売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05426 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)財政状態および経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における経済環境は、新型コロナウイルスに起因する行動制限が緩和され、感染症法上の5類指定へ移行したことなどに伴い、経済社会活動の正常化に向けた動きが見られました。一方、世界的な金利・為替・株式の急激な変動、資源価格や原材料価格の高止まりなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 

こうした状況のなか、当社グループの当第3四半期連結累計期間のリース・割賦、ファイナンスおよびその他の契約実行高の合計は、前年同期(2022年12月期)比0.2%減少して1,016,491百万円となりました。

リース・割賦の契約実行高は、産業工作機械および不動産案件の実行が増加したことにより、前年同期比47.2%増加して456,357百万円となりました。ファイナンスの契約実行高は、商流ファイナンス案件等の減少により、同21.0%減少して560,133百万円となりました。

 

損益状況につきましては、売上高は、大口の不動産案件の満了に伴う物件の売却により、前年同期比47.9%増加して502,744百万円となり、売上総利益は、同12.8%増加して53,711百万円となりました。営業利益は、資金原価や人件費、物件費の増加等があったものの、差引利益が好調に推移したことから、同12.5%増加して30,061百万円となりました。経常利益は、船舶案件の売却に伴う配当金、海外不動産売却の配当金等により、同15.3%増加して40,038百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は、同11.4%増加して27,582百万円となりました。

 

セグメントの業績は次のとおりであります。(売上高は外部顧客への売上高を記載しております。)

〔リース・割賦〕

リース・割賦の売上高は前年同期比49.4%増加して478,379百万円となり、営業利益は同14.9%増加して19,450百万円となりました。

〔ファイナンス〕

ファイナンスの売上高は前年同期比24.4%増加して23,369百万円となり、営業利益は同8.0%増加して14,863百万円となりました。

〔その他〕

その他の売上高は前年同期比11.7%増加して995百万円となりましたが、営業利益は同24.4%減少して224百万円となりました。

 

財政状態につきましては、リース・割賦、ファイナンスおよびその他の営業資産残高の合計は前期(2023年3月期)末比5.4%増加して2,720,033百万円となりました。

セグメント別では、リース・割賦(割賦未実現利益控除後)の残高は前期末比1.8%増加して1,624,978百万円、ファイナンスの残高は同9.9%増加して1,081,699百万円、その他の残高は13,356百万円となりました。

有利子負債残高につきましては、前期末比5.8%増加して2,685,587百万円となりました。

内訳は、短期借入金が前期末比15.2%増加して481,989百万円、長期借入金が同6.8%増加して1,064,882百万円、コマーシャル・ペーパーが同1.2%減少して684,900百万円、債権流動化に伴う支払債務が同33.5%減少して83,718百万円、社債が同21.8%増加して370,097百万円となっております。

また、純資産合計は321,810百万円、自己資本比率は9.5%となりました。

 

(2)会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定

当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の「重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定」の記載について重要な変更はありません。

新型コロナウイルス感染症の影響については、感染症法上の5類指定への政府方針の変更後、経済社会活動の正常化をうけ感染再拡大等の懸念は残るものの、政府・自治体による防疫体制の拡充や医療体制の整備により、影響は低位で推移すると認識しております。一方、世界的な金利・為替・株式の急激な変動、中国や欧州の景気停滞等、経済の回復基調には跛行性があり、引き続き、信用コストの増加、資金調達コストの増加等が当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(5)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6)契約実行高

当第3四半期連結累計期間における契約実行高の実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

契約実行高(百万円)

前年同期比増減率(%)

リース・

割賦

ファイナンス・リース

196,290

7.3

オペレーティング・リース

221,043

109.4

リース計

417,334

44.6

割賦

39,023

81.2

 

 

456,357

47.2

ファイナンス

560,133

△21.0

その他

合計

1,016,491

△0.2

(注)リースについては、当第3四半期連結累計期間に取得した賃貸用資産の取得金額、割賦については、割賦債権

から割賦未実現利益を控除した額を表示しております。

 

(7)営業資産残高

営業資産残高をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

前連結会計年度

当第3四半期連結会計期間

期末残高

(百万円)

構成比(%)

期末残高

(百万円)

構成比(%)

リース・

割賦

ファイナンス・リース

1,122,211

43.5

1,077,775

39.6

オペレーティング・リース

378,300

14.6

445,076

16.4

リース計

1,500,511

58.1

1,522,852

56.0

割賦

95,296

3.7

102,125

3.7

 

 

1,595,808

61.8

1,624,978

59.7

ファイナンス

984,328

38.2

1,081,699

39.8

その他

13,356

0.5

合計

2,580,137

100.0

2,720,033

100.0

(注)割賦については、割賦債権から割賦未実現利益を控除した額を表示しております。

 

(8)営業実績

第3四半期連結累計期間における営業実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

①前第3四半期連結累計期間

セグメントの名称

売上高

(百万円)

売上原価

(百万円)

差引利益

(百万円)

資金原価

(百万円)

売上総利益

(百万円)

リース・

割賦

ファイナンス・リース

249,873

オペレーティング・リース

66,051

リース計

315,925

282,791

33,133

4,664

28,469

割賦

4,221

1,306

2,915

310

2,604

 

 

320,146

284,098

36,048

4,974

31,073

ファイナンス

18,778

185

18,593

2,620

15,972

その他

891

330

560

560

合計

339,816

284,614

55,202

7,595

47,606

(注)セグメント間取引については相殺消去しております。

 

②当第3四半期連結累計期間

セグメントの名称

売上高

(百万円)

売上原価

(百万円)

差引利益

(百万円)

資金原価

(百万円)

売上総利益

(百万円)

リース・

割賦

ファイナンス・リース

269,695

オペレーティング・リース

203,617

リース計

473,312

434,175

39,136

7,181

31,955

割賦

5,067

1,659

3,407

453

2,954

 

 

478,379

435,835

42,544

7,634

34,910

ファイナンス

23,369

224

23,144

4,848

18,296

その他

995

464

531

26

504

合計

502,744

436,523

66,220

12,509

53,711

(注)セグメント間取引については相殺消去しております。