売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04155 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 ①財政状態

 資産合計は、未収入金の減少や有形固定資産の償却などにより、前連結会計年度末に比べ259,738千円減少し、56,529,986千円となりました。

 負債合計は、有利子負債の減少などにより、前連結会計年度末に比べ1,161,175千円減少し、38,643,184千円となりました。

 純資産合計は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ901,437千円増加し、17,886,802千円となりました。

 

 ②経営成績

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、社会経済活動の正常化が進み景気は緩やかな回復傾向が見られたものの、ウクライナや中東における地政学リスクの高まりに加え、原材料価格の高騰、円安の長期化、継続的な物価上昇による個人消費停滞の懸念など、依然として先行きが不透明な状況となっております。

 こうした事業環境の中、当社グループは全社を挙げて営業活動を積極的に展開し、事業基盤の強化に努めてまいりました。

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は14,706,922千円(前年同期比11.5%増)、営業利益は1,382,872千円(前年同期比10.8%増)、経常利益は1,086,797千円(前年同期比6.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は895,972千円(前年同期比10.8%増)となりました。

 

 セグメントの業績の概況は、次の通りです。

 

 運輸事業におきまして、一般乗合バス部門では、定時性向上を図るために11月18日にダイヤ改正を実施しました。また、「こどもデザインラッピングバスコンテスト」にてグランプリ賞等に選ばれた3作品を車体にラッピングし、車内には「こども運転席」を設置して運行するバスが、多くのマスコミやSNSに取り上げられ大きな話題となる等、引き続きバスへの関心を高める取り組みを行い利用促進に努めました。加えて、事業収支改善を図るために9月に実施した運賃改定の効果もあり、一般乗合バス部門全体では、前年同期比増収となりました。

 高速バス部門では、県外高速路線バスにおいて、東京線、仙台線を中心として利用者が増加したこと等により、高速バス部門全体では前年同期比増収となりました。

 貸切バス部門では、各種大会、修学旅行を主とした学校関連の貸切バス受注に加え、バスツアーの受注が増加したこと等により前年同期比増収となりました。

 この結果、運輸事業の売上高は5,957,126千円(前年同期比4.9%増)、営業利益41,127千円(前年同期比19.1%減)となりました。

 

 不動産事業におきまして、「万代シテイ」では、引き続き週末を中心にコロナ禍前と同規模又はそれ以上の大型催事・イベントの企画及び開催をしました。11月には、50周年誕生祭として記念ガラポンを開催したほか、12月には、「新潟クリスマスマーケット」を開催し、多くのお客様で「万代シテイ」は賑わいをみせました。加えてバスセンタービルに美容系の新店舗を誘致し街区の新しい魅力づくりに努めました。

 この結果、不動産事業の売上高は2,151,234千円(前年同期比1.3%増)、営業利益881,390千円(前年同期比1.8%増)となりました。

 

 

 商品販売事業におきまして、観光土産品卸売部門では、観光需要の回復に加え大規模イベントや催事の開催等もあり、県内観光地の土産卸販売が堅調に推移しました。

 この結果、商品販売事業の売上高は1,889,177千円(前年同期比25.0%増)、営業利益142,914千円(前年同期比62.1%増)となりました。

 

 旅行事業におきましては、募集企画型旅行では前年度に全国旅行支援等を活用したツアー需要が高まったことへの反動により一部ツアーで集客数の減少がありましたが、チャーター便を利用した国内ツアーや日帰りバスツアーを中心に集客しました。また、教育旅行において修学旅行や各種大会の遠征等の手配が増加したことに加えて、一般手配旅行において行政関係の海外視察旅行を主とした団体旅行の受注が堅調に推移しました。

 この結果、旅行事業の売上高は2,057,445千円(前年同期比42.3%増)、営業利益13,403千円(前年同期は営業損失16,887千円)となりました。

 

 旅館事業におきまして、新潟市内の「万代シルバーホテル」、佐渡市内の「国際佐渡観光ホテル八幡館」では、引き続き催事団体客、募集ツアー等の受入や回復傾向にあるインバウンド需要の獲得などにより宿泊客数が増加したことに加えて、「万代シルバーホテル」において同窓会や企業の懇親会などコロナ禍で控えられていた宴会を受注する等、利用組数が増加しました。

 この結果、旅館事業の売上高は1,301,089千円(前年同期比29.4%増)、営業利益76,096千円(前年同期は営業損失39,782千円)となりました。

 

 その他事業のうち広告代理業においては、各販売施策の取り組みによりデジタルサイネージなどの自社広告媒体による広告収入は引き続き堅調に推移しましたが、前年度受注した新潟市が発行する「地域のお店応援商品券」事業の剝落もあり、前年同期比減収となりました。

 航空代理業においては、国際線の運航再開等による空港業務受託手数料が増加したことにより、前年同期比増収となりました。

 清掃・設備・環境業においては、設備部門において大口スポットの受注がありましたが、清掃部門での定期物件の中止、消毒等のスポット業務受注減や環境部門でのスポット業務の機会損失やリサイクル販売の価格が低下したこと等により、前年同期比減収となりました。

 この結果、その他事業全体の売上高は1,350,849千円(前年同期比5.3%減)、営業利益225,977千円(前年同期比24.7%減)となりました。

 

(2)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 該当事項はありません。