売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02376 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、物価高が続く状況ではありましたが、政府による各種政策の効果等により、企業収益や所得環境の改善、設備投資に持ち直しの動きが見られ、景気は緩やかに回復しております。一方、海外においては中東地域の情勢悪化による地政学リスクに加えて、世界的な金融引き締めの影響や中国経済における先行き懸念等、世界経済の下振れがわが国経済を下押しするリスクとなっております。

このような状況のもと、当社グループは会社に関わるすべての人々に比類のない喜びと感動を与えるため、高品質な製品とサービスを世界へ提供することをミッションに、グループ一丸となって業績向上に努めてまいりました。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

① 経営成績

当第2四半期連結累計期間の売上高は5,411,976千円(前年同期比9.2%減)、営業利益は5,897千円(同比98.9%減)、経常利益は99,412千円(同比84.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は25,745千円(同比94.1%減)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、当社グループは、従来、「猟銃事業」、「工作機械事業」以外のセグメントについては、重要性が乏しいため「その他事業」として記載しておりましたが、当第2四半期連結会計期間から、「その他事業」に含まれていた「IT/IoT/AI事業」につきまして量的な重要性が増したため、これまでの「その他事業」から、「IT/IoT/AI事業」と「その他事業」に区分し、セグメント情報を記載することとしました。

a 猟銃事業

当社製品のOEM供給先であるブローニンググループからの受注は堅調に推移しました。売上高につきましては、第1四半期から続く欧州向け出荷に関する現地当局での承認作業に時間を要する状況の改善が見られずまた当第2四半期会計期間に当社製品に係る製造工程に不具合が発生し、円滑に生産ができない状況が生じたこと等もあり、前年同期比で減少しました。また利益につきましても、売上高減少の影響と想定を上回る原材料価格の高騰等により、前年同期を大きく下回りました。その結果、売上高は4,551,716千円(前年同期比8.3%減)、セグメント利益(営業利益)は31,978千円(同比93.9%減)となりました。

 

b 工作機械事業

第1四半期に引き続き営業活動を強化してきたものの、販売先工場の稼働停滞等により、売上高は前年同期に比べ減少しました。利益につきましても、売上高減少のなか、加工部門は前年同期並みの金額を確保しましたが、他の部門が振るわず、前年同期比で減少しました。その結果、売上高は846,626千円(前年同期比13.7%減)、セグメント利益(営業利益)は94,034千円(同比27.1%減)となりました。売上高につきましては、セグメント間の内部売上高10,613千円を含んでおります。

 

c IT/IoT/AI事業

IT/IoT/AI事業につきましては、生産効率向上に関するクラウドシステムの販売強化を図っているものの、売上高、利益ともに前年同期比で減少しました。その結果、売上高は1,793千円(前年同期比6.5%減)、セグメント損失(営業損失)は20,666千円(前年同期は14,887千円の損失)となりました。売上高につきましては、セグメント間の内部売上高1,031千円を含んでおります。

 

 

d その他事業

その他事業の売上高は23,484千円(前年同期比9.2%増)、セグメント利益(営業利益)は14,580千円(前年同期比15.4%増)となりました。

 

② 財政状態

(資産)

資産合計は前連結会計年度末に比べて1,879,130千円増加し、22,783,733千円となりました。

主な要因は、受取手形及び売掛金が770,834千円減少したものの、棚卸資産が660,002千円、有形固定資産の「その他(純額)」に含まれる建設仮勘定が1,177,034千円、投資有価証券が463,498千円増加したこと等によるものであります。

 

(負債)

負債合計は前連結会計年度末に比べて1,600,489千円増加し、7,190,926千円となりました。

主な要因は、短期借入金が500,000千円減少したものの、支払手形及び買掛金が299,509千円、長期借入金が1,670,000千円増加したこと等によるものであります。

 

(純資産)

純資産合計は前連結会計年度末に比べて278,641千円増加し、15,592,806千円となりました。

主な要因は、利益剰余金が49,296千円減少したものの、その他有価証券評価差額金が322,126千円増加したこと等によるものであります。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて107,627千円増加し、1,497,181千円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、得られた資金は648,800千円(前年同期は18,923千円の支出)となりました。

収入の主な内訳は、売上債権の減少額770,834千円、減価償却費424,639千円、仕入債務の増加額299,509千円等であり、支出の主な内訳は、棚卸資産の増加額660,002千円、法人税等の支払額80,966千円、持分法による投資利益28,970千円等であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、使用した資金は1,738,102千円(前年同期は599,307千円の支出)となりました。

これは、主に利息及び配当金の受取額51,865千円、有形固定資産の取得による支出1,779,034千円等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、得られた資金は1,190,940千円(前年同期は439,013千円の収入)となりました。

これは、主に長期借入れによる収入2,070,000千円、短期借入金の純減額500,000千円、長期借入金の返済による支出300,000千円等によるものであります。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は、ありません。

 

(4)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は8,160千円であります。