売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03116 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。

(1)財政状態及び経営成績の状況

  ア 経営成績の分析

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、社会経済活動の正常化が進み設備投資や個人消費が堅調に推移したこと等により緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、海外経済の減速、エネルギーや原材料価格の高騰による物価上昇等に伴う個人消費の腰折れや人手不足等の影響が懸念され、先行きは不透明な状況が続いております。

このような環境のなかで、当社グループは下記のような諸施策を実施した結果、売上高は1,260億15百万円(前年同期比5.8%増)、営業利益は68億96百万円(前年同期比56.5%増)、経常利益は66億67百万円(前年同期比72.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は38億22百万円(前年同期比99.6%増)と増収増益になりました。

セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。

(ファッション事業)

ファション事業では、商品面において、創業以来培ってきたものづくりの力を集結した至高の一着「金のスーツ」を発売いたしました。また、引き続きご好評をいただいているパジャマスーツをよりビジネスで使いやすくきちんと感のある装いとして「パジャマスーツプレミアム」を新たに展開し品揃えを拡充いたしました。レディースでは、女性のビジネスウエアに対する悩みを解決する「ジャケジョ研究所」を発足し、働く女性に向けた商品情報を発信すると同時にMeWORK(ミワク)商品の提案を強化いたしました。店舗面では、AOKIで業態転換を含む4店舗及びORIHICAで1店舗を新規出店した一方、営業効率の改善及び業態転換のためAOKIとORIHICAでそれぞれ3店舗を閉鎖した結果、当第3四半期末の店舗数は595店舗(前期末596店舗)となりました。

これらの諸施策の実施及び既存店が好調に推移した結果、売上高は607億68百万円(前年同期比4.1%増)、営業利益は16億65百万円(前年同期比62.4%増)と増収増益になりました。

(アニヴェルセル・ブライダル事業)

アニヴェルセル・ブライダル事業では、WEBやSNSを活用した効率の良い集客施策を継続して実施するとともに、海外のトレンドを取り入れたおしゃれで華やかなウェディングスタイル「TREND COLLECTION(トレンドコレクション)」の23年新作コレクションを発表いたしました。また、当社が制定し認定された「いい夫妻の日(11月23日)」には表参道店とみなとみらい横浜店において記念イベントを開催し、多くのご夫妻やご家族にご来場いただきました。

これらの結果、アニヴェルセル表参道の休館やリニューアル費用の発生及び既存店の施行組数が堅調に推移した結果、売上高は73億41百万円(前年同期比2.6%増)、営業損失は5百万円(前年同期は営業利益5億76百万円)となりました。

(エンターテイメント事業)

複合カフェの快活CLUBでは、日本経済新聞社が運営する「NIKKEI OFFICE PASS」の利用可能店舗を全店に拡大し、ビジネス・学習用途でのサービスを強化するとともに、有名飲食店やメーカーとの期間限定タイアップメニューを提供いたしました。カラオケのコート・ダジュールでは、高級感を体現した松茸味の「金のポテト」の販売や「俺のフレンチ・イタリアン」監修のコース料理を提供するなど飲食メニューの充実を図りました。24時間営業のセルフ型フィットネスジムのFiT24は、22歳までお得にお使いいただける「U22プラン」や「紹介割」等のお得なキャンペーンを一部店舗で実施するとともに、インドアゴルフの導入を継続いたしました。店舗面では、快活CLUBで3店舗及びFiT24で6店舗を新規出店した一方、営業効率改善のため快活CLUBとコート・ダジュールでそれぞれ7店舗を閉鎖した結果、ランシステムの複合カフェ自遊空間他95店舗(内フランチャイズ53店舗)を含め、当第3四半期末の店舗数は794店舗(前期末810店舗)となりました。

 

これらの諸施策の実施及び既存店が好調に推移した結果、売上高は565億93百万円(前年同期比7.4%増)、営業利益は49億33百万円(前年同期比80.2%増)と増収増益になりました。

(不動産賃貸事業)

不動産賃貸事業では、当社グループ外への賃貸を実施したこと等により、売上高は43億76百万円(前年同期比22.3%増)、営業利益は8億68百万円(前年同期比38.1%増)となりました。

 

  イ 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、季節的要因等により前連結会計年度末と比べ120億47百万円減少し、2,213億68百万円となりました。

流動資産は、棚卸資産が仕入高の増加等により37億19百万円増加した一方、現金及び預金が126億63百万円、売掛金が季節的要因等により51億63百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比べ135億1百万円減少いたしました。固定資産は、投資その他の資産の繰延税金資産等のその他が13億43百万円減少した一方、有形固定資産が新規出店及びリニューアル等により32億45百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比べ14億54百万円増加いたしました。

流動負債は、買掛金が季節的要因等により33億43百万円、未払法人税等が法人税等の支払い等により18億8百万円及び賞与引当金が賞与の支払い等により25億1百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比べ91億52百万円減少いたしました。固定負債は、長期借入金が60億円の借入れ及び1年内への振替えの結果31億9百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比べ35億69百万円減少いたしました。

純資産の部は、資本剰余金が自己株式の消却等により11億97百万円減少した一方、自己株式が取得及び消却等により4億43百万円減少するとともに、利益剰余金が親会社株主に帰属する四半期純利益及び配当金の支払いの結果16億26百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比べ6億74百万円増加しております。

 

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(3)従業員の状況

① 連結会社の状況

当第3四半期連結累計期間において、コロナ禍から事業の正常化に向けて、主に新卒及び中途採用によりアニヴェルセル・ブライダル事業の従業員数が72名増加しております。

なお、従業員数は正社員であり、当社グループ又は当事業から当社グループ外又は他事業への出向者を除き、当社グループ外又は他事業から当社グループ又は当事業への出向者を含む就業人員数です。

② 提出会社の状況

当第3四半期累計期間において、主に季節的要因に伴い他社からの出向解除等により従業員数が114名減少しております。

なお、従業員数は正社員であり、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員数です。