E03072 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、緩やかな回復基調が続いている一方、資源価格や原材料価格の高騰、円安による物価の上昇、世界情勢の緊迫化など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
食品小売業界におきましては、エネルギー価格や原材料価格の高騰により、食品はもとよりあらゆる物の値段が上昇していることや実質賃金の減少に伴い、消費者の節約志向が依然として継続しております。またスーパーマーケットの運営にあたっては、最低賃金の上昇と労働力不足により人件費全体が高騰しており、厳しい経営環境が続いております。
こうした状況のなか、お客様の節約志向へ対応するため、ヤマナカオリジナル商品をお試しセールや増量セール、よりどりまとめ買いセールなどにより拡販に努めました。また、POPのサイズやデザイン、取り付け方法の見直しを行い、お客様へのお値打ち商品の情報発信をよりわかりやすくする変更を行いました。
さらに、お客様にとって価値ある“ヤマナカ・フランテならでは商品”の開発強化・販売強化に取り組みました。今期よりヤマナカにて販売を開始した、厳選した国産牛を使用した国産牛の新ブランド「暁(あかつき)」に加え、全国の産地からバイヤーが選りすぐった国産黒毛和牛「雅(みやび)」を新ブランドとしてフランテ店舗で販売を開始しました。加えて、週単位でお客様が「今、欲しい商品」を「重点商品」として選定して拡販し、その好事例を全店において横展開する取り組みを推進しております。
2027年3月期までの中期3ヵ年計画の2期目として引き続き、持続的成長を確かなものにする為に「戦略の3本柱」を策定し、①既存ビジネスモデルの進化、②経営効率の向上、③イノベーションの創造に取り組んでおります。
既存ビジネスモデルの進化では、「好事例の横展開と経営資本の傾斜配分」を掲げ、ヤマナカ店舗では、改装等を経て業績が好調な店舗の施策の他店舗への横展開及び最新売場への改装を進めています。フランテロゼ3店舗(覚王山・八事・白壁)では、東海地方で唯一無二の店舗となるようフランテロゼコンセプトの磨き上げを行っております。フランテ店舗では、フランテブランドの向上と収益拡大を進めております。
また、店舗全体の接客・接遇向上を目指し全従業員に向けた教育を積極的に実施し、「ヤマナカ接客・接遇コンテスト」を開催しました。
経営効率の向上では、不採算店舗の業績改善に取り組んでおります。また、従業員の能力開発による多能化で生産性の向上を進めており、従業員の能力向上のための教育・研修体制の整備を行い、階層別研修に加えて新たに選抜研修を実施しました。また、従業員の働く環境の整備として、役職定年の廃止や休暇制度等の見直し・改善を実施しました。さらに、店舗における最新設備や什器の導入による業務・作業の効率化・簡素化を進めるとともに、本部における新たなシステム導入・更改、デジタル化によるペーパーレスやワークフローの更なる活用を進め、労働生産性の向上に努めております。
イノベーションの創造では、新たなチャレンジに経営資本を傾斜し、ビジネスチャンスの拡大を図っております。改装店舗ではスマホの位置情報を使ったデータマーケティングを積極的に活用し、お客様のニーズにあった売場作りを行っております。また、デジタル技術を活用してビジネスモデルの変革をもたらすために、デジタル人材の育成を積極的に行ってまいります。
店舗施策におきましては、2025年7月に柴田店(名古屋市南区)、8月につるまい店(名古屋市中区)、9月にアルテ津新町(三重県津市)などをリニューアルしました。生鮮部門強化施策をさらに強化・充実させるべく、生鮮・惣菜売場を拡大し鮮度・品質・産地にこだわった商品を多数取り揃えるよう店舗改装を実施し、近年需要の高いトレンド商品である生活雑貨や調理器具、食品を扱う専門店の商品を取り揃えるなど、今まで以上に選びやすく買い回りしやすい売場へ刷新しました。
販売施策におきましては、ヤマナカオリジナルキャラクター「やまるん」を制作し、やまるんスタンプラリー、やまるんグッズがもらえる企画などを行いました。また、ポイント増し増しセールやメーカーとコラボした企画を多数実施しました。
地域社会に向けた取り組みにおきましては、これまでのレジ袋収益金の一部を活用し地元自治体などに寄付をしてきたことに対し、知多市より知多市制施行55周年記念式典において表彰されるなど、地域貢献に努めております。
環境施策については、予約販売強化や商品在庫適正化による食品廃棄物の削減に取り組むとともに、太陽光パネルの活用や冷凍ケースや空調の更新によるCO₂排出量の削減、プラスチック製資材の使用量削減、食品リサイクルなど、地球環境に配慮した取り組みを継続しております。CO₂排出量の削減においては2030年までに2013年度比46%削減する目標に対し44.1%削減、プラスチック製容器包装使用量削減においては2030年までに2018年度比累積25%削減する目標に対し、累計26.8%削減しました。フードロス削減においては2030年までに食品リサイクル率90%以上の目標に対し96.2%となり、2021年以降リサイクル率90%以上を維持しております。
リスクへの対応については、お客様と従業員の命を守ることを徹底するため、南海トラフ地震などの大規模な自然災害への対応として既存のBCPマニュアルを抜本的に見直し、より実効性のあるBCPの策定に取り組みました。
また、システム更改に伴う都合により、かねてより計画していた衣料品事業の縮小を実行しました。ヤマナカの9店舗にて展開しておりました衣料品・生活雑貨ブランド「エスポ」につきましては、エスポ商品の販売を中止いたしました。また18店舗においても衣料品売場の大幅な縮小を行いました。縮小した後には、後継テナントに入店してもらったり、食品売場を拡大したりしました。
①財政状態の状況
当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ6億26百万円増加し、424億54百万円となりました。これは主に有形固定資産が2億52百万円減少したものの、現金及び預金が6億67百万円、投資有価証券が3億59百万円増加したことによるものです。
負債は前連結会計年度末に比べ5億46百万円増加し、249億72百万円となりました。これは主に有利子負債が5億38百万円増加したことによるものです。
純資産は前連結会計年度末に比べ79百万円増加し、174億81百万円となりました。これは主に利益剰余金が1億34百万円減少したものの、その他有価証券評価差額金244百万円増加したことによるものです。
②経営成績の状況
当中間連結会計期間における経営成績は、売上高に営業収入を加えた営業収益は、414億19百万円(前年同期比2.6%減)となりました。利益面においては、営業損益は45百万円の損失(前年同期は128百万円の利益)、経常利益は26百万円(前年同期比86.1%減)、親会社株主に帰属する中間純損益は40百万円の損失(前年同期は142百万円の利益)となりました。
なお、セグメント別の実績については、当社グループは「小売事業及び小売周辺事業」の単一セグメントであるため、記載を省略しております。
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末と比べ、6億67百万円増加し、48億73百万円となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、13億3百万円(前年同期は、5億4百万円の収入)となりました。これは主に、減価償却費が6億66百万円、仕入債務の増加が2億50百万円、未払金の増加が1億円であったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、10億39百万円(前年同期は、5億53百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が10億67百万円であったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、4億4百万円(前年同期は、6億14百万円の収入)となりました。これは主に、有利子負債の増加によるものです。
当中間連結会計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
該当事項はありません。