売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03103 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績

 当第3四半期連結累計期間(2023年3月1日~2023年11月30日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類感染症へ移行されたことにより、社会経済活動の正常化が進み、景気は緩やかな回復基調となりました。一方では、エネルギー価格や原材料価格の高騰による物価上昇が家計や企業活動に影響を及ぼし、経済の先行きは不透明な状況が続いております。

 このような状況の中、当社グループは、「普段の暮らしをより豊かに、より便利に、より楽しく」という経営理念のもと、総合ディスカウントストアとして、生活必需品を中心とした商品を毎日低価格で販売するエブリデイ・ロープライス(EDLP)を徹底し、EDLPを支えるエブリデイ・ローコスト(EDLC)に注力してまいりました。さらに、店舗改装により既存店の収益力強化を図るとともに、オンラインストアの充実に取り組むなど、お客様の利便性の向上に努めております。

 当第3四半期連結累計期間における全店売上高は931億65百万円(前期比102.5%)となりました。商品別売上では、節約意識の高まりを反映し、EDLPを訴求した米やパン、ペットボトル飲料や調味料などの食品、ペット用品が堅調に推移いたしました。品揃えを強化した省エネタイプのエアコンや冷蔵庫などの大型家電も好調でした。マスクなどのコロナ関連商品の売上が減少した一方で、外出の機会が増えてきたことから、化粧品やシューズなどが売上を伸ばしました。

 当第3四半期連結累計期間の営業収益(売上高+不動産賃貸収入+その他の営業収入)は969億87百万円(前期比102.6%)、また、既存店の売上高前期比は102.7%となりました。採算の良いPB商品の売上が伸びたものの、利益率の高いマスクや検査キットなどのコロナ関連商品の売上減や節約意識の高まりによる購買動向の変化などから、荒利益率は0.9%下がりました。その結果、荒利益高は202億75百万円(前期比98.2%)となりました。

 コスト面においては、給与水準の引き上げを行いましたが、同時に店舗内における作業効率の向上に注力した結果、人件費は前年並みに抑えることができました。一方、改装やEC関連費用のほか、キャッシュレス決済手数料が増加するなどした結果、販売費及び一般管理費は、216億12百万円(前期比103.7%)となりました。

 これらの結果、営業利益は24億86百万円(前期比72.0%)、経常利益は23億90百万円(前期比71.0%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は15億50百万円(前期比59.8%)となりました。引き続き、収益の拡大とローコスト運営に注力し、業績向上に努めてまいります。

 

②財政状態

(総資産)

 当第3四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ38億92百万円増加し、221億39百万円となりました。これは主として、商品の増加25億66百万円などによるものです。固定資産は、前連結会計年度末に比べ8百万円減少し、636億77百万円となりました。これは主として、差入保証金の減少3億9百万円などによるものです。

 この結果、総資産は前連結会計年度末に比べ38億84百万円増加し、858億16百万円となりました。

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ30億26百万円増加し、288億80百万円となりました。これは主として、支払手形及び買掛金の増加37億18百万円などによるものです。固定負債は、前連結会計年度末に比べ1億10百万円増加し、237億35百万円となりました。これは主として、長期借入金の増加6億77百万円などによるものです。

 この結果、負債は前連結会計年度末に比べ31億36百万円増加し、526億16百万円となりました。

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ7億47百万円増加し、332億円となりました。これは主として、利益剰余金の増加6億53百万円によるものです。

 

③セグメントごとの経営成績

 当社グループは小売及びこれに付随する事業を行う単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。

 なお、新型コロナウイルス感染症に伴う影響は、今後も不透明な状況が見込まれるものの、当社グループの事業活動及び業績への影響は限定的であることから、当四半期連結財務諸表における重要な会計上の判断及び見積りの変更は見込んでおりません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。