売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02365 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

  文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間(2023年1月1日~2023年9月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の分類移行に伴い、社会経済活動の正常化が進み景気は緩やかな回復傾向の動きが続きました。一方で、ウクライナ情勢の長期化等に伴う原材料・エネルギー価格の高騰、円安の長期化による継続的な物価上昇など、先行き不透明な状況が続いております。

当社グループは、前期に引き続き抜本的な経営改革を目指しつつ、文具・ロボット機器両事業で積極的な販売活動を展開してまいりましたが、当第3四半期連結累計期間は、売上高33億6千7百万円(前年同期比10.1%減)、営業損失2億3千1百万円(前年同期営業損失9百万円)、経常損失2億1千1百万円(前年同期経常損失2百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失2億3千9百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純損失2千2百万円)となりました。

セグメントの業績は次のとおりであります。

(文具事業)

文具事業につきましては、前期に引き続き新工場稼働による生産性向上を実現しつつも、昨年実施した製品価格の値上げによる消費の停滞が想定より長期化し、特に国内の文具専門店やインターネット通販で主力製品である高価格帯の万年筆の売上が低迷しました。また、海外ブランド商品の取扱いを終了したことによる影響もあり、売上高25億6百万円(前年同期比14.5%減)となりました。利益面では、売上減少の影響の他、金地金を中心とした原材料費高騰が継続しており、セグメント損失8千9百万円(前年同期セグメント利益7千4百万円)となりました。

(ロボット事業)

ロボット機器事業につきましては、国内外の設備投資状況には改善の兆しがみられるものの、足元の業績に反映されるまでには至らず、特注製造装置を中心に厳しい状況が続きました。更に、材料・部品価格の上昇などもあったことから、売上高8億6千1百万円(前年同期比5.8%増)、セグメント損失1億4千1百万円(前年同期セグメント損失8千3百万円)となりました。

 

②財政状態の状況

(資産の状況)

資産合計は、前連結会計年度末に比べて2億7千7百万円減少し、69億4千7百万円となりました。このうち、流動資産は、現金及び預金の減少5億7千3百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の増加1億8千万円、商品及び製品の増加1億8千1百万円等により、前連結会計年度末から3億4千3百万円減少して37億9千6百万円となりました。固定資産につきましては、建物及び構築物の増加1億5千5百万円等により前連結会計年度末から6千6百万円増加して31億5千万円となりました。

(負債の状況)

負債合計は、前連結会計年度末に比べて5千万円減少し、32億4千5百万円となりました。このうち、流動負債は、支払手形及び買掛金の減少9千9百万円、短期借入金の増加4億円などにより、前連結会計年度末より5千8百万円増加し、20億4百万円となりました。固定負債は、長期借入金の減少7千5百万円や退職給付に係る負債の減少2千7百万円などにより、前連結会計年度末より1億8百万円減少し、12億4千万円となりました。

(純資産の状況)

純資産は、前連結会計年度末から2億2千7百万円減少して、37億1百万円となりました。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費は、9千4百万円となっております。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。