売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03583 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

以下の記載における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

(財政状態)

預金等(譲渡性預金を含む)は、期中3,697億円増加し、6兆170億円となりました。これは、金融機関部門で減少した一方で、個人・法人・公金の各部門において増加したことによるものです。

貸出金は、地方公共団体向け貸出で減少した一方で、個人・法人・金融機関向けともに増加したことから、期中2,538億円増加し、4兆5,767億円となりました。

有価証券は、評価損が生じている債券の売却により、国債や外国証券の残高が減少しました。一方で、金利動向を慎重に見極めながら投資を行った結果、期中505億円減少し、1兆5,119億円となりました。

連結自己資本比率(国内基準)は、前連結会計年度末比0.15ポイント低下し、12.42%となりました。

 

① 主要勘定の状況(連結)                                (単位:百万円)

 

前連結会計年度
(A)

当第3四半期
連結会計期間
(B)

増減
(B)-(A)

預金等

5,647,306

6,017,085

369,779

預金

5,508,349

5,724,030

215,681

譲渡性預金

138,957

293,054

154,097

貸出金

4,322,918

4,576,760

253,842

有価証券

1,562,511

1,511,931

△50,580

 

 

② 金融再生法開示債権及びリスク管理債権の状況(連結)                  (単位:百万円)

 

前連結会計年度
(A)

当第3四半期
連結会計期間
(B)

増減
(B)-(A)

破産更生債権及びこれらに準ずる債権

15,741

19,147

3,406

危険債権

31,150

32,192

1,042

要管理債権

14,670

17,273

2,603

 三月以上延滞債権

92

113

21

 貸出条件緩和債権

14,577

17,160

2,583

小計(リスク管理債権) ①

61,562

68,614

7,052

正常債権

4,398,297

4,656,428

258,131

総与信(合計) ②

4,459,859

4,725,043

265,184

 

 

不良債権比率 (%)  ① / ②

1.38

1.45

0.07

 

 

③ 有価証券の評価損益(連結)                              (単位:百万円)

 

前連結会計年度
(A)

当第3四半期
連結会計期間
(B)

増減
(B)-(A)

満期保有目的

△739

△676

63

その他有価証券

△52,844

△62,439

△9,595

 うち株式

29,014

32,083

3,069

 うち債券

△1,021

△18,251

△17,230

 うちその他

△80,837

△76,271

4,566

合  計

△53,584

△63,116

△9,532

 

(注) 「その他有価証券」については、時価評価しておりますので、上記の表上は、(四半期)連結貸借対照表計上額と取得原価との差額を記載しております。

 

 

(経営成績)

当行は、経営理念「地域の夢、お客様の夢をかなえる創造的なベストバンク」のもと、地域のリーディングバンクとして、「地域のお役に立つ」ことを基本方針として掲げております。これに基づき「No.1の課題解決力で持続的に成長する広域地方銀行」を長期ビジョンと定め、グループ一体となって地域・お客様の課題解決に多角的に取り組んでおります。

当第3四半期においても、地域課題解決に向けた取り組みを進めてまいりました。東西に長い当地において、遠方や多忙などで店舗へのご来店が難しいお客様に対しても、新たにオンライン面談システムを導入しております。また、2024年1月から始まる新NISA(少額投資非課税制度)に向けて、お客様の資産形成のサポート、コンサルティングの充実を図りました。また、全員コンサルのもと、法人のお客様からの相談、課題把握の件数は着実に増加しております。

これらの取組を進めた結果、貸出金利息や役務取引等利益など銀行の本業分野での利益は、引き続き堅調に推移しました。一方で、与信費用の増加や外貨調達コストの増加を主因にその他業務利益が減少したことなどから、当第3四半期連結累計期間の経常利益は前年同期比39億32百万円減少の155億59百万円となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比31億20百万円減少の104億20百万円となりました。

 

① 損益状況(連結)                                   (単位:百万円)

 

前第3四半期
連結累計期間
(A)

当第3四半期
連結累計期間
(B)

増減
(B)-(A)

連結粗利益

45,100

46,976

1,876

 資金利益

45,217

49,797

4,580

 役務取引等利益

7,666

9,363

1,697

 その他業務利益

△7,783

△12,185

△4,402

    うち債券関係損益

△8,082

△8,604

△522

営業経費

29,645

30,390

745

一般貸倒引当金繰入額 ①

88

982

894

不良債権処理額 ②

443

5,837

5,394

 貸出金償却

21

7

△14

 個別貸倒引当金繰入額

310

5,532

5,222

 特定海外債権引当勘定繰入額

 債権売却損

84

171

87

 その他

27

126

99

貸倒引当金戻入益 ③

株式等関係損益

3,561

4,546

985

その他

1,006

1,248

242

経常利益

19,491

15,559

△3,932

特別損益

△104

△239

△135

税金等調整前四半期純利益

19,386

15,320

△4,066

法人税、住民税及び事業税

4,871

5,891

1,020

法人税等調整額

996

△1,005

△2,001

非支配株主に帰属する四半期純利益又は純損失(△)

△22

13

35

親会社株主に帰属する四半期純利益

13,540

10,420

△3,120

 

 

与信費用 ①+②-③

531

6,820

6,289

 

(注)連結粗利益=(資金運用収益-資金調達費用)+(役務取引等収益-役務取引等費用)+(その他業務収益-その他業務費用)

 

 

セグメントごとの業績につきましては、「銀行業」で経常収益が前年同期比65億40百万円増加の747億82百万円、セグメント利益は前年同期比48億19百万円減少の141億20百万円となりました。また、「リース業」では、経常収益が前年同期比3億8百万円増加の121億円、セグメント利益は前年同期比1億61百万円減少の4億22百万円となり、クレジットカード業務等を行う「その他」では、経常収益が前年同期比26億64百万円増加の37億56百万円、セグメント利益は前年同期比23億29百万円増加の23億88百万円となりました。

 

(参考)

① 国内・国際業務部門別収支

当第3四半期連結累計期間の資金運用収支は、国内業務部門411億8百万円、国際業務部門86億90百万円となり、合計で497億98百万円と前年同期比45億80百万円の増加となりました。役務取引等収支は、国内業務部門90億23百万円、国際業務部門3億40百万円となり、合計で93億63百万円と前年同期比16億97百万円の増加となりました。また、その他業務収支は、国内業務部門26億13百万円、国際業務部門△147億99百万円となり、合計で△121億85百万円と前年同期比44億2百万円の減少となりました。

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前第3四半期連結累計期間

38,269

6,949

45,218

当第3四半期連結累計期間

41,108

8,690

49,798

 うち資金運用収益

前第3四半期連結累計期間

39,009

8,976

62

47,923

当第3四半期連結累計期間

42,494

12,207

80

54,621

 うち資金調達費用

前第3四半期連結累計期間

739

2,027

62

2,704

当第3四半期連結累計期間

1,386

3,517

80

4,823

役務取引等収支

前第3四半期連結累計期間

7,471

194

7,666

当第3四半期連結累計期間

9,023

340

9,363

 うち役務取引等収益

前第3四半期連結累計期間

10,690

248

10,938

当第3四半期連結累計期間

12,439

396

12,836

 うち役務取引等費用

前第3四半期連結累計期間

3,218

53

3,272

当第3四半期連結累計期間

3,416

55

3,472

その他業務収支

前第3四半期連結累計期間

4,194

△11,977

△7,783

当第3四半期連結累計期間

2,613

△14,799

△12,185

 うちその他業務収益

前第3四半期連結累計期間

14,839

1,212

16,052

当第3四半期連結累計期間

14,912

160

15,073

 うちその他業務費用

前第3四半期連結累計期間

10,645

13,190

23,835

当第3四半期連結累計期間

12,299

14,959

27,258

 

(注) 1 「国内業務部門」とは、当行国内店及び国内に本店を有する連結子会社(以下、「国内連結子会社」という。)の円建取引であります。また、「国際業務部門」とは、当行国内店の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

2 連結会社間の取引相殺後の計数を記載しております。

3 資金調達費用は金銭の信託運用見合費用(前第3四半期連結累計期間:国内業務部門0百万円、国際業務部門―百万円、当第3四半期連結累計期間:国内業務部門0百万円、国際業務部門―百万円)を控除して表示しております。

4 資金運用収益及び資金調達費用の合計欄の上段の計数は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の利息であります。

 

② 国内・国際業務部門別役務取引の状況

当第3四半期連結累計期間の役務取引等収益は、国内業務部門124億39百万円、国際業務部門3億96百万円となり、合計で128億36百万円と前年同期比18億98百万円の増加となりました。また、役務取引等費用は、国内業務部門34億16百万円、国際業務部門55百万円となり、合計で34億72百万円と前年同期比2億円の増加となりました。

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

役務取引等収益

前第3四半期連結累計期間

10,690

248

10,938

当第3四半期連結累計期間

12,439

396

12,836

 うち預金・貸出業務

前第3四半期連結累計期間

3,806

194

4,001

当第3四半期連結累計期間

4,344

328

4,672

 うち為替業務

前第3四半期連結累計期間

1,725

50

1,775

当第3四半期連結累計期間

1,734

62

1,796

 うち証券関連業務

前第3四半期連結累計期間

1,472

1,472

当第3四半期連結累計期間

2,084

2,084

 うち代理業務

前第3四半期連結累計期間

714

714

当第3四半期連結累計期間

903

903

 うち保証業務

前第3四半期連結累計期間

363

0

363

当第3四半期連結累計期間

368

1

369

役務取引等費用

前第3四半期連結累計期間

3,218

53

3,272

当第3四半期連結累計期間

3,416

55

3,472

 うち為替業務

前第3四半期連結累計期間

157

48

206

当第3四半期連結累計期間

170

50

221

 

(注) 1 「国内業務部門」とは、当行国内店及び国内連結子会社の円建取引であります。また、「国際業務部門」とは、当行国内店の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

2 連結会社間の取引相殺後の計数を記載しております。

 

③ 国内・国際業務部門別預金残高の状況
○ 預金の種類別残高(末残)

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

預金合計

前第3四半期連結会計期間

5,029,584

21,111

5,050,695

当第3四半期連結会計期間

5,697,161

26,868

5,724,030

 うち流動性預金

前第3四半期連結会計期間

3,231,150

3,231,150

当第3四半期連結会計期間

3,409,114

3,409,114

 うち定期性預金

前第3四半期連結会計期間

1,795,142

1,795,142

当第3四半期連結会計期間

2,281,450

2,281,450

 うちその他

前第3四半期連結会計期間

3,291

21,111

24,402

当第3四半期連結会計期間

6,597

26,868

33,466

譲渡性預金

前第3四半期連結会計期間

205,648

205,648

当第3四半期連結会計期間

293,054

293,054

総合計

前第3四半期連結会計期間

5,235,232

21,111

5,256,343

当第3四半期連結会計期間

5,990,216

26,868

6,017,085

 

(注) 1 「国内業務部門」とは、当行国内店及び国内連結子会社の円建取引であります。また、「国際業務部門」とは、当行国内店の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

2 連結会社間の債権・債務相殺後の計数を記載しております。

3 流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金

4 定期性預金=定期預金+定期積金

 

 

④ 国内・海外別貸出金残高の状況
○ 業種別貸出状況(末残・構成比)

業種別

前第3四半期連結会計期間

当第3四半期連結会計期間

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国内(除く特別国際金融取引勘定分)

4,184,823

100.00

4,576,760

100.00

 製造業

476,778

11.39

517,849

11.31

 農業,林業

11,621

0.27

11,782

0.25

 漁業

3,384

0.08

3,897

0.08

 鉱業,採石業,砂利採取業

1,752

0.04

1,731

0.03

 建設業

139,944

3.34

157,082

3.43

 電気・ガス・熱供給・水道業

164,196

3.92

166,421

3.63

 情報通信業

31,800

0.75

35,112

0.76

 運輸業,郵便業

185,931

4.44

197,378

4.31

 卸売業,小売業

410,124

9.80

417,098

9.11

 金融業,保険業

174,841

4.17

212,224

4.63

 不動産業,物品賃貸業

638,116

15.24

719,378

15.71

 各種サービス業

428,121

10.23

439,100

9.59

 地方公共団体

231,434

5.53

203,798

4.45

 その他

1,286,772

30.74

1,493,904

32.64

海外及び特別国際金融取引勘定分

 政府等

 金融機関

 その他

合計

4,184,823

4,576,760

 

(注) 1 「国内」とは、当行(海外店を除く)及び国内連結子会社であります。

2 「海外」とは、当行の海外店及び海外連結子会社であります。なお、当行は海外店及び海外連結子会社を保有しておりません。

3 連結会社間の債権・債務相殺後の計数を記載しております。