売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E33514 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、消費者物価の緩やかな上昇に伴い個人消費の低迷がみられる

一方、企業収益は改善傾向に推移し設備投資においても持ち直しの動きがみられ、国内景気は緩やかに回復している状況にあります。

一方、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクが存在するため、依然先行きは不透明な状況が続いております。

当社グループにおきましては、環境・エネルギー事業及び動力・重機等事業に関連する市場環境では取引先の設備投資が引き続き活況な状況であったことから、これらの影響により両事業が業績を牽引して経営成績は好調に推移しました。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高4,198百万円(前年同期比30.6%増)、営業利益364百万円(前年同期比152.5%増)、経常利益370百万円(前年同期比140.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益233百万円(前年同期比148.3%増)となりました。

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 

(環境・エネルギー事業)

既存事業のポンプ等水処理機器や環境機器の販売事業においては、取引先企業の設備投資意欲は引き続き強い状況でありました。

こうした市場環境も当社グループにとって追い風となり経営成績にプラス方向で寄与しました。

また、養殖設備機器(海水用冷却装置)の製造事業においても市場環境は活況に推移しました。

とくに、養殖関係の設備機器市場においては、旺盛な需要動向を背景にして受注は依然として増加傾向で推移してきております。当社グループでは、このような環境においても安定した生産実績を上げるため、生産工程の効率化や人材配置の最適化など機動的なオペレーションにより対応してまいりました。

以上の結果、本事業の経営成績は当第1四半期から続いて順調に推移し、当第2四半期連結累計期間の売上高は2,296百万円(前年同期比27.0%増)、セグメント利益204百万円(前年同期比103.4%増)となりました。

 

(動力・重機等事業)

船舶エンジン部品及びプラント設備機器の製造受託事業では、脱炭素や温室効果ガスの排出削減等の環境配慮型の設備投資意欲は依然として強い傾向を示しております。

これらの成長市場をターゲットに設定して営業展開を図ってきたことにより新規得意先との販路が拡がり、売上高が増加しました。

以上の結果、本事業の経営成績は当第1四半期から引き続き順調に推移し、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,721百万円(前年同期比44.2%増)、セグメント利益232百万円(前年同期比163.9%増)となりました。

 

(防災・安全事業)

新型コロナウイルス感染症の経済的影響は終息してきている状況でありますが、病院・福祉施設等において、コロナ禍で減退した設備機器需要は依然、持ち直しておりません。

この影響を受けて本事業における主な商材である自社製品スプリンクラー消火装置「ナイアス」の販売実績は前年同期から減少した動きとなり、経営成績は低調に推移しました。

以上の結果、本事業の当第2四半期連結累計期間の売上高は180百万円(前年同期比15.2%減)、セグメント損失7百万円(前年同期はセグメント利益7百万円)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

当第2四半期連結会計期間末における総資産は10,308百万円(前連結会計年度末は9,777百万円)となり、530百万円増加しました。

流動資産は5,565百万円(前連結会計年度末は5,196百万円)となり、369百万円増加しました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産が208百万円、電子記録債権が167百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。

固定資産は4,743百万円(前連結会計年度末は4,581百万円)となり、161百万円増加しました。これは主に、建物及び構築物が77百万円、長期前払費用の計上により投資その他の資産のその他が89百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。

 

(負債)

当第2四半期連結会計期間末における負債は6,159百万円(前連結会計年度末は5,814百万円)となり、344百万円増加しました。

流動負債は4,028百万円(前連結会計年度末は3,536百万円)となり、492百万円増加しました。これは主に短期借入金が320百万円、1年内返済予定の長期借入金が87百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。

固定負債は2,130百万円(前連結会計年度末は2,277百万円)となり、147百万円減少しました。これは主に、長期借入金が162百万円減少したこと等によるものであります。

 

(純資産)

当第2四半期連結会計期間末における純資産は4,149百万円(前連結会計年度末は3,963百万円)となり、185百万円増加しました。これは主に、資本金が49百万円、資本剰余金が49百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、2,171百万円(前連結会計年度末に比べ102百万円減少)となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果使用した資金は90百万円(前年同期は13百万円の支出)となりました。これは主に、売上債権の増加により380百万円、棚卸資産の増加により67百万円の支出等があった一方、税金等調整前四半期純利益により347百万円の収入等があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は101百万円(前年同期は90百万円の支出)となりました。これは主に定期預金の払戻による収入78百万円等があった一方、定期預金の預入による支出54百万円、有形固定資産の取得による支出96百万円等があったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果得られた資金は89百万円(前年同期は338百万円の収入)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出624百万円があった一方、短期借入金の増加により320百万円、長期借入れによる収入550百万円等があったことによるものであります。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

該当事項はありません。