株式会社リンガーハット

ブランドなど:リンガーハット浜勝
小売業飲食店プライムTOPIX Small 1

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03099 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済環境は、経済活動の正常化を背景に個人消費の増加や、インバウンド需要をはじめとする観光需要の下支えにより、景気は緩やかに回復してきております。一方で、海外においてはロシア・ウクライナ情勢の長期化や日米の金利格差による円安の影響など、先行き不透明な状況が続いております。

 外食産業におきましては、新型コロナウイルス感染症の分類が5類へと引き下げられ、コロナ禍で大きく落ちた個人消費水準も回復しつつあります。しかしながら、長期化する物価上昇の影響による購買力の低下、原材料費や光熱費の高騰、コロナ禍以降顕著化する採用難など事業を取り巻く環境は依然として厳しいものとなっております。

 このような状況の中、当社グループは国産野菜の使用など、食の「安全・安心・健康」に継続して取り組むとともに、『全員参加で、永続する企業体質をつくろう』をスローガンに、企業価値向上に努めてまいりました。その具体的な施策として、食材の鮮度向上や在庫圧縮、より効率的な生産体制構築に向けて、店舗で使用する食材の履歴を生産者まで遡れる食材トレーサビリティの確立への取り組みを継続しております。さらに、SDGsへの取り組みの一環として、店舗での電力・動力・ガスの使用料前年比3%削減を目標とするリンガーチャレンジ2030を実施しております。

 また、2021年より開始した当社の冷凍商品を購入していただける冷凍商品自動販売機は、当第3四半期連結累計期間末現在、131か所135台となっております。

 出退店につきましては、7店舗を出店し14店舗を退店した結果、当第3四半期連結累計期間末の当社グループ合計の店舗数は、国内648店舗、海外9店舗の計657店舗(うちフランチャイズ店舗164店舗)となりました。

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は296億72百万円(前年同期比8.0%増)、営業利益は4億85百万円(前年同期営業損失6億9百万円)、経常利益は5億14百万円(前年同期経常損失26百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億34百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純損失3億7百万円)となりました。

 

セグメント別の概況は次のとおりであります。

(長崎ちゃんぽん事業)

 「長崎ちゃんぽんリンガーハット」では、秋冬の大人気商品である香ばしく焼きあげた濃厚な味わいの牡蠣が入った「かきちゃんぽん」を10月より販売いたしました。今回初の試みとして、リンガーハット史上最多となるかき10個入りの豪華な「かきちゃんぽんデラックス」も販売いたしました。また、低糖質かつたんぱく質や食物繊維などの栄養素を含んだ「ロカボデリPLUS リンガーハットの長崎ちゃんぽん 糖質オフ」や、九州及び一部関東地区の量販店で『リンガーハット 長崎ちゃんぽん 鍋スープ』を販売するなど、ご家庭でお楽しみいただける商品も開発いたしました。

 出退店につきましては、6店舗を出店し10店舗を退店した結果、当第3四半期連結累計期間末の店舗数は、国内で566店舗、海外で7店舗、合計573店舗(うちフランチャイズ店舗147店舗)となりました。

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の既存店売上高前年比率は110.7%となり、売上高は238億34百万円(前年同期比9.0%増)、営業利益は3億53百万円(前年同期営業損失6億72百万円)となりました。

 

(とんかつ事業)

 「とんかつ濵かつ」では、季節商品として秋冬の定番「牡蠣ふらい」シリーズを販売しております。こちらの商品は厳選した瀬戸内産の牡蠣を使用し、毎年多くのお客様から好評を頂いている人気商品であり、今回は全7種のバラエティ豊かな御膳となっております。

 出退店につきましては、1店舗を出店し4店舗を退店した結果、当第3四半期連結累計期間末の店舗数は国内で82店舗*、海外で2店舗、合計84店舗(うちフランチャイズ店舗17店舗)となりました。(*和食業態の長崎卓袱浜勝を含む)

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の既存店売上高前年比率は104.8%となり、売上高は57億18百万円(前年同期比4.1%増)、営業利益は2億2百万円(前年同期比412.1%増)となりました。

 

 

 

 

(設備メンテナンス事業)

 設備メンテナンス事業は、当社グループ内における直営店舗及びフランチャイズ店舗の設備メンテナンスに係る工事受注や機器保全などが主な事業内容であり、当第3四半期連結累計期間の売上高は12億8百万円(前年同期比2.0%減)、営業利益1億5百万円(同2.7%減)となりました。

 

(2)財政状態

資産、負債及び純資産の状況

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ1億55百万円増加し、288億85百万円となりました。これは主に現金及び預金の増加によるものであります。

負債は、前連結会計年度末に比べ92百万円減少し、167億71百万円となりました。これは主に未払金の減少によるものであります。

純資産は、前連結会計年度末に比べ2億47百万円増加し、121億14百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益2億34百万円を計上したことによるものであります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について、重要な変更

はありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、81百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。