売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04784 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 経営成績の分析

当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による社会経済活動への制約が解消されたものの、不安定な国際情勢や円安が常態化し、国内景気は未だ先行き不透明な状況が続いております。

外食産業におきましては需要は回復傾向にありますが、一方で、ライフスタイルや消費行動の変化、エネルギー資源や原材料価格などの物価高騰の長期化、人手不足の問題など依然として厳しい状況が続いております。

このような事業環境のなか、当社は「食」に関わる企業として安心・安全な商品をお客様に提供することにより企業価値を向上させ、効率化の推進による黒字化を目指し業績の回復に邁進してまいりました。

まず、営業面ではグリル・小宴会の受注増加を目指し、WEB予約拡大のため、各媒体のキャンぺーンや季節特集へ積極的に参画し、昨年度を上回る実績を上げることができました。

また、宴会部門では積極的な販促に加え、継続しているセールス活動を実施した結果、同窓会やお顔合わせなどの個人需要や、各諸団体の会合・懇親会、企業のOB会などコロナ禍で控えられていた宴会を受注することができ、新たな売上創造へのチャレンジとして、地域と連携し上野店にてラグビーワールドカップのパブリックビューイングを開催いたしました。

さらに、ECサイトでは中食市場に対応すべく、おうちで東天紅シリーズとして「秋の香福セット」を販売するなど、継続的にお客様に喜ばれる商品開発を行ってまいりました。

管理面においては、更なるコスト削減と利益の拡大を目指し、予約システムの拡充などによる省人化・省力化を図り、全従業員が一丸となって営業に専念できる環境を整備することに加え、若手社員や女性社員の人材育成と積極的な人材登用を実施してまいりました。

また、資産の有効活用を図るため、保有資産の見直しを行い、神戸市中央区の遊休不動産の譲渡を決定いたしました。

結果として、当第3四半期累計期間の売上高は、前年同四半期比31.3%増の33億8,450万円、営業利益は2億5,422万円(前年同四半期は営業損失5億4,382万円)、経常利益は2億2,665万円(前年同四半期は経常損失4億101万円)となりました。また、減損損失5億1,833万円等を計上した結果、四半期純損失は2億9,354万円(前年同四半期は四半期純損失6億690万円)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

①飲食業

飲食業におきましては、上記の理由により、売上高は前年同四半期比33.0%増の32億4,458万円、営業利益は1億9,314万円(前年同四半期は営業損失5億8,420万円)となりました。

②賃貸業

賃貸業におきましては、前年同期並みで推移しており売上高は2.5%増の1億3,991万円、営業利益は51.2%増の6,107万円となりました。

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ2億7,097万円減少いたしました。

これは主に、新型コロナウイルス感染症による社会経済活動への制約が解消され、企業や団体等によるお集まりが開催されたことなどにより現金及び預金並びに売掛金が4億17万円増加したことなどにより、流動資産が3億9,865万円増加、固定資産が減価償却費の計上及び遊休不動産の譲渡による減損損失の計上、並びに店舗閉鎖による差入保証金の減少などにより6億6,962万円減少したことなどによります。

負債は、前事業年度末に比べ622万円増加いたしました。

これは主に、買掛金が4,771万円増加並びに店舗閉鎖による未払金の計上等によるものであります。

純資産は、前事業年度末に比べ2億7,720万円減少いたしました。

これは主に、四半期純損失2億9,354万円の計上などによります。

 

 (3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(5) 経営成績に重要な影響を与える要因及び今後の方針について

当第3四半期累計期間において、当社の経営者の問題認識と今後の方針に重要な変更及び新たに生じたものはありません。