売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02579 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和に伴い社会経済活動の正常化が進み、緩やかな回復基調で推移しました。一方、国際情勢の緊迫化、資源・エネルギー価格の高騰、長期にわたる円安や物価上昇などにより、景気の先行きは依然として不透明な状況が続きました。

 このような状況の中、当社グループは中期経営計画“Dash Forward 2023”の最終年度の目標達成に向けて、事業セグメント間の連携強化とグループ総合力の発揮などの基本戦略を推進するとともに、経営の最重要課題であるコンプライアンスの徹底、コーポレートガバナンスの充実に取り組んでまいりました。

 

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は754億32百万円(前年同期比5.8%増)、営業利益は17億50百万円(前年同期比1.4%増)、経常利益は18億43百万円(前年同期比2.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は12億16百万円(前年同期比2.4%増)となりました。

 

 セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。

 

(電機関連事業)

 建築設備分野では旺盛な需要が続くとともに、製品の納期改善が進んだことにより、制御機器、空調機器などの販売が順調に推移しました。一方、生産設備分野では半導体・電子部品の停滞により需要が落ち込み、低調に推移しました。

 以上の結果、売上高は188億66百万円(前年同期比0.4%増)、セグメント利益は9億86百万円(前年同期比0.6%増)となりました。

 

(機械関連事業)

 農業施設分野、産業機械分野では設備投資の増加を背景に効率化・省人化投資等の受注が伸長しました。また、農業施設分野においては大型案件などの受渡しが好調に推移しました。

 以上の結果、売上高は61億98百万円(前年同期比54.3%増)、セグメント利益は1億25百万円(前年同期はセグメント損失1億2百万円)となりました。

 

(建設・エネルギー関連事業)

 建材分野では道路・橋梁資材や北海道新幹線工事等のセメント、生コンの出荷が順調に推移しましたが、建築現場の人手不足等により工事が遅延し、建築資材の受渡しは低調でした。建設機械分野では、コンクリート関連機械の長納期化に加えて製品価格の上昇により、新規引合いが伸び悩みました。エネルギー分野では、ガソリンなどの販売が堅調に推移しました。

 以上の結果、売上高は384億55百万円(前年同期比7.3%増)、セグメント利益は4億97百万円(前年同期比4.2%増)となりました。

 

(海運関連事業)

 連結子会社のナラサキスタックス(株)では、札幌地区の再開発工事の遅れ等により鋼材などの荷動きが回復せず、また、円安の影響などにより貨物取扱量は総じて伸び悩みました。

 以上の結果、売上高は119億11百万円(前年同期比5.9%減)、セグメント利益は1億42百万円(前年同期比61.5%減)となりました。

 

(2)財政状態の状況

 当第3四半期連結会計期間末の総資産は572億98百万円となり、前連結会計年度末に比べて50億21百万円の増加となりました。主な要因は、売上債権の増加43億75百万円、棚卸資産の増加7億95百万円であります。

 負債は348億32百万円となり、前連結会計年度末に比べて38億21百万円の増加となりました。主な要因は、仕入債務の増加33億66百万円であります。

 純資産は224億65百万円となり、前連結会計年度末に比べて11億99百万円の増加となりました。

 以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べて1.4ポイント減少し、38.3%となりました。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5)研究開発活動

 特記すべき事項はありません。