株式会社リンガーハット

ブランドなど:リンガーハット浜勝
小売業飲食店プライムTOPIX Small 1

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03099 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第1四半期連結累計期間におけるわが国の経済環境は、高い賃上げ率による所得環境の改善が行なわれている一

方、緩やかに回復傾向にあった個人消費は伸び悩んでいる状況が続いております。また、円安や物価高の影響により

先行き不透明な状況が続いております。

 外食産業におきましては、昨年からの行動制限緩和による外食機会の増加に伴い、来店客数は順調に回復しており

ますが、原材料費・光熱費の高騰や継続的な採用難など、依然として事業を取り巻く環境は厳しいものとなっていま

す。

 このような状況の中、当社グループは国産野菜の使用など、食の「安全・安心・健康」に継続して取り組むととも

に、『全員参加で、成長へのアクセルを踏み込もう』をスローガンに、企業価値向上に努めてまいりました。3月に

は昨今のエネルギーコストの継続的な上昇や、原材料・人件費・物流費のさらなる高騰を鑑み、長崎ちゃんぽん事

業、とんかつ事業ともに商品価格の改定を行ないました。

 また、店舗での電力・動力・ガスの使用量前年比3%削減を目標とする省エネ活動「リンガーチャレンジ2030」を

引き続き実施し、温室効果ガス削減に向けて取り組んでおります。

 出退店につきましては、5店舗を出店し9店舗を退店した結果、当第1四半期連結累計期間末の当社グループ合計

の店舗数は、国内642店舗、海外9店舗の計651店舗(うちフランチャイズ店舗157店舗)となりました。

 以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は104億41百万円(前年同期比6.4%増)、営業利益は3億75百万

円(前年同期比98.2%増)、経常利益は3億4百万円(前年同期比52.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益

は2億3百万円(前年同期比114.7%増)となりました。

 

セグメント別の概況は次のとおりであります。

(長崎ちゃんぽん事業)

 「長崎ちゃんぽんリンガーハット」では、尾付きえび、ヤリイカ、あさりを贅沢にトッピングした「海鮮ちゃんぽ

ん」のテスト販売を経て4月よりグランドメニュー化し、全国販売いたしました。

 現在は、夏野菜など全8種類の国産野菜と豚しゃぶを冷たいちゃんぽんスープで召し上がっていただく「豚しゃぶ

冷やしちゃんぽん」と甘酸っぱいタレと野菜、麺がしっかり絡むように仕上げた「豚しゃぶ冷やしめん」を5月より

販売しております。冷やしちゃんぽんは2014年より販売開始し、夏の定番商品として大変人気のある商品となってお

ります。

 出退店につきましては、3店舗を出店し8店舗を退店した結果、当第1四半期連結累計期間末の店舗数は、国内で

557店舗、海外で8店舗、合計565店舗(うちフランチャイズ店舗140店舗)となりました。

 以上の結果、当第1四半期連結累計期間の既存店売上高前年比率は107.5%となり、売上高は84億43百万円(前年同

期比8.0%増)、営業利益は3億3百万円(前年同期比135.2%増)となりました。

 

(とんかつ事業)

 「とんかつ濵かつ」では、季節商品として「明太重ねかつ」メニュー3種類を販売いたしました。こちらの商品は

薄切りにしたロース肉を何層にも重ねた柔らかくてジューシーな味わいが特徴の商品となっており、こだわりがつま

った一品となっております。

 出退店につきましては、2店舗を出店し1店舗を退店した結果、当第1四半期連結累計期間末の店舗数は国内で85

店舗*、海外で1店舗、合計86店舗(うちフランチャイズ店舗17店舗)となりました。(*和食業態の長崎卓袱浜勝

を含む)

 出店したうちの1店舗については、新業態として3月にオープンした惣菜専門店「濵かつマイング博多店」となり

ます。九州初となる惣菜専門店で、自宅でも店舗の味を気軽に楽しんでいただけるかつをはじめとした総菜や弁当な

どのテイクアウト専用商品を各種取り揃えております。

 以上の結果、当第1四半期連結累計期間の既存店売上高前年比率は98.1%となり、売上高は19億54百万円(前年同

期比0.6%増)、営業利益は79百万円(前年同期比11.7%減)となりました。

 

 

(設備メンテナンス事業)

 設備メンテナンス事業は、当社グループ内における直営店舗及びフランチャイズ店舗の設備メンテナンスに係る工

事受注や機器保全などが主な事業内容であり、当第1四半期連結累計期間の売上高は4億2百万円(前年同期比0.2%

減)、営業利益39百万円(前年同期比38.3%増)となりました。

 

(2)財政状態

資産、負債及び純資産の状況

当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ14億20百万円増加し301億46百万円となり

ました。これは主に現金及び預金の増加によるものであります。

負債は前連結会計年度末に比べ13億16百万円増加し171億83百万円となりました。これは主に長期借入金の増加によるものであります。

純資産は前連結会計年度末に比べ1億3百万円増加し129億63百万円となりました。これは主に利益剰余金の増加によるものであります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について、重要な変更はありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、29百万円であります。

なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。