)となりました。

 

 

セグメント別の経営成績を示すと次のとおりです。

①  印刷事業

医療用パッケージ等やラベルの増加があり、売上高は106億16百万円(前年同期比1.3%増)、セグメント損失(営業損失)2億61百万円(前年同期は3億37百万円の損失)となりました。

②  電子部品製造事業

水晶関連業界への売上減少等により売上高は2億49百万円(前年同期比36.7%減)、セグメント損失(営業損失)は2百万円(前年同期は1百万円の損失)となりました。

③  不動産賃貸等事業

売上高は3億55百万円(前年同期比2.9%減)、セグメント利益(営業利益)は2億50百万円(前年同期比7.3%減)となりました。

 

(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は15百万円です。